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2007・8・2 Mセンセイ。

病院へ。間違えて隣のリハビリ病院のほうへ行きそうになる。


どうやら今日は雨は降らず,助かった。

午後に引越し,各種検査。弟は主治医からさらに詳しく説明を受け,結構遅くなったようだ。

父は新しい病室で落ち着いていた。今回は,どこにいるか,ちゃんと理解しているようなので安心。


いつものように,転院手続はすべて弟任せだったので,主治医からどういう話があったのか気になり,病院から家へ電話する。今日は心電図やレントゲン,その他の検査をしただけで,造設の日取りについては,とくに言及されなかったという。

ネットなどでみて気になっていた,チューブ型とボタン型の違いについて,なにか説明があったか確認するが,特になかったそう。

胃ろうを造り,腹に,栄養チューブに接続するための器具を取り付けるのだが,それには2種類あるようだ。短いチューブが飛び出しているものと,ボタン型という,まぁ,ビーチボールの空気を入れる箇所を想像してもらえればイイのだが,ああいう,フラットなカンジのもの。

どちらにも,メリットやデメリットがあるようだが,選べるならなるべく本人が気にしないですむ形のほうがいいな,と思った。


しかし弟は,そんなことはどうでもイイようで,ワタシが渡したいろんなHPの情報すら,チラッと読んだだけだった。

主治医に確認するなら早いほうがイイなぁ。。。と思っているところへ,担当の看護師さんが点滴にやってきて,「造設は明日の予定になってます」と言われる。「どなたかご家族に来て頂けますか?」とのコト。

これまた随分,早い展開だ。転院の翌日にさっそくやるとは。。。しかも,内視鏡の外来の合間を縫ってやるので,正確な時間がちょっとわからない,という。いちおう,午前中になるかもしれないので,朝から来てください,と言われるので,また弟に電話を入れる。


主治医はもう,この時間にはいないので,その看護師さんに質問してみた。いちおうこの病院では,最初の造設では,「お腹に優しい」チューブ型を取り付けるそうだ。半年ぐらいで交換しないといけないので,その時に希望があれば,ボタン型に変更も可能だそう。交換はごく簡単だそうだ。ただ,患者本人がどうしても触ってしまったり,認知症などがあって,抜いてしまう恐れがある場合は,交換時期を待たずに,すぐに変更するコトもある,という。

ネットで調べただけの情報だが,チューブ型は,長さが少しある分,栄養チューブにつなぐのがやりやすい。ただ,自己抜去しやすいのと,目立ってしまうのがネック。ボタン型は,目立たなくて良いのだが,栄養チューブをつなぐとき,開閉しにくいコトがあるとか。

そういえば,リハビリ病院にいた患者さんたちは,みんなチューブ型だったなぁ。。。と思う。

器具の交換についても,気になっていたので聞いてみた。基本的に,交換時期には「外来受診してください」と言われる。でも,在宅ならともかく,遠方の病院にいる場合,交換のためだけに,いちいち介護タクシーなどで父を連れてくるのは大変だ。

その場合,その病院や近くに消化器内科があって,交換が可能ならばそこでしてもらえるとのコト。これは,落ち着いた先で確認するしかない。

「でも,重度の寝たきりなどで,絶対に動かせないような患者さんで,近くに交換してくれる医者がいなかったら,どうされるんですか?」と聞いてみたら,「そんな重度の寝たきり患者さんになると,胃ろう自体が難しくなると思います。内臓の状態もあまり悪くなると,適応外になりますから」とのコト。

・・・・なるほど。そんな状態になってしまったら,胃ろうではなく,点滴などの栄養しかできないのかもしれない。

とりあえず,よくわかっている看護師さんで,ヨカッタ。疑問は解決。


父には,「明日だって」と言おうかどうしようか,迷った。緊張して眠れなくなっても困るし。。。

と思っているところへ,前回,誤嚥性肺炎で入院した時の主治医だった,Mセンセイが病室へこられた。とても若くて(下手したら20代かな?),弟は「なんか頼りない」と言っていたが,ワタシは,なかなか良いセンセイだな,と思っている。

若くてキャリアがない分,なにごとも一生懸命で,患者の気持ちや家族の気持ちに,なるべく寄り添おうとしてくれるのがわかる。つまらない質問にも,何度でも丁寧に答えてくれる。ワタシも,素人ならではの,筋の通っていない疑問を何度もぶつけたコトがあるが,そのたびに,こちらが納得するまで,何度でも説明してくれた。

これって,当たり前のコトだと思うけど・・・なかなか,そんな医者はいない。


父が今回,胃ろうを造るために入院したと聞いて,気になって顔を見にきたのだという。今回は主治医ではないから,あまり出過ぎたコトは言えないけど,なんでも困ったコトがあったら,相談に乗らせてもらいます,と言ってくださった。父にも,「入院は退屈でしょう。世間話の相手ぐらいならなれますから,ちょくちょく顔を見にきますからね」と言ってくださった。明日の造設の際も,時間があえば立ち会うつもりです,と。

嬉しかった。


しかし,Mセンセイが去ったあと,造設の話が出てしまったので,しかたなく,「明日にやるみたい」と父に説明する。「もう,早くやってもらったほうがいいよな。いつまでも点滴ばかりじゃ辛いし」と。父は若干,緊張していた。

そういえば,さっきMセンセイに,「(胃ろうの造設は)苦しいんですか?」と聞いていたっけ。ワタシには「怖くない」と言ったが,やっぱり・・・どんな風にされるかわからないって,イヤなものなんだろうなぁ。


8時過ぎに帰宅。


今後のコトについて,10時前まで,3人で話す。弟は疲れているのか,また,キレかける。障害者手帖の申請や,今後の病院のコトなど,ほとんどを弟に任せきりにしてしまっているのは事実だが,それで,弟はなかなかよくやってくれているとは思うが・・・・それとは別のところで,ワタシもいろいろ思うところはあるし・・・・やっぱり,兄弟仲良く,一緒にがんばって,とはうまくいかないものなのだ。


診療情報を提出していた,療養型の病院から返事あり。いちおう,受け入れはしてもらえる方向だ。事務的なコトや具体的な受け入れの時期などについて,一度面談に来て欲しいとのこと。弟が平日に行ってくれるコトになった。


ワタシが先日,見学にいった2つの病院のうちの1つだ。しかし,ここも長くはいられないようだ。公式には,3ヶ月から(長くて)1年,という。。。でも,うんと先のコトはなにも読めないし,ちょっと先を見すえながら,なんとか少しでも良い方向を探していくしかないなぁ。
by rompop | 2007-08-02 20:44 | ホスピタル


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