大腸検査に備えて,昨夜から下剤をたくさん飲んでいた母は,朝,最後の座薬を入れようとしていたが,なぜか自分で入れられなかった。申し訳なさそうな顔で,「悪いけど,入れてくれないか」と頼まれて,2コ,入れてやった。
こないだまでは,自分でちゃんと入れるコトができたのに。「なんでかわからんけど,腕が届かない」という。腕が短くなるコトはないだろうから,身体の他の部分の柔軟性がなくなってきたのだろう。父なんかは,とっくの昔に自分で座薬を入れるコトができなくなっている。父の時は,いつも母が「仕方ないなぁ」と入れてやっている。複雑な気持ちで,生まれて初めて,母の肛門に座薬を押しこむ。しかし,母のほうが,複雑な気持ちだろう。恥ずかしくて力が入っているのか,なかなか入らない。
親が歳を取っていくというのは,こういうコトなんだなぁ。でも,こんなの,まだまだ序の口だ。覚悟しないといけない。いや,覚悟はできているハズだが。
少し昔から好きだったが,最近,「廃墟」にとても惹かれる。こんな
すごいサイトを見つけた。こういうサイトばかり見て,憧れを増幅させている。廃墟は,怖い。汚くて,美しい。実際に廃墟を訪ねて歩くファンも,たくさんいるらしいが,危険な目にもあう可能性があるので,ワタシはもっぱら,他人のとった写真を見て,レポートを読み,ため息をついている。
長崎に,
「軍艦島」という丸ごと廃墟の島がある。海底炭坑が閉山されたあと,そこに住む人が退去し,そのままになっているらしい。写真集もたくさん出ている。現在,上陸はできないかもしれないが,船で島の回りを周遊するツアーがあるらしい。。。行きたいなぁ。
ダッシュで帰宅。気になっていたのだが,母の今日の検査はシロだった。ホッとした。