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2006・4・19 入浴!??

今日も仕事は少し楽。ペースをぐっと落とす。

なんだか喉のあたりが少し痛むのが,ヤバイ感じ。マヌカ・ハニーの効き目もなし。


こないだまで,肺炎の一歩手前,とかで熱がつづき,いまだに抗生剤を服用させているというのに,今日は入浴があったそう。ちゃんと考えてのコトなのかな。。。まぁ,今日熱もなければ,入れる時に入浴させておこう,と思うのかもしれないが,すごく不安。

いつものごとく,大浴場での入浴のあった日は,父は疲れている。夕食を食べ終えたら,さっさと着替えを手伝い,ベッドに横にしてもらった。

「しんどくない?」と聞くと「しんどいねぇ」というが,「ただ単にお風呂に入って疲れただけ?それとも具合が悪くてしんどい?」と何度も聞くが,少し考えて父は,「・・・わからん。そう聞かれても・・・」とのコト。

「ごめん。明日から少し忙しくて,来れないかも」とだけ,伏線をはっておく。「ふぅん」と父。


帰宅したら,徳島の友人から,自宅で取れたタケノコが届いていた。タケノコが好きな母は大喜び。さっそく,若竹煮に変身していた。美味しい。。。。。
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by rompop | 2007-04-19 15:28 | ホスピタル

2006・4・18 エネルギー。

昨夜,ふと思ったコト。父は,自分のコトなのだから,いろんなコトをもっと,知る権利があるのではないか。病気のコトも,後遺症のコトも,ワタシたちはいまだに,はっきり父には告げていない。父が驚き,失望するのが怖くて,すっかり時期を逸してしまったのだが,それでも,父は知る権利があるのではないか,と思ったら,たまらなくなった。こちらの病院へ移る時に,もっとはっきり,説明するべきだった。先延ばしにして,結局,最後にまとめて伝えるほうが,残酷なのではないか。


定時に事務所を出て,病院へ。4月も半ばを過ぎたというのに,冷たい雨。どうしてこんなに,いつまで寒いのかな。

なんだか疲れている。何をしても息切れがするし,歩きながらも,大きなため息が思わず出る。JRで病院のある駅についたが,すぐに改札へは行けずに,ホームのベンチにしばらく腰をかけて深呼吸。改札を出たところのコンビニで,バナナ味のゼリー飲料を買って飲む。バナナ2本分のエネルギーとか。

今日の夕食は,途中でなんどかむせたらしく,結構食べるのが辛そうだった。途中で「もうイイや」とあきらめかけるので,「食べたほうが体力がつく」だの「残してお腹がすいても,明日の朝まで何も食べられへんで」だの言って,最後まで食べさせる。食欲が無いのではなくて,咳き込んで体力を消耗するので,車椅子に座っているのが辛いのだ。座布団をもう1枚,背中に当てたりして工夫する。

看護師さんから,「ひと口につき,2回,飲み込んでください」とアドバイス。療法士のセンセイからの伝達だろう。1回の飲み込みでは,父の場合,綺麗に食道へは落ちていかないようだ。人ごとのような顔をしている父に,「パパ,わかった?一口に2回飲み込んでって」とリフレインする。それからも,つい,早く食べ終えようと,ぱっぱとスプーンを運ぶ父の手を止めて,「まだ口に残ってる!一口に2回!」と注意する。そのたびに,「わかった」とスプーンを置くのだが,明日になったら忘れるのではなかろうか。。。父はもう,普通食は食べられないのかなぁ。

新しい患者さんが,増えている。「胃ろう」をつけたお爺さんが1人。これも,辛いのだろうな。点滴で栄養剤を胃にあけた穴にチューブで落としていく。栄養剤がなくなったあと,水を足し,それがなくなっても,しばらくは寝るコトはできないらしい。「胃ろう」をつけた人は今の病棟には2人おられる。もう1人のお婆さんも,いつも,起きているのが辛くて,車椅子の上で疲れて眠ってしまう。息子さんが面会に来ると,「家に帰りたい」と訴えている。息子さんは,「こんなじゃ,家へ帰れないやろう」と悲しそうだ。

父が興味深そうに,新しいお爺さんをじっと観察している。「胃ろう」がわかっているのかな。むせても,辛くても,ミキサー食は不味くても,口から食べられるのは,まだ幸福なコトなのだ。

6時からの父の夕食は,7時40分に終わった。全部,食べた。「完食,すごいじゃん」と褒める。

看護師さんにベッドに横にしてもらい,ワタシは8時前に帰るコトにした。疲れていたから。でも,父がベッドにちゃんと入るまで,あと5分ぐらい。。。と,あとで少し後悔。

病院からの帰り道は,不思議なのだが,ため息も出ない。父の体調がそう悪くない時の帰り道は,なんだかエネルギー補給されたような気になる時すらある。父のためとか言いながら,やはりワタシ自身が,毎日父に会いたいのだな,と思う。一番しんどいと思うのは,仕事から病院へ向かう時だ。

帰宅。

今日も母の入浴の介助をしてやるつもりでいたが,「今日は寒いからやめておく」という。寒いのもあるが,ワタシに介助させるのが申し訳ないのだろう。遠慮しなくてもイイ,と言ったが,またにする,という。

就寝前,だんだん腰の具合も良くなってきたのか,めくれた掛け布団をかがんで手で直すのが面倒だったのか,母が右足の先で,ちょいと布団を直したのを目撃。「すべって転んだらどうすんの!」と,激怒。母はホントに,しょっちゅう横着なコトをしては,痛い目にあっている。今度尻餅をついたり,背中や腰を強打したら,再起不能やで!としこたま怒ったが,「ホントに申し訳ない」と母は,なんだか笑っていたし。もう,いい加減にして欲しい。
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by rompop | 2007-04-19 11:15 | ホスピタル

2006・4・17 オムツ。

少しだけ余裕ができた1日。溜まっていたほかの仕事を片づけ,頭のなかもほんの少しクリアに。

定時に出て,病院へ。

今日の父は,どうやら微熱もないようで(昼間はあったのかもしれないが),夕食後,少し咳をして痰をからませてはいたが,元気そうだった。久しぶりに自分からワタシにむかってよく喋り,頭もいつもよりは,ややクリアな印象。フロアを見渡しながら,「いろんな人がいるなぁ。。。」とつぶやく様などは,以前の父のようだった。父が元気そうだと,やっぱり嬉しい。こんな父なら,家に連れて帰れるのでは?と思ってしまう。

食後,歯磨きをしたあと,ワタシが勧めると,テレビに興味をしめし,夜のNHKのニュースを5分ぐらい見た。ニュースはすぐに終わってしまい,ドキュメンタリー番組になり,車椅子の障害者の人の映像が映ったので,なんとなく気まずくなり,「もう寝る?」と話をそらせてテレビを消した。

パジャマの上だけ着替えさせて看護師さんを呼ぶと,結構キャリアのある看護師さんがやってきて,「オムツの当て方,お教えしましたっけ?」と言われる。「こないだ,やり方を見せてもらいました」と言うと,「じゃあ,やってみてください」と言われる。

自宅介護が決まっているのなら,喜んでこちらから教えてください,と頼みたいぐらいだが,少し複雑な気持ちだった。「お家へ帰ったらやっていただかないと,いけませんものね」と,父の前で笑顔で言われると。。。

でも,たとえ自宅介護でなくなったとしても,できないよりは,できた方が良いに決まっている,と思い直し,言われるままに,父の股間に夜用のオムツをあてた。夜中は失禁が多く,量も多いため,オムツの中に尿取りパッドを広げ,さらに,オチンチンを尿取りパッドでぐるりとくるむ。その上にまた尿取りパッドを広げてあて,全部を止める。父はいつも,オムツをあててもらう時は,目をつぶっている。眠いのか,そうでないのか。寝たふりでもするしか,ないのかもしれない。

看護師さんが「また時々,練習してくださいね」と笑顔で言い残し去ったあとは,なんとなく,気まずかったが,しかたない。子供にオムツをあててもらう無念さなんて,ワタシには多分,ずっとわかんないんだろうな。

8時前になったので,少し咳き込んでいる父に,「帰るね」と言う。ワタシが帰るね,というと,父はいつも,あわてて,思い出したように,「ママ,どう?」と聞く。ワタシも,「腰が痛いけど,安静にしているから大丈夫」と答える。父と母は,もう,下手したら2ヶ月近く会っていないかもしれない。。。


帰宅。

親戚の伯母(母の姉)から電話があり,父の事を聞かれたので,母はつい,車椅子になるだろう,と言われたコト,施設を探そうとしているコトなどを喋ってしまい,電話の近くにいた弟に,しこたま叱られたらしい。「どうなるかわからないコトを,ペラペラ喋る!」「これで親戚中で,パパは車椅子,ってコトになってしまうやんか!」と。

確かに母は,聞かれればたいていのコトを喋ってしまうタチだ。。。

11時20分ごろ,就寝。少し頭痛が。
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by rompop | 2007-04-18 16:52 | ホスピタル

2006・4・16 テンぱる。

朝からお腹がクラッシュしている。でもこれは,昨夜おそくに,冷たい「わらび餅」とキャラメルポップコーンをドカ食いしたせいだ。


土曜日の昼にそそくさと会って以来の父。病棟につくと,ちょうどまだ夕食を食べていたが,両の頬が赤い。また熱があるのだ,と一目でわかる。気持ちが塞ぐなぁ。

「大丈夫?」というと,「微熱があるって」と父。「しんどいか?」「しんどいねぇ」となんだか不毛な会話。

まだ調子が悪いのだな。食欲がない,というよりも,車椅子にずっと座っているのが怠いのか,ご飯をほとんど残したままで,「もう,お終いにしようかなぁ」と,ギブアップしかける。しかし,食べられるなら,食べたほうが良い。体力が落ちれば,熱とは戦えない。なんとか励まして,9割食べ終えた。

しんどいなら,歯磨きはズルけようか,と思ったが,父は歯磨きもする,というので洗面所へ行く。こんななのに,今日もリハビリをしたそうだ。「でも30分で切り上げたけどね」らしいが。


病室に戻ると,看護師さんが薬を配りにやってきたので,今日の父の様子を聞く。昨日もワタシは,来なかったのだ。父は今日,昼からずっと微熱があるそうだ。でも,高熱はもう出ないので,抗生剤の点滴は今朝で終了。あとは,飲み薬に変わったらしい。そういえば,夕食後になんだか苦そうな粉薬が出ていたな。

痰は少しからまるが,そう辛そうでもない。早く横にしてやりたくて,さっさと着替えさせた。リハビリがどうの,なんて言っていられない。全部ワタシがやった。微熱だって,ずっとあれば,だるくてしんどいのだ。

8時になったので,帰るコトにした。帰る時はいつも,お互いに笑顔だ。「吸引されるの,イヤやなぁ?」と言うと,「でも,そうも言ってられないからしかたない」と父。頭がぼんやりしてはいても,しかたのないコトは,わかるのだ。自分のために子供達が施設を探し始めているコトを知ったら,父はなんて言うのだろうか。


帰宅。

朝からあちこちの施設に問い合せの電話を掛け続けて,弟はすっかり,テンぱっていた。母の話では,「なんでも僕がせなアカンねん!」と,勝手にキレていたらしい。ずっと家にいたんだから,なりゆきでこうなったのも,仕方がないだろうに。気持ちがわかるけど。。。

市内の施設は8カ所。「全部,見てみないとわからない」とワタシが言い張ったせいで,3日で8カ所を見学する,超ハードスケジュールになった。でも,短期になるか長期になるかわからないが,父が家の代わりに暮らすコトになる「かもしれない」場所なのだ。文字だけの情報とか,ワタシたちが行くのに「便利か不便か」なんてだけで,安易に選ぶわけにはいかない。それにしても・・・ハードだなぁ・・・
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by rompop | 2007-04-17 17:33 | ホスピタル

2007・4・15 考えない。

12時まで眠った。安定剤1錠で,ここまで眠れるものなのだ。数日つづいていた酷い頭痛は治まった。しかし,昨日からの「来客」のせいか,腰がぬけるように怠い。5月には,年に一度の婦人科検診に行かなければ。。。また筋腫が成長しているような気がする。

大量の洗濯をして衣替えの続き。部屋の掃除。弟に頼まれてリストにあった施設の情報をネットで探してプリントアウト。プリンターの調子が悪くて,いらいらする。2時を過ぎてから,やっと食事。

ツナとキャベツの千切りをマヨネーズであえて,トーストにする。コーヒー牛乳。

いろんなコトが頭をよぎるが,つきつめて考えないようにしている。ずっと考えないわけにはいかないが,今は考えない。心のなかの「未決箱」に入れて,蓋をする。気持ちが壊れそうになるから。


夕食は,マカロニとハムソーセージ,キャベツのケチャップ炒め, 玉ねぎ味噌汁, トマトとレタス。


友人から,ご主人と花見に行ったとの楽しそうなメール。申し訳ないけど,返事を出す気持ちになれない。
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by rompop | 2007-04-16 01:30

2007・4・14② 家族会議。

果物と,ビタミンCの錠剤だけを買って,さっと帰る。母になんと切りだそうと,自転車をこぐ足が重かった。寝耳に水だものなぁ。。。

12時半。母は久しぶりに美容院で髪をカットだけしてもらい,昼食も済ませていた。ソワソワと母の近くをウロウロしていると,弟が,「だいたいのコトはさっき話した」という。なんだ,少しは話しやすくなった。

退院後の父の処置について,はじめて3人でちゃんと話し合った。

はっきりしたコトがいくつか。父を在宅で看る場合,絶対に母に物理的・精神的負担はかけられない。母はみかねて手を出そうとするだろうが,今度は母が体調を崩すだろう。今は,ほとんど面会にも行けないが,父の事から全て手を放しているせいか,母の体調は危ういバランスで落ち着いてきている。

そして,父を在宅で看る場合,介護サービスは別として,ワタシがほぼ1人でやらなくてはいけない,というコト。弟の協力はほとんど得られそうにない。でも,彼にも自分の人生を守る権利はある。複雑な心境だが,責められない。ワタシは,当然仕事をやめなくてはいけない。

母は,ほとんど泣き出しそうな勢いで,ワタシが仕事を辞めるコトには反対した。ワタシが1人で介護するなど,とうてい無理だ,とも。あんたがつぶれる,と。

今の仕事に未練はないが,収入を失うのは度胸がいる。そして,ワタシには自信がない。ここ数日の父の体調不良。在宅でも,父はきっと,しょっちゅう熱を出すだろう。普通食は食べられない父の食事の用意や,排泄の介助などは,慣れと学習でなんとかなるかもしれない。でも,便通も,2~3日ごとに薬でやっと出している状態。高齢者は便がつまると,すぐに腸閉塞を起こすという。血圧が不安定になったら。また麻痺手に痙攣が起こったら。

そのための,介護サービスがある。訪問看護や医者の往診。それでも,父の命を自分が預ると思うと,怖ろしい。痴呆があって車椅子でも,せめて,もう少し健康状態が良かったら。。。やっぱりワタシには,無理なのだろうか。「大丈夫,とにかくワタシがやってみる」という言葉がでない。けれど,父がもう,家に帰るコトができないのかと思うと,胸がつぶれそうになる。

2時間話し合った。結論は出なかった。「結論がでなくても,話し合うのが大事だ」と弟。冷静な弟を非情だと感じるが,それでも弟のこれからの人生の何年かを,父のために費やせ,とは言えない。また,他人にいわれて,できるものでもない。

「もう少し考える」とワタシ。結局,決断するのはワタシなのだ。決断できなければ,父は家ではなく,どこかへ移る。父の残りの人生が,ワタシたちの独断で決まってしまう。


結論とは別に,移る場合の施設を,至急リサーチするコトになった。じっくり考えるよりも,先手で動かねばならないコトがある。簡単なリハビリ訓練を備えた介護老人保険施設をいくつか,実際に見に行こうと決めた。動いているうちに,結論が出るかもしれない。
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by rompop | 2007-04-16 00:11 | ホスピタル

2007・4・14① 表札。

9時半に病院へ。

受付でソーシャルワーカーのOさんへの面談をもうしこむが,なんと今日はお休みだとのコト。がっくり。。。ちゃんと確認しておけばヨカッタ。たしか,先週の土曜日はいらしたのに。。。

というわけで,早起きして来たのが,ほとんどムダに終わったが,しかたがない。ロビーで少し落胆したあと,気を取り直して,父の病室へ。


朝食後の何もすることのない時間。こんな時間に面会に来るのは初めてだ。朝食後の父は,すやすやとベッドで寝ていた。目やにで眼が少し固まっている。ベッド脇に近寄り,「パパ~」と小声で呼ぶと,ぱっと目を開ける。「あれ?」というので,「今日は早めに来たん」という。

看護師さんが血圧計をもって,やってくる。父の様子をきくと,今朝は平熱だとのこと。抗生剤も今日から1日1回になったらしい。「風邪だったんでしょうか?」と聞くと,やはり普通の風邪ではなく,嚥下障害による誤飲性肺炎の一歩手前だった。もう少し放っておけば,本格的に肺炎に突入したらしい。肺炎は一番怖い。

それでも,熱がさがったのでリハビリ再開,と聞いて不安になる。「少しでも動かさないと,高齢者は1日リハビリを休むと大きいですから」とのコト。関節が固まってしまうのだという。

リハビリを見学して帰ろうとベッド脇で待っていたが,なかなか呼び出しがこない。父は横になったまま,ぐうぐう寝てしまった。こんなに寝ていては,リハビリが辛いと思うのだが,熱が下がったばかりだしなぁ。。。と思いながら眺めていた。

この時間帯は,主治医もステーションにいるし,看護師さんも多く,療法士の人たちもウロウロしていて,とても活気がある。ワタシがくる夜間とは,別の病院みたいだ。もっと時間の融通のきく仕事ならば,この時間帯に面会に来れるのに。

11時。作業療法士の若いセンセイが父を呼びにやってきた。初めてお会いする方だ。見学させてもらうコトにする。2階の作業療法室まで,父と一緒に移動。

「作業療法」というから,手を動かすぐらいのコトかと思っていたら,血圧を測ったあと,車椅子から立たせて,片足でひもをつけたボールを蹴らせたり,低い位置にある「投げ輪」を,腕をのばして高い位置に移動させたり,と,結構ヘビーだった。父は,病み上がりなので,少しハァハァ言いながらも,黙ってもくもくと言われたとおりにやっていた。少し離れたところから,父の横顔を見ていたが,どの程度きついのかは,わからなかった。

これで終わりかと思ったら,テーブルに移動して,父の麻痺しているほうの左手を,滑車のついた小さな器具に固定して,テーブルの上を滑らせるように伸ばしたり回転させたりして,上体のストレッチ。なかなか上手くできてるなぁ。

その後,金でできた表札のようなモノをもってこられた。うちの名字が描かれている。その文字以外の場所に,療法士さんが釘をあて,上から父が木製の金槌でコツンと叩いて,少し凹ませる。そんな「工作」みたいな遊びみたいな作業が続いた。細かい凹みが無数にあるので,だいぶ長い間,作り続けている物だろう。だんだん文字が浮き上がるようになっている。老眼鏡をかけた父は,楽しいのか,楽しくないのか,よくわからないが,療法士さんに話しかけられると,笑いながら作業をしていた。

父を眺めていると,涙が出そうになって困った。待っている家族がいて在宅復帰を目指す,前向きなリハビリならば,嬉しい気持ちで見守ることができるだろう。でも,このままでは,いくらリハビリをがんばっても,父は家へは帰れない。たとえ最大限にがんばって「立って歩く」コトができたとしても,その歩行に介助が必要な父につきっきりになれる家族は,我が家にはいないのだ。療法士さんがワタシの顔をじっと見たので,きっと変に思われたにちがいない。

12時少し前にリハビリは終わった。そのまま3階へ戻り,すぐに昼食だ。ワタシは,今日はこのまま家に帰らねばならない。「お膳がくるまではいるから」と言い,一緒に座って待った。喉が少しゼロゼロ言っている父に,看護師さんが「食べる前にちょっと抜こうか」と簡単に言い,痰の吸引。ためしに鼻からやってみたところ,父は痛いのか,顔をしかめて「うわぁぁ」と言った。かなり痛かったらしく,鼻は止めてほしい,とのコト。

涙目になっている父の元に,昼食の膳が来たので,エプロンをつけさせ,ラブレにストローをさして傍に置き,帰る。配膳時はエレベーターがつかえないので,非常階段で下まで降りる。何度か振り返ると,父はそのたびに,わらって手を振った。とても元気そうに見える。切ない。
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by rompop | 2007-04-15 00:17 | ホスピタル

2007・4・13 13日の金曜日。

今日はなんとしても定時に出たい。父の容態が気になる。

歩きながら,カロリーメイトのゼリー飲料を食べる。いつも帰りにはこれ。ウィダーインゼリーの時もあるが,結構あっという間にカロリー補給できるから便利。でも,こんなの街中で歩きながら食べてるヤツなんて,CM以外に見たコトないよ。いちおう恥ずかしいので,人があまりいない瞬間を見計らって,ずずずっと吸い込んでいるが。


父は夕食の最中。「熱どう?」と聞くと「今日はない」という。額に手をあてても,そう熱くない。良かった,熱,下がったんだ。

食事をあとちょっと,というところで,父がそわそわし,「トイレ行こうかなぁ」」という。車椅子はテーブルに固定されているので,ワタシが後ろに回り,車椅子の前輪を少し持ち上げて,そのまま後ろへ少し下げる。結構重い。そして,いっきにトイレへ車椅子を押していく。

便座に座らせてすぐに,ウンコが出た模様。ナースコールを見た看護師さんが,ワタシを手招きし,「一緒に入る?」という。あと処理の仕方をワタシに見せたいらしい。在宅介護が決定しているのなら,ワタシもはりきって学習するのだが,今はちょっと複雑な気持ち。でも,知らないより,知っていたほうがイイに決まっている。排泄のあとの処理のしかたを見て,覚える。

食事が途中だった。食器はいつも,7時前には下膳されてしまう。残ったのは,看護師さんが下へ持っておりることになり,手をわずらわせる。それでも,皆さん優しいので,笑顔で「いいのよ」と,いつまでも父が食べ終るまで,待っていてくれる。トイレが終った父は,ちょっと疲れたのか,「もう,残りはいい」といい,ギブアップ。お茶はたくさん飲んだほうがよいので,新しいのを作ってもらう。

お茶1つにしても,父の場合は「とろみ」をつける粉末をたくさん入れて混ぜてもらわないといけないから,手間はかかるのだ。


ベッドに横になった父の熱を測る。額は熱くないが,パジャマへの着替えを手伝ったとき,背中や腕のあたりが熱いな,と感じたのだ。

37度6分。まだ少し熱があったんだ。。。元気そうに見えるんだけど。

夜にも,もう一度抗生剤の点滴をするらしい。

8時ごろ,病室をあとにする。布団をちゃんとかけなおし,「だいじょうぶか?」とポンポンと叩くと,父は笑顔で「大丈夫」という。8時前になると,時計をちらちらと見ながら,「もう帰ってくれていいよ」と,ワタシを気遣ってくれる父。


帰宅。

2階へ着替えに上がったついでに,週末の面会の分担を決めようと,弟の部屋をノックする。ついでに,父のコトを,明日あたり,母を交えて話したい,と弟。今週は仕事が忙しく疲れ切ってしまい,何も考えられなかった,というワタシに,「でも,施設探しをするのなら,あまり時間はない」と弟。まぁ,それもそうだな。平日の夜に,ヘビーな話を母にするわけにはいかない。夜はそれでなくても,血圧が不安なのだから。本当は明日,ゆっくり休んでから,考えをまとめたかったのだが。

在宅介護のいろいろなケースと,それぞれの介護プランをわかりやすく説明した書籍を今日,帰りに買ってきた。まだ,パラッとしか読んでもいない。弟が数日前に,病院のソーシャルワーカーからもらってきた,介護サービスに関するリーフレットも,そのままだ。

母が階下で不審に思っているらしいので,とりあえず夕食を食べに下へおりたが,いっきに食欲が落ちた。牛肉と白ネギの炒めものの用意をしていくれていたが,もう10時前だし,肉は厳しいなぁ・・・シシトウとじゃこの煮物があったので,軽くお茶漬け。

部屋にあがり,買った本とリーフレットに眼を通す。頭が痛む。ここ数日,疲れている。気づいたら,もう2時を過ぎてしまった。

結局,明日は午前中に病院へ行き,ソーシャルワーカーに,いくつか質問をし,早めに帰ってきて,家族会議をするコトに。目覚ましは8時にあわせたが,なかなか眠れず,夜中の3時に布団からはいだして,ソラナックスを飲む。
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by rompop | 2007-04-13 17:30 | ホスピタル

2007・4・12 浣腸を覚えていない?

少し残業をしたので,夕食には間に合わなかった。今夜の父は,やはり37度9分の熱。一日2回の抗生剤の点滴。。。でも,熱は下がらない。

食後,「トイレ」というので連れていくなり,大きなオナラとともに「出た!」と父。下痢便だというので,「風邪がお腹に来た??」と心配になり,看護師さんに確認すると,「便秘がひどいので,浣腸しました」とのコト。そのせいだったのか。。。「浣腸されたから,下痢がでたんやで。心配ないから」と父に言うと,「浣腸なんか,いつされたのかなぁ」という。いや,わからないはずはないだろう。それでも,「覚えがない」という。あぁ。。。

痰を何度か吸引し,リハビリも休んで安静にしている。

「しんどいか??」と何度も聞くワタシに「いや,大丈夫」「あんまりしんどくない」というのは,本当なのか。それともワタシを気遣ってのコトか?しんどさもあまりわからないほど,熱でぼんやりしているのか・・・認知症が進んでいるのか?

アイスノンを枕の上に,そして,小さなアイスノンを左脇のリンパのところに挟まれ,父は,「気持ちいい」と言っていたが,寒がりの父のコト,ちょっと寒すぎるかな・・・


帰宅。

弟は徹底的にワタシを避けているカンジ。これも疲れる。母の具合は,少し安定している。血圧も圧迫骨折のほうも。それだけが,救い。
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by rompop | 2007-04-13 17:28 | ホスピタル

2007・4・11 熱。

ソラナックスを0,5錠にしてみた。朝の泥のような眠気は少しだけマシ。

母は,普通の年寄りらしく,不眠気味なので,睡眠薬やら安定剤やら,いろいろ処方してもらっている。ソラナックスはごく軽い安定剤で,母は全然効かないので,ほかの睡眠薬を飲んでいるらしい。ワタシが「0,5錠で十分だ」というと,あらためて薬の効き目に慣れてしまった怖さを感じたよう。

仕事では同じように,ガンガンにパソコンを使っているが,首や肩のこり,頭痛が,急にマシになった。もしかしたら,身体をゆるめて,ちゃんと眠っているからだろうか。

6時に事務所を出て,病院へ。3階へついたら,いつも父が食事をしている,みんなのテーブルから少し離れた小さなテーブルは空っぽ。イヤな予感。。。

部屋に入ると,父が車椅子に座り,看護師さんにジャージの上着を着せてもらっているところ。ふと見ると,ベッドの横に点滴台がある。

どうやら父は,今日は朝から熱を出したらしい。一番ひどい時は,38度2分。それで,抗生剤と水分補給の点滴をしてもらったようだ。主治医に熱があって辛いことを伝えたかったようだが,うまく伝えられず,トイレ介助をした看護助手さんが気づいてくれたそう。どうして,ちゃんと伝えられなかったのかな。。。やはり,問題解決能力の低下。。。父は夕食を食べる気にならず,やっと7時前になって,「少し食べてみようかな」と言い出したので,その準備をしているところらしい。

まだ熱はあるらしい。なんだろう?肺炎がなによりも怖いので,熱は御法度だ。ただの風邪ならイイけど。

看護師さんが冷めてしまった夕食を,レンジでチンしてくれた。「食べられても半分ぐらいにしてください」と言われる。父は,好きなご飯を1杯全部と,おかずを3口ぐらいずつ,デザートのムースをかなり,そしてお茶ゼリーとラブレを全部飲んだ。マグカップに入れてあったお茶も,「水分は大事だから」と全部飲ませた。

熱があるのに,食べなければならないのは,気の毒だった。でも,食べられるというコトは,良いコトだ。看護師さんたちが,「○○さん,食べられてヨカッタねぇ」と,口々に喜んでくださる。

途中でトイレへ行き,オシッコを少し。いつもの薬を飲んで,少し早めに寝かせてもらう。

歳を取るというのは,病にかかるというのは,切なくて辛いコトだ。でも,ワタシもいつか必ず,同じ道をたどるのだ。そして,ワタシの老後は,今の父よりも,おそらくもっと淋しくて孤独なものだろう。

帰る前に,看護師さんがワタシを気遣って,父の熱と血圧,酸素量などを計ってくれた。熱は37度6分。血圧は105-66。酸素量はマックス100で,96もあった。これは,肺が綺麗に空気を換気している,というコトらしい。肺炎などを起こすと,たちまち酸素量の数値がさがってしまう。熱のせいか,脈拍が少し多め。

「夜中に何度も見に来ますし,当直の先生にも診てもらいますから,大丈夫ですよ」と,親切な看護師さんが,ワタシを励ますように言ってくれる。ワタシが暗い顔をして,いつまでもベッド脇にいるから。父も,点滴のせいか,少しだけ楽になったようで,「帰るからな,な」と布団の上からぽんぽんと叩くと,笑顔を見せた。辛い。


母の具合は,少し落ち着いてきたのか,あまり痛みを訴えないようになったと思う。あと少し,安静にして様子を見て,再度受診することになっている。こちらも,治ってくれればイイが。

弟は一度も階下へ降りてこない。昨夜は,夕食に作ったカレーの味を,しつこく母にたずね,母が正直に「美味しくない」と言ったものだから,ものすごく怒って腐ってしまったらしい。どっちもどっちだと思うが。。。家では使ったコトのない,安いカレールゥを使ったためだが,ワタシが食べても「あれ?ちょっと失敗したのかな」と感じた。でも,「半分残ったルゥは,もう捨てたら」というのは,母の言い過ぎ。
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by rompop | 2007-04-12 15:38 | ホスピタル