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2006・12・30 熟睡。

軽い薬剤とはいえ,やはり効き目は絶大だった。正午過ぎまで,ワタシは目を覚まさずに眠った。久しぶりに熟睡できたので,疲れがだいぶ取れたようだ。

起きだし,まずは母が書いたメモを持ち,自転車でスーパーへ。正月の餅や,そばなど,いろいろ買って来た。

ネギと卵と桜海老のチャーハン。母が作ってくれた。昨夜の味噌汁の残りと。食卓に向かい合って,二人で食べる。美味しかった。

2時に美容院を予約していた。また自転車を飛ばすが,少しだけ遅刻。今回はパーマを当てずに,10センチぐらい毛先をカットした。伸ばすのはやめて,春先になったら,軽いボブにしよう。


美容院から帰ってくると,京都の伯母たちが,4人でいきなりやってきた,とのこと。そして,やはり父の病院へ見舞いに行くといって,出かけたあとだった。前触れナシにやってきたので,母も弟も,さぞ慌てたコトだろう。弟は車の道案内に同乗していったらしい。

父はきっと,また嫌がるだろう。でも,こういうことは,親戚中にはあっという間に広まる。知れば,見舞いに行かなければ義理がたたないのは,人の世だ。父を疲れさせたくないので,ワタシにしてみれば,腹の立つコトだが,これも仕方のないことなのだ。父は今の姿を,いろんな人に見られたくないだろうなぁ。。。

4時ごろ,弟が帰ってきた。弟もストレスがたまってきているのか,最近では必要事項以外,あまり口を聞かない。でも,ワタシが昨日,近所のホームセンターで下見をしておいたオムツを,今日は買って病院へもっていってくれたらしい。オムツカバーと,フラットタイプのパッド,そしてさらに小さい尿取りパッドの三つ。ずっしりと持ち重りのする包みを3つも持って,歩いて病院まで行っててくれたのだ。感謝。。。


今日はもう,病院通いは止めようかと思っていたが,急に4人もの親戚に見舞いに来られた父が,どんな風だか気になり,やっぱり少しだけ顔をだすことにした。

5時過ぎに自転車で駅まで行き,ひと駅分電車に乗る。タクシーはやめて,商店街を通って,歩いていくコトにした。徒歩20分。病院へ着いた。


父の病室はからっぽで,ベッドごとなかったので,ものすごく慌てた。何事かが起こったのだと思い込んだのだ。廊下へ飛び出して,通りすがりの看護師さんに尋ねると,ただ単に,別の部屋の窓際が空いたので,そちらへ移しました,とのコト。少しナースステーションに近い,部屋だった。

窓際のベッドに,父はいた。「もう,あちこち動かされるから,今どこにいるのか,さっぱりわからん」とこぼしていたが,この部屋はとてもいい。同じ窓際でも,昨日の部屋とは違って,眺めが良い。空がちゃんと大きく見える。同室の患者さんも,同じ程度ぐらいの病状の人ばかりなので,気を使わずに済みそうだ。「パパ,この部屋のほうがエエやん。良かったな」と言うと,やっと少し父は笑った。「もう,疲れた」

夕食がやってきた。今日は三食丼,豆腐の味噌汁,酢漬けのレンコン,菜っ葉のおひたし。

「これは美味しい」と言って,肉そぼろ,いり卵,絹さやの三食丼のご飯を,父は完食した。珍しい。味噌汁も全部飲み干した。家ではこんなメニューは出ないな。「三食丼,簡単だから,また家で作ってもらえばいいよ」


「今日で最後だと思って,リハビリの先生が厳しくてたまらんかった」と父。左足が全然上がらないものを,「昨日はもう少し上がった」といって,勘弁してくれず,何度も何度もできるまでやらされたそう。「上がらんものをやらされても,かなわん」と,こぼしている。今日は,本当にリハビリで苦労して,疲れたようだ。「でも,専門の人だから,できそうもないコトはさせないよ。できるはずだと思うから,厳しくするんだよ。がんばらな」と,励ます。リハビリは厳しい,と聞いてはいたが,がんばって欲しい。

カレンダーを見せて,「今日,なんにちかわかる?」と聞くと,「30日」という。よかった,日にちの感覚はあるようだ。「明日は大晦日」「そう大晦日」「あさってはお正月やで」「そうか」

「あぁ,お正月ぐらい,家に帰りたいなぁ」と父が言う。可哀相だが,まだ到底無理だ。「まだ全然歩けないやろ,だから無理やわ,残念やけど」としか言えない。淋しい思いをさせないよう,毎日来てやろう。


リハビリに部屋の引越しばかりで,疲れたのか,父はウトウトしだした。だから,7時過ぎに,帰るコトにした。

帰る時,ワタシはいつも,「じゃあまたな」と,父と握手をする事にしている。手を触ると,なぜか安心するのだ。今日の父は,やっぱりすごい握力で,しっかりワタシの手を握り返した。


書店で「コーラス」を買って帰宅。


夕食は,たっぷりのネギと豚肉を入れたネギ焼き。檸檬汁と醤油で。白菜と揚げの煮物,里芋とニンジンの煮ころがし。美味しかった。

母は,血圧は安定しているが,脈拍が多くて,少ししんどいよう。心配だ。
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by rompop | 2006-12-31 00:30 | ホスピタル

2006・12・29 受診。

今日から,冬休みだ。でも,今のワタシには,ジングルベルも年末の町の賑わいも,どこか他人事のように,よその世界の出来事のように思える。賑やかに正月の買い物をする人たちがみんな,シアワセに見える。きっと,そんなはずはないんだろうけれど。


眠いが,がんばって早起きした。父の病院へ行き,今日は,自分が診察を受けた。迷ったが,内科と精神神経科の両方を予約する。

ずいぶん昔にやった,パニック症候群と過呼吸の症状が,軽く出始めている。そして眠りが浅くて,全然疲れが取れなくて,辛い。

8時半に病院についた。年末のせいか,風邪の人たちで待合室はごったがえしている。マスクをしてひたすら待つ。

最初から精神神経科に行こうかと思ったが,まずは循環器をちゃんと見てもらってからにしようと思った。なんでもかんでも「ストレス」で済ませて,疾患を見過ごすのは,本末転倒だから。

内科では循環器専門のドクターに診察していただいた。症状を話すと,心電図と肺のレントゲンを撮った。結果,特に気になる症状はなし。循環器に悪いところは,なさそうだ。

精神神経科では,とても若いドクターに,通り一遍の問診をされただけで,薬を処方された。なんだなかなぁ,という印象だったが,あとで会計明細表を見ると,この問診だけでかなりの点数を取っている。ううむ。

安定剤と坑うつ剤,睡眠薬。軽いやつだろうが,とりあえずこれで少しは眠れるだろう。それにしても,精神科というところは,あいかわらず薬をどっさり出すもんだなぁ。30日分も処方されたので,バッグの中が薬袋でいっぱいだ。


診察が終り,薬を受け取ると,1時半近くになっていた。あわてて父の病室へ。しばらくして,看護師が迎えにきて,車椅子で父をレントゲン室へ連れて行った。不安そうな父に「ここで待ってるからね」と手をふり,ダッシュで1階のレストランへ昼食を取りに。

朝食も抜いたので,腹ペコだ。ビーフカレーをさっさと食べた。少し辛いが,まぁまぁ美味しかった。

病室でしばらく待っていると,父が戻ってきた。小柄な看護師さんが,父を抱えて立たせ,1人で車椅子からベッドを寝かせるのを見て,感心した。すごい力だなぁ。力だけでなく,きっとコツもあるのだろうが。


造影剤を使っての腹部エコーは,父にはかなり疲れたらしい。「もう,検査はイヤだなぁ」と,父はベッドでしばらく目を閉じていた。動かないほうの左手を頭上にずっと上げさせられていたのが,かなり辛かったよう。

昼食は絶食だったので,軽い食事がやってきた。クリームシチューとご飯,ヒジキの煮物など。父はめずらしく「これは美味しい」とクリームシチューを喜んで食べた。

その最中に,ワタシは看護師に呼び出され,部屋を変わって欲しいと告げられた。病状の重い患者が入ってくるので,二人部屋から大部屋へ移ってほしい,とのこと。差額ベッド代の問題もある。今の部屋なら,一日2100円が加算される。大部屋には2種類あって,差額ベッド代のない部屋と,一日525円の部屋。

念のため,両方の部屋を見せてもらった。無料の大部屋は,汚くて狭かった。電話でいちおう母に相談し,525円のほうのキレイで広い4人部屋に決めた。

ベッドのまま父は移動し,新しい部屋に収まったのもつかの間,夕食を食べ終えたあと,また別の部屋に変わって欲しい,とのこと。結局,病院側の都合で,ナースステーションから離れた,4人部屋へ変えられた。父はすっかり疲れてしまった。父が新しい部屋で少し落ち着くまで帰りにくくて,結局,8時前までベッド脇についていた。ワタシもくたくただ。

その間に主治医がやってきて,今日の検査結果は何もありませんでした,とのコト。父に聞かれたくないので,廊下に主治医を追っかけていって,いろいろ質問した。

すい臓や胆のう,その周辺を念入りに調べたが,何も見つからなかった,とのこと。あとは「胃」ぐらいしかないので,年明け早々に胃カメラをする事になった。腫瘍マーカーは,悪性のモノがなくても,反応する場合もある,と聞いて,その言葉にすがりたくなった。もちろん,悪性のモノがある可能性だって,十分にあるのだが。でも,父は食欲もあるし,とても顔色もいい。どうか,なんでもありませんように。不安を抱えていると,そのとおりの現実がやってきそうな気がするので,何も気にせず,どんと構えておこうと思う。

「何かあったら,ナースコールを遠慮せずに押すんやで」と何度も言い聞かせて,病室を出る。あぁ,今日は本当に一日,病院にいたなぁ。。。


夕食は,サーモンの刺身,大根と揚げの煮物,カボチャとじゃがいもの味噌汁。


友だちから,先日の誠サマのテレビ番組のDVD-Rが届いていた。アリガトウ!でも今日は,薬を飲んで早く眠る事にしよう。
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by rompop | 2006-12-31 00:01 | ホスピタル

2006・12・28 仕事納め。

朝食 かす汁とご飯,チョコレートのマフィンを1つ。

寒い。低気圧の影響か,寒い上に,風がとてもすごい。ビルの谷間のあたりを通り過ぎるとき,傘が曲がって飛ばされそうになる。


昨夜,階下で「どすん」という大きな物音がした気がして,真夜中にふっと覚醒した。母がトイレへ行こうとして倒れたような音に思え,寒い中,はだしで,いそいで階段を駆け下りて部屋をのぞいた。母は,すうすうと寝息を立てていた。

まさか,隣室の弟が・・・と思い,今度はそうっと弟の部屋のドアを開けて見た。彼も,いつもの姿勢で,静かに眠っていた。

目が覚めてしまった。今おもえば,強風で庭のほうで何か物が倒れたのかもしれない。



今日は仕事納め。



病室につくと,父は眠そうでウトウトしていた。明日は腹部エコーの検査がある。そのコトだけでも,サラッと伝えておいてやらなければ,と思い,緊張したが,伝えた。「どうしてそんな必要がある?」と聞かれたら,どう答えてよいかわからない。でも,何も聞かれなかった。

「眠そうだから,帰るね」と,まだ8時になっていなかったが,病室を出た。
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by rompop | 2006-12-28 23:58

2006・12・27 オムツに,惑う。

朝食は,昨夜の残りのクリームシチュー,ミカン。

また胃の調子がおかしくなってきた。ムカムカする。

階下へ降り,母の寝室のふすまを開けて,そうっとのぞく。静かな寝息が聞こえる。とりあえず,ちゃんと眠っているようだ。布団にも乱れた様子はない。大丈夫だ,と安心する。糖尿病のほか,高血圧もあり,心臓も悪く(狭心症),循環器系内科に通院している母。78才にもなると,どこの親も,こんなに病気をたくさん持っているものなのかなぁ。胸がしんどい,と言われる度に,こちらの心拍数も上がる気がする。

こんなコトになると思っていなかったので,いろんなチケットをたくさん買っていた。年末の芝居のチケットは,引取り手が見つからず,ヤフオクに出品した。定価より少し安い値段で,男性の方が買ってくださった。「楽しんできます」と言ってくれたので,少し安心した。空席にしてしまうより,見たいと思った人に座ってもらったほうが良い。でも,一緒に行くはずだったお友だちには悪いコトになった。毎年年末にやっている『ア・ラ・カルト』という,オシャレな楽しい芝居。来年は見にいけるかなぁ。。。


忘年会の帰りにいつもいただく,お土産。今日は,先に戴いた。焼き菓子のお店をしている知人から送ってもらう,という,お馴染みのお菓子。素朴なパウンドケーキの詰め合わせだ。母がお気に入りのお菓子なので,嬉しい。


タクシーもスムーズで,6時半頃,病室へ着いた。父は,夕食をまだ,一生懸命食べている途中。今日の料理は,白身魚のみそ漬け(らしい)。すでにバラバラに刻まれているので,原形をとどめていない。黙々と食べ,白ご飯を少しだけ残して食べ終えた。

2本のカレンダーを広げて父に見せてやる。テーブルにあった老眼鏡をかけさせた。1本は,日本の寺や城,自然の美しい風景写真などのもの。父はいちいち「これは和歌山城だねぇ」とか「京都のお寺だねぇ」とかコメントをつけながら,じっくり眺めた。

もう1本は,淡い水彩画で,花や食卓などを描いたもの。父はこれも,「桔梗(ききょう)だね」とか「変わった色合い,水彩画だねぇ」などと言いながら,眺める。見終わって,「やっぱり和風の写真の方がいいねぇ」と言い,「ありがとう,目の保養をさせてもらった」と感想を述べた。


そうか。父のベッドからは,殺風景な病室のカーテンや壁しか見えない。どこを見ても,かすかに汚れた白色ばかり。「○○さん,どうですか」とやってくる看護師さんも,白色だ。そうだ,なんか綺麗な写真の本でも買ってきてやろう,と思った。

父は顔色もよく,表情が柔和になったと思う。喋っていても,よく笑う。家にいた時よりも,良い表情をしているぐらいだ。このまま,穏やかに快復していってくれれば,言うコトなしなのに。


「やはり,少し痴呆症状が出ています。もともと,脳全体が動脈硬化ぎみで,今まで,いっぱいいっぱいで持ちこたえていたのでしょう。脳内の血液が吸収された後,脳が元通りになる可能性は五分五分です」・・・1週間程前,主治医から言われた。でも,父は,ロレツが回らないコトはあるが,頭はしっかりしている。ちゃんと意思疎通ができ,楽しく会話もできる。今の父の状態に,ワタシは感謝する。


8時半すぎ,帰宅。担当の看護師さんから,「使い捨てのオムツを用意してください」と言われた。病院のものを使い続ければ,コストが高くつく,とのコトだ。帰りに薬局をのぞいたが,メーカーも種類もいろいろで,さっぱりわからなかった。病院から電話をしたので,弟もさっそくドラッグストアのちらしをみて,特売のオムツに○をしてくれていた。でもこれは,「はかせるパンツ」タイプだから,寝たきりの父には不向き。マジックテープで前が開くタイプでなければ。CMを良くやっている「○テント」などは,やっぱり値段が高い。性能が違うのかな?母と弟と3人で頭を寄せ合って,チラシを見て頭を何度もひねり,結局,ワタシが休みの日にドラッグストアへ買いに行くコトになった。お店の人に相談してみよう。


12時,就寝。
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by rompop | 2006-12-27 15:31 | ホスピタル

2006・12・26 また,凹む。

今日を入れて今年もあと3日。だんだん慌ただしくなってきた。

いそいで事務所を出て,いつもの最短コースで病院へ。雨が降っているため,タクシーをつかまえるのに時間がかかった。

6時35分ぐらいに,病室へ着くと,もう食事は終わったあと。「え?もう終わったん?」とガッカリすると,同室のベッドのオジサンが,「わはは」と笑った。

今日の父は,とても元気でよく喋る。どうしたのだろうか。頭も結構クリアなようで,「こないだ見舞い金もらったね。二万?」などと聞く。先日,伯母たちがここへ来たとき,父には見えないように,そっとワタシに金封を渡したのを,しっかり見ていたようだ。このクリアさでは,案外,ワタシたちの細かい表情や言葉から,いろんなコトを推察したり,考えたりしているかもしれない。病人だから,といって,変なごまかしは,かえって父の精神状態のために良くないかもしれない,と思う。

「雨の日はイヤだねえ。ずいぶん降ってるの」などと言う。ワタシが黙っていても,なにかと話しかけてくる。病院の近くに,天神さんがある,と話すと,「退院したら一度歩いてみないと」などと言い,たちまちワタシは嬉しくなる。

オムツのコトは,ワタシが気にしているほど,父は憂鬱には感じていないようだ。「情けないねぇ」と言いながらも,「自分でできないんだから,しかたがない」とも言う。

看護師さんに,「ナースコールを押したら,容器で取ってもらえますか」とお願いしてみた。「早めに言ってもらったら,尿器をもって走ってきます」と言ってくれた。父には,「オシッコやウンコがしたかったら,我慢しないでナースコール押すんやで」と,何度も言い聞かせる。自分の尿意を感じるコトはできるようだが,どれぐらい我慢できるのか,ワタシにはわからないが。我慢できれば,ベッド上で取ってもらうことも,可能だろう。


帰宅。

夕食は,クリームシチュー,カボチャの味噌汁,大根と揚げの煮物。


昼間,弟が主治医の話を聞いてきた。先日から微熱などが出る関係で,血液検査をしたり,腫瘍マーカーを調べたりしていたらしい。少し気になっていた,肺の白い陰は,悪いものではなく,どうやら若い頃の結核のあとのものだと判明。

しかし,4つやった腫瘍マーカーのうち,1つに陽性反応が出た。すい臓などを疑って,腹部エコーもしていただいたが,異常は見つからなかったらしい。今日の午後は,内科の受診をしたという。なにか他に検査をしたのかもしれない。

腫瘍マーカーが反応したということは,なんらかの異常があるというコトだ。結果は,年明けに持ち越された。リハビリ病院への転院の話も,同じく年明けへ。父もワタシたち家族も,「試練」はこれだけでは済まないのかな。

さすがに,少し凹んだ。前向きな父を嬉しく思って帰宅したばかりだったので,余計だ。でも,もしも他に悪いところがあるなら,治していただくしかない。早めに治療をすれば,ことなきを得るモノかもしれない。何かが見つかったとしても,あの日,庭で倒れて病院へかつぎ込まれなければ,もしかしたら,ずっと見つけるコトができなかったモノなのかもしれない。

今日,父が饒舌だったのは,もしかして,いろんな検査をされたり,内科へ連れて行かれたりしたので,なにかを感じ取り,不安だったのかも。


どんな巡り合わせにも,偶然はない。すべては,必然。乗り越えられない苦難は,決して与えられない,となにかの本で読んだ。


母の具合がまた少し良くない。血圧も下がり,好調だったのだが,夜になって,「なんか胸苦しい」と言う。脈がいつもよりも,多いようだ。心配だが,母は,ワタシたちに心配をかけたくないのか,「だいじょうぶ」と言う。
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by rompop | 2006-12-26 16:43 | ホスピタル

2006・12・25 クリスマス。

今日はクリスマス。父の夕食の膳は,クリスマス仕様だ。味気ないプラスチックトレイには,「メリークリスマス」と書かれた綺麗な赤い紙が敷かれているし,小さなチョコレートケーキまでついていた。ツリーの形をしたメッセージカード。それとは別に,担当看護師さん直筆のメッセージが書かれた,手作りの緑色のクリスマスカード。

父は,家ではケーキなど滅多に欲しがらないのに,真っ先に箸を伸ばした。「それはデザートだから最後にしたら」と止めるが,やはり気になるらしく,食事の途中で平らげてしまった。「美味しいか?」と聞くと,「これは,美味だねぇ」と嬉しそう。やっぱり,今までの父と少し違う。でもまぁ,イイか。

ケーキのせいか,白ご飯はほとんど残してしまった。メインのおかずは,生鮭のなんとか風赤ワイン煮込み。ずいぶん凝っている。美味しそうに見えるが,これは「あんまり」とのコト。

小さなテトラパックの牛乳までついていて,水分はたくさん取ったほうが良いので,勧めて飲ませた。

食後,雑誌を広げて読ませていると,急に父が妙な動きをして,「あああ」と言う。何が起こったのかと思った。「管が外れた,尿漏れした!」と言うので,よく見ると,昨日までついていた導尿のチューブが外されている。「オムツしているから,大丈夫,漏れないから!」と慌てて言うが,父は落ち着かない。今までも,ずっとオムツはしていたのに,尿がどっと出た感覚は,やはり尋常ではなかったのだろう。

「気持ちが悪い」というので,ワタシも少し慌てて,看護師さんを呼びに行き,新しいものに替えてもらった。話を聞けば,今日の午後から,導尿を止めたとのコト。リハビリをするにも,導尿の管がないほうが,動きに幅が出るから,という理由らしい。オムツは2時間おきぐらいに替える,寝ていても替えるので,心配ない,とのコト。こんなに忙しくしているのに,本当にそんなに頻繁に替えてもらえるのだろうか。かなり不安。尿が出て気持ちが悪くても,父は遠慮してしまって,自分でナースコールを押すコトなんてできないと思う。それでなくても,父はとてもトイレが近い。

帰ってからも,ずっとそのコトが気になっていた。なにか他に,方法はないのだろうか。


夕食は,昨日,伯母たちが持ってきてくれた,ばってら寿司。豆腐とネギの味噌汁,ニンジンとゴボウのきんぴらと。

夜中,3時ごろ目が覚めて,明け方まで,さっぱり眠れなかった。
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by rompop | 2006-12-25 14:59 | ホスピタル

2006・12・24 見舞い客。

9時半頃まで布団にもぐっていた。できるだけ睡眠を取っておこうと思ったが,やっぱりいつもの時間になると目が覚めてしまう。


弟が朝から,階下を掃除している。玄関も綺麗に掃いている。伯母たちは,勝手に押しかけるみたいにやってくるのだから,無理して綺麗にすることないのだ。ワタシはそういう考え方をするが,母や弟はそうではないらしい。母は世間体や体裁をものすごく気にする人なので,弟がかわりに掃除をしてやったのだろう。


時間が早かったが,伯母たちが来る前に,病院へ先に出かけるコトにした。駅前からタクシーに乗らずに,今日は歩いてみた。夜の帰り道はあっという間なのに,行きはなんだか遠いなぁ。

11時半に病室へ着くと,父はぐうぐう寝ていた。顔を見ると,健康そのものにみえる。隣のベッドの人も,ぐうぐう寝ている。

起こすのも何なので,パイプ椅子に腰かけて,文庫本を読む。

12時前。父が目を覚ました。看護師さんに聞くと,今日は微熱はないようだ。昼食の介助を少しする。盛大にこぼすので,布団に落ちた食べ物をすぐに拾う。ご飯を少し残したが,ほかは全部食べた。「美味しいか」と聞くと「美味しくない」とのコト。でも,腹は減るようだ。

1時過ぎ,食事を終えた頃に,伯母といとこが病室にやってきた。父を慰めるつもりでか,知り合いの脳卒中になった人たちのコトを色々喋るので,ヒヤヒヤした。父はまだ,自分の病状をきちんと理解はしていないのだ。一度だけ途中で,「ちょっとそれは」と話をさえぎった。イイ人たちなのだが,デリカシーに欠ける。まぁ,「今は見舞いは遠慮したい」と何度言っても,押しかけてくる人たちだから,当たり前か。

早く帰って欲しいから,椅子を勧めなかった。伯母たちは,ベッド脇で大声で「顔色が良くて安心した」だの「これなら,すぐに退院できる」だの言い,父と握手をして,すっかり安心して帰って行った。年内中に見舞いにちゃんと行って義理を果たし,安心して帰りたいがためにやってきた人たちだから,その目的はしっかり果たせたわけだ。どうぞ安心して,お帰りください。

小さい頃から可愛がってもらった,伯母といとこだ。それでも,自分が人の見舞いに行く時は,本当にタイミングがむずかしいけど,少しでも相手の負担になるような時には,相手の気持ちを大事にして我慢しようと思った。エゴを押し通しては,ありがたさも半減だ。

二人が帰ったあと,そこそこ愛想よくしていた父は,ぐったりと疲れた。病人には,外からやってくる見舞い客のエネルギーは強すぎる。ベッドを倒して,少し寝かせた。


先に「今日,伯母さんたちが来るって」と予告したとき,父は「ありがた迷惑だなぁ」と憂鬱そうな顔をした。そして,「何で入院していることを知っているんだ」とワタシを責めるように質問した。親戚だから,隠しておくことはできない。だから,しかたがないのだが,父はまだ,今の自分の姿を家族以外の誰にも,見られたくなかったに違いない。


3時半ごろになっても,父は相変わらずウトウトしているので,帰るコトにした。ワタシ自身が疲れたせいもある。なにより,ベッドから降りられず,オムツと導尿のチューブをつけっぱなしの父のベッド脇は,強烈な匂いがする。アンモニア臭が鼻をつき,嗅覚はもうほとんど麻痺してしまっているが,脳天まで痛くなってきた。普通の空気を吸わなければ。

帰りに,近くの地元デパートの地下で,うどんを食べる。美味しそうなぶっかけうどんだったが,出汁が辛いだけの代物。ううむ。。。

帰宅。

伯母たちの来訪でも,母は思ったほど疲れておらず,ホッとした。夕食は,伯母たちが持ってきてくれた,手作りの巻き寿司をいただく。あとは,白菜と揚げの煮物,唐揚げ,だし巻き卵など。

田舎で畑をやっている伯母たちは,大根を5本,白菜を2玉,里芋をたくさん持ってきてくれたらしい。弟はそれを忘れていて,スーパーで安かった大根を,得意そうに1本買ってきた。「あぁ,しまった!」と弟。

しばらくは,大根地獄の日々。
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by rompop | 2006-12-25 11:14 | ホスピタル

2006・12・23 休日。

弟が「ゆっくり休めば」と言ってくれたので,お言葉に甘えての休日。

昨夜,風邪薬と,栄養ドリンク(1本千円)を飲んだおかげで,わりと深く眠れたような気がする。何度か目を覚ましながらも,昼まで眠った。

弟はもう,父の病院へ出かけたあと。

布団から這い出し,階下へ。母は退屈そうに,こたつにもぐりこんでいた。


部屋をざっと片づけて掃除機をかけ,手洗いしたいニット類などを洗って,干す。

あひるごはんは,キムチチャーハンを作って食べた。


弟は,昼の1時間ぐらいしか病院にいないから,ワタシが夜に行かないと,父の一日はとても退屈なものになるだろう。父には気の毒だが,ワタシも週に一度ぐらい,ゆっくりしなければ,身体も気持ちも保たない気がする。長丁場になるのだから,自分の健康管理は,大事だ。


午後はひたすら,のんびりした。久しぶりに,録画した番組を見ながら,ゴロゴロして過ごした。


2時半頃,弟が帰宅。「パパ,どうやった?」と聞くと,「熱,下がったみたい」とのコト。「あとは,普通にしてた」と。


クリスマスなので,と,小さなチョコレートのロールケーキを,弟が買って来た。三等分して,食べる。小さいけど,ちゃんとサンタの顔のチョコレートの飾りがついている。そういえば,明日はクリスマス・イブなのか。今のワタシには,どうだってイイことだ。


夕食は,『王将』の餃子,大根と揚げの煮物,そして,これもお友だちが送ってくれた,「ウコッケイ」のスープ。昨日,手作りのおかずを送ってくれたお友だちが,少し前に送ってくれたもの。弟が,ネギのみじん切りととき卵を落として調理した。とてもアッサリとしていて,でも鶏の旨味もあり,美味しかった。身体に良さそうなカンジだ。。。


食後,母を部屋にさそって,録画していた『Dr。コトー』の最終回を見る。体調が悪かったので,母は毎週楽しみにしていたこの番組の最終回を,見なかったのだ。

京都に住む,伯母(母の姉)から電話。明日,見舞いにやってくる,という。母も体調が安定しておらず,父もまだ,見舞いにきてもらえるような状態ではないのに,母が遠まわしに断っても,行くといって,聞かないらしい。

結局,相手の立場よりも,「年内中に,自分が見舞いにいっておきたい」という,自分の感情優先なのだ。無理にやってきて,あれこれ尋ねられ,また母の体調が悪くなったら,と思うと,腹がたってしかたないが,むげに断るのもカドが立つので,あきらめた。父だって,今,こんな状態で,親戚に会いたいわけないだろうに。

人とのつきあいって,難しいな,と思う。相手だって,決して悪気があるわけじゃないけど,でも,やっぱり同じような立場にならないと,相手の気持ちって,なかなかわからないものなんだな,と思う。


まだ少し頭痛がするので,夜も風邪薬を飲んだ。日付が変わる前に,布団に入るとしよう。
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by rompop | 2006-12-23 23:32

2006・12・22 忙しい日。

昼食は,『神戸屋』のカツサンド。ここのカツサンドは,ものすごくジューシィで肉厚。たった三切れしか入っていないけれど,お肉がとにかく分厚くて,お腹が一杯になる。時々,ものすごく食べたくなるんだなぁ。。。野菜不足なので,ゴボウサラダを買い,DHCのオニオングラタン・スープをプラス。あと,ミカン。


駅からのタクシーは,道路が混んでいて,なかなか進まない。忘年会シーズンのせいか,会社帰りの団体客が,だらだらと店の前の道に広がっていて,車をさまたげる。「これから年末にかけて,混みますね」とタクシーの運転手。忘年会。。。今のワタシは,それどころじゃない気分。

渋滞したせいで,料金はいつもより高くついた。ため息。

6時半過ぎに病室へ。父は,細かく刻まれた「野菜炒め」を,プラスチックのスプーンで一生懸命食べていた。ご飯を少し残したが,ほかは平らげた。デザートにミカンもついていたよう。


7時半頃,看護師さんが血圧と体温を測りにやってくる。今夜の父は,無口だなと思っていたら,37度4分の微熱があった。聞くと,午後からずっと微熱があったよう。いっきに凹む。原因のよくわからない微熱。心配だ。少し気になるコトもドクターに言われており,そちらは検査の結果待ち。

「熱があるみたいだけど,しんどい?」と聞くが,父は「いや,大丈夫」と答え,ベッドの柵を右手でつかんで,よっこらしょ,と寝返りをうつように,体勢を変えた。麻痺したほうの左半身を下にしたので,背中と腰のあたりに,枕やクッションを当ててやる。いつも真上では,腰が痛むのだろう。不自由ながらも,こうして少しでも自分で体勢を変えるコトができるなら,床ずれの心配もない。ヨカッタ。

少し横向きになれて楽なのか,微熱のせいなのか,父はウトウトとしている。それでも帰る気になれず,8時前までベッド脇に座っていた。父は時々目をあけて,「お姉ちゃん,退屈やろう」と聞く。「いや,別に」と答えて,ワタシは座って,父の後ろ頭を見ていた。なんともいえない静かな時間が流れた。


微熱のコトが気になって,少しだけ憂鬱になりながら,帰路を歩く。


夕食は,お友だちがクール宅急便で送ってくれた,手作りのおかず。小さなメンチカツ,焼き鳥,焼きナス,小松菜のおひたし。どれも美味しかった。料理の上手な人だとは思っていたが,こんなのが美味しく作れるのはスゴイなぁ。弟が煮たカボチャも食べた。


頭が少し痛む。明日は一日,病院を休ませてもらうコトにした。
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by rompop | 2006-12-23 23:12 | ホスピタル

2006・12・21 理屈。

朝食は,マーガリンと苺ジャムのトースト,ホットミルク。きな粉を買わなきゃなぁ。。。色々なコトで頭がいっぱいで,ついつい自分のコトは,面倒くさくなってしまっている。そろそろ自分のペースも取戻さなくては。


今日も6時半過ぎに事務所に着いた。父は落ち着いた態勢で,ゆっくりと夕食を食べていた。今日もやっぱりメインのおかずを先に食べてしまい,小鉢とご飯,おつゆが残っていた。しかし,おつゆの椀を,左手を上にあげてうまく支えながら,汁を全部飲み干した。「そっちの手がよく上がるやん」と,嬉しくなる。

ごはんは,少し残す。デザートのオレンジは,1センチぐらいの薄切りになっているが,最初の1つを,皮ごと囓ろうとしたので,慌てる。


今日は,頭がクリアなのか,少しおかしいのか,よくわからなかった。とんちんかんなコトを言われて悲しくなったかと思うと,すぐにベッドを倒したがるので,「消化に悪いから,しばらく寝たらアカンねん」と言ったワタシに,「理屈はわかるんだけど,苦しいから」と答えて,ぎょっとさせた。理屈は分かるのか・・・


「昨日,ママが来てくれてね」と嬉しそうにするので,「ママが来てくれたら嬉しいか」と聞くと,「そりゃあね」と笑顔になった。娘も息子も,毎日,大変な思いで日参しているのになぁ。やはり,父は,母が一番イイみたいだな(笑)


帰宅。

夕食は,カレーライスと,冬瓜(とうがん)の煮物。冬瓜は,初めて食べたけれど,ちょっと酸味があって,すごく美味しかった。

一週間の疲れが,たまってきた感じ。
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by rompop | 2006-12-21 15:44 | ホスピタル