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ゆっくりと,サヨナラ。

新しい週の始まり。相変わらず朝は眠いが,それでも7月に入る前から,ずっと続いていた微妙な緊張感は,もうなくなっている。こうして,ゆっくりゆっくりと元の「日常」へシフトしてゆくのだ。

多分,純粋に「ミカミヒロシ」だけのファンだったのなら,「ミカミさん,最高!グッジョブ!!」の拍手だけで,ワッと盛りあがって済むのだろう。舞台が終わっても,「ミカミヒロシ」は,変わらずそこにいるから。いつもいつも会えるわけではないが,それでも待ってさえいれば,またスクリーンかブラウン管を通して,ワタシたちの前に,必ず姿を現してくれるだろうから。

ミカミさんだけでなく,彼が創り上げた「ヘドウィグ」が大好きだったから,こんなにも淋しいのだろう。


正直で,下品で,パワフルで,気高くて,淋しくて・・・・・可愛かった。


毎晩,あのステージの上に,115分しか「存在」しなかった,架空のカノジョ。そんな風にはとても思えない,大きすぎる残像を残して・・・そして「ヘドウィグ」はもう,永久にいない。

まるで,好きで好きでたまらない,ずっと片想いをしていた人が,ある日突然,この世から消えてしまったよう。

でも,黙って去ったのではなく,「ヘドウィグ」は,温かくて真っ直ぐなコトバを置いていった。それは,とても温かくて・・・今,思い出しただけでも涙ぐむ。


きっとこれから先,へこたれそうになるたび,ワタシは思い出すのだろう。
あの『Midnight Radio』を。



ぎゅっと固く握って差し出してみせてくれた,あの,右手左手を。



「ダイジョウブだから」と唄ってくれた,あのと,を。





朝食 メロンを1/4切れ。
昼食 クラブハウスサンド,ツナと卵の揚げパン,コーンスープ。
夕食 ステーキ(レモン醤油),厚揚げの炊いたもの,ジャガイモとインゲンの煮物。
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by rompop | 2005-07-19 14:35 | 三上博史&『ヘドウィグ』

余韻。

東京から帰ってきて,クタクタに疲れているはずなのに,神経が尖っているようで,うまく眠れない。夜中までずっとネットをしていた。PCに向かっている時が,一番心が安らぐ。食べるコトも眠るコトも忘れて。これは,立派な中毒じゃないだろうか?

ファンサイトで知りあった方に,ミカミさんの出演番組のDVDを見せていただいた。嬉しい。うちは,今時,衛星放送が映らないという,ものすごくアナログな家なのだ。

あぁ,そうか。ファンサイトのBBSで話題が出ていた番組,これだったんだ。すごく感激。

まだまだ,終わってしまった舞台の余韻が色濃く残っている。今はまだ,じっとそれに浸っていたい。



あひるご飯 茶そば。
夕食 チンジャオロース,ワカメの味噌汁。
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by rompop | 2005-07-17 14:12 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』☆東京千秋楽。その1。

7時に起床。眠い。でも,眠いと言っていられない。電車に乗り遅れたら,大変。

京都駅から「のぞみ」に乗り,品川経由で,青海へ。着いたのは,12時過ぎ。4時開演だから,まだまだたっぷり時間はある。なんでも早め早めにやってしまうところが,ワタシはとてもA型的だ。自分でもとても疲れる。

まず,慣れない場所なので,人がなるべく少なくて,広そうな化粧室(パウダールーム)を物色。「ZEPP東京」へとりあえず行ってみよう。想像していたよりも,ずっとこじんまりしていた。もっと巨大な建物が,どかんとあるのかと思っていたが。もうすでに,当日券を待つ人の列ができている。大変だなぁ。

さて。一番近いのは,隣のトヨタのショールームのトイレ。しかし,いきなり入り口に「着替えやメイクはお断り」の貼り紙。あら~なんてショッパイんでしょう。ショールームのお客さんから苦情が出たのかな。まぁ・・・それもそうか。

というわけで,あきらめて,ヴィーナス・フォートへ。全部の階のトイレをチェック。ふむ。3階の入り口に一番近いトイレが,ほとんど人がいなくて,パウダールームもついている。ここで着替えて,ZEPPまでは少し歩くが,しょうがないな。なにより,落ち着いてメイクできる場所でなくては,つく「つけまつ毛」も,つかなくなってしまう。

場所が決まったので,少し安心。せっかくだから,ヴィーナス・フォートをぶらぶらと探索。ちょうどバーゲンをやっていて,素敵な洋服や雑貨が山盛り。少しターゲットの年齢層が低い気がするけれど,なかなかいいカンジだ。

さて。腹が減っては戦ができないので,遅めのランチを。何を食べるか,あらかじめネットで店を見て,もう決めてきた。地中海料理のバイキングのお店へ。大人1600円。時間制限はないみたい。

これから,魂の震える舞台を見るというのに,バイキングで山盛り食べてどうすんの?しかも1人で!!お腹が出たら,持ってきた服,マズイんちゃう??ともう1人の自分が囁くが,食べ物に関しては,ワタシは絶対後悔したくない主義。食べたい物をあきらめたら,ずっとあとまで,「あの時のアレ,美味そうだった」と果てしなく後悔する。

というわけで,食べた。お皿を4回変えて!どんなモノか,よくわかっていなかったけど,地中海全般の国の料理。数種類のパスタ,ピッツァはもちろん,トルコのシシケバブや,ギリシヤ名物の煮こみ料理,それからなぜかカレーまで。ほんの少しずつ,たくさんの種類を皿にとって,片っ端から味見した。美味しかったのは,チーズ味のリゾット,ハンバーグの煮こみ(ギリシヤ風?),シシケバブ。脂っこい肉をこんがり焼いて裂き,薄いピタパンのような物に挟んで,好きなソースをかけて食べる。ギリシヤ風のおふくろの味,と書いてあったヨーグルトサラダは,ううむ・・・とにかく,名前だけ知っていて,食べたコトのなかった珍しい国の料理を,たくさん食べるコトができて,満足。最後にどうしても気になった特製カレー。「もうやめとけ」という心の声をさえぎって,少しだけ。さらに,フルーツのシロップ漬けのデザートも,ぽっちり。

心は大満足だが,悪い予感どおり,お腹はぱんぱんで,しばらく動くのも嫌なぐらい。が,時計を見ると,もう2時過ぎ。アレ!そろそろ用意をしなくては。というわけで,3階のパウダールームへ。

いくら空いているといっても,まったくの無人というわけにはいかない。工事中の姿は,少し間抜けなので,抵抗があるが,まぁ,公共の場で仕込ませてもらうのだから,仕方がない。それに,ほかのトイレでも,そろそろ観劇に向けて仕込み始めている人たちがいて,心強い。準備完了したので,3時半過ぎに会場へ。

『ZEPP東京』は,黒を貴重とした外観と内装。

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      ※まだ昼間なので,閉まってた※

さすがに東京,さすがに千秋楽だけあって,力の入ったコスプレや本物の「ヘド・ヘッド」さんたち,多数。ちょっと感動。こんなの大阪ではお目にかかれないよ~!

客席へ足を踏み入れると,ぎっちりと並べられたパイプ椅子。劇場然としたドラマシティとは全く違う雰囲気。舞台にも客席にも,霧のようにもやが立ちこめているように見える。普段,音楽をあまり聴かないワタシは,ライブをやるような「箱」に足を踏み入れるコトはめったにない。ワタシにとっては,すでにこの場所自体,非日常の匂いがプンプンだ。ライブハウスなのでもちろん客席は平場。その分,ステージは,少し高さがある。
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by rompop | 2005-07-16 22:59 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』☆東京千秋楽。その2。

以下はいつもながら,とても私感に満ちたレポ。観た人の数だけ,「ヘドウィグ」は存在する・・・これは,今のワタシが幸福にも体感した,おそらくワタシだけの「ヘドウィグ」です。。。


16時,開演。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』千秋楽。

ミカミ・ヘドウィグは,下手側客席後方から突然(のように)現れた。大歓声と拍手,すでに立ち上がる客,多数。ワタシの座っている側の通路を通り,ステージへ上がった。横を通り過ぎる時,仮面の奥でツンと顎を上げた,美しい鼻筋の横顔がはっきりと見えた。

1曲目から観客は大興奮。ミカミ・ヘドウィグは,激しく歌いながら,客を睨みつけたかと思うと,ニヤリと挑発するように笑って,舌を出す。


もう2度と聴けないと思っていた大好きな『オリジン・オブ・ラブ』。涙で目が曇る。時に「ママ」になり,「残酷な神」になり,そして「引き裂かれた血だらけのワタシ」になって,ヘドウィグが語るとても哀しくて崇高な愛の神話。魔法にかかったように,ヘドウィグの声に,顔に,身体の動きに,ただただ聴き惚れ,見惚れる。


1ステージ毎に新しく生まれる,というとおり,今夜のヘドウィグは,大阪でワタシが見たヘドウィグとは,やはり違う。なんというか,とても辛辣で容赦がなかった。時折,敵意さえ感じられるほどのサディスティックさで,客に向かう。遅れて席についた客に激しく毒を吐いて,フォローなし。ワタシは軽くショックを受けたが,なんだかこの方が,とても「ヘドウィグ」らしい。トミーとのスキャンダルを聞いて,好奇心丸出しでやってきた,たくさんの客(を演じるワタシたち)を前に,軽口を叩き,「ワタシは『ヘド様』なんだから」と威張ってみせながらも,ヘドウィグは身も心もガチガチに武装している。滑稽なぐらいのハイテンションで自己主張しながらも,客をちっとも信用していない。デリケートな心を奥深くに隠して,めちゃくちゃに傷つけられたプライドだけをに,今夜もステージに立っている。それが,ヘドウィグ。


『シュガー・ダディ』は,開演前からかなり目を引いた,ルーサー・ダディのコスプレをした男性のおかげで,いつにも増して楽しく盛り上がる。ミカミ・ヘドウィグも大変気に入ったようで,その後,何度も舞台から彼に話しかけ,投げキッス。つくづく,観客も舞台の大事な要因の1つなんだと再認識。他人のやらないコトをやるのは,とても勇気がいるだろう。あの格好で昨夜の舞台に参加したあの男性を,尊敬する。なにより,ご本人も楽しんでいたようだし,それが1番素敵。

もう1人の生贄は,多分若い男性。全然見えなかったが,「ちょっとアンタ,座りなさいよ」と強い口調で命令する『ヘド様』の音声だけが届いた。訳もわからず押さえつけられて座らされ,上へ乗っかられた男性の心中を想像。気の毒だが,笑うしかない。


今日のメイクは,ピンクとシルバーが濃厚で,気のせいか,ファンデーションの色が薄いような気がした。色が白い,という意味ではなく,地肌を塗りこめたカンジがあまりしなかった。やはり劇場によって,メイク法はおのずと変わるのだろうか。もしかしたら,このステージは,半端でなく暑いのかもしれない。何度もミカミ・ヘドウィグは,鼻の下の汗をさっと拭った。もう見るだけで暑そうな密封された衣装。ガンバレ,ヘドウィグ!


ワタシの今日の席は8列目左サイドブロック,中央寄り通路から2つめの席。舞台と客席最前列までは少し距離があるので,ドラマシティだと8~9列目ぐらいの感覚だろうか。それでも,ちょうどヘドウィグが客席に投げる目線の高さがそのあたりなのか,本当に良く目が合う・・・ような気がする。客席は暗いから,舞台からはここまでは見えていないだろうが,それでも「目力」の強いヘドウィグの目線がくると,半端でなくドギマギする。


ウィッグを黒に変え,再登場したヘドウィグ。バンド『アングリー・インチ』のメンバー紹介。メンバーが1人ずつソロでネタ(ネタって言っちゃいけない?),もとい,得意技を披露するこのシーンで,脇に立って舞台をゆずり,彼らを見ている,その時のヘドウィグの表情が,たまらなく好き。ホントにナチュラルに笑ってる!(笑)原型をとどめない姿形をしていても,この時だけは,メイクの下のミカミさんがチラリと見える。ブラウン管で見せる,あの白い歯を見せて笑っている時のミカミさんの顔が見える。申し訳ないけど,この場面,ワタシはいつも,ヘドウィグの表情に釘漬け。もちろん,音は耳でしっかり聴いているけど。昨夜はさらにオペラグラスで,穴があくほど眺めた。昇天しそう。


『WICKED LITTLE TOWN』。声がかなり擦れている。それでも,ハスキーな声でいつものように,優しく。

トミーとの一番楽しかった日々を語るシーンでのヘドウィグは,本当に愛らしい。次々と曲ができて,ステージは大人気,若い女のコがたくさん押し寄せるのが悔しくて,デュエット曲をいくつか付け加えてやった。それでもステージは立ち見しか残らなくて,お金がいっぱいいっぱい入ってきて・・・舞台を跳ね回るようにして,溢れるようにとめどなく語り続けるヘドウィグは,まるで少女のようだ。その先を知ってはいても,ワタシの頬もゆるむ。そして,ふと我にかえり「シアワセだった,あの頃のワタシたち・・・」と涙ぐむヘドウィグ。そのヘドウィグは,もう少女ではない。

「トミーの話が聞きたいんでしょ,聞かせてあげるわよ!」とすごんでいたヘドウィグが,トミーとの愛しい日々を客に語るうちに,自分の奥深くに閉じ込めたモノが少しずつ顔を出し始める。(よろい)のように彼女の心を守っていた薄皮が,1枚ずつ,ハラリハラリ,と剥がれ落ちる。。。ダメ,ヘドウィグ,それ以上思い出しては!その先は,アナタの中の一番柔らかい部分,その深い深い傷に繋がっている。

探し求めていた「カタワレ」に,ついに出会えたと確信した時のヘドウィグの,幸福感はどんなだったろう。求め合う半欠けの2人が再び融合すれば,楽園へゆける。無限の知恵パワーが蘇る。もう何も恐れるものはないし,孤独からも不安からも解き放たれる。

「あぁ,神よ。あぁ,ヘドウィグ・・・」トミーの囁きに,結末を知ってはいても,これで2人は真の意味で結ばれるのだ,と一瞬予感させるような,神聖で崇高な空気が,舞台にたちこめる。静寂。おそらく,考えられないほどの勇気を持って,初めてトミーに真正面から対峙するヘドウィグ。そして,一瞬ののちの,奈落。


トミーは逃げ去り,ヘドウィグは,ぺしゃんこに潰れたトマトのように,取り残された。嗚咽だけが聞こえる。一度だけ,大きく悲鳴のような嗚咽を漏らしたヘドウィグ。


『THE LONG GRIFT』。「『楽園』なんてもう二度といらない」・・・なんて決定的で悲しい言葉。


イツハクの演奏にうながされるように,再び唄いだした,『HEDWIG’S LAMENT』。そして『とびきりの死体』へ。開かずの箱は開いてしまった。ヘドウィグを覆い隠していたものが,全部剥がれ落ちてしまった。。。観客の前で赤裸々に語るコトによって,ゆがんだ笑いの奥に封印してきたはずの怒りや悲しみや苦しさや・・・とりわけ,カタワレと信じた男に拒絶された絶望感までも,ヘドウィグは追体験し,リアルに味わい直してしまった。

もう一度,バラバラに切り刻まれたヘドウィグは,常軌を逸してゆき,自分で自分を破壊するかのように,裸の胸に,赤いトマトを叩きつける。ビニールのブラジャーを引きちぎり,その残骸を両手に掲げ,ステージの上に一瞬仁王立ちになる。もう誰も彼女を止めるコトも,彼女に触れるコトもできず,ただ呆然と見つめるしかできない。舞台の上で立ちつくしている,イツハクと同じように。


ヘドウィグが観客の前から逃げるように去り,まばゆいライトに照らされて,トミー・ノーシスが歌うのは,今はどこにいるかわからないヘドウィグへのメッセージ。渾身の力をこめて歌うミカミ・トミーの姿に,心打たれる。たとえそれが,懺悔の歌だとしても。

「許されるのなら 散らばり 落とした きみのかけら 拾い集め その手に返すから 繋ぎ 新しく 生まれ変わる 君を見せて」

これが,かつてヘドウィグをズタズタに傷つけたトミーの祈り。この歌はヘドウィグに届いただろうか?


この芝居のラストの解釈は,観客に委ねられている。もっと,ずっとシンプルな解釈もあるだろう・・・これはワタシなりの解釈。


トミーの祈りは,届かなかった。ヘドウィグは,トミーの歌の届かないぐらい,遠い遠い所へ行ってしまったから。そして「君のかけら・・・ぼくならここに」と歌うトミーは,ヘドウィグのカタワレなんかではなかった。

いや,もう既に,誰がカタワレで誰がそうでないか,などというコトは問題ではない。なぜなら,人間はもともと「半欠け」などではなかったから。どんなに孤独で,不完全だと感じようが,空虚だと感じようが,それがまるごとの自分。その意味では,神話を信じて探し求め続ける「幻のカタワレ」は,もう既に自分の中に存在している。無限の知恵もパワーも,不完全で淋しい1人の人間の中に,ちゃんとある。自分がそれに気づくコトさえできれば。


遠い遠い場所で,全てを呪って嘆いて,苦しんでもがいて・・・ヘドウィグはちゃんとまた自分の2本の足で立った。それはきっと,魂でそのコトを知ったから。

「空にはただ風 そこにあるのは真実だけ」

どんな自分であろうと,そこにある自分が,真の自分。それ以上でも,以下でもなく。

そして,ヘドウィグは最後に,またワタシたちの前に立つ。今度は,生まれたままの,自由に呼吸するコトができる皮膚を惜しげもなくさらして。そして,歌う。自分が完全だと信じろ,と。そばにいるから,大丈夫だから,と。そして,どんな人間にもそれぞれの歌があるのだ,と。

二分の一と二分の一が合わさって,完全な「一」になるのではない。どんなに弱々しくても,心もとなくても,一と一が手を取り合えば,それはちゃんと「二」になるのだ。だから,自分を信じて,踊ってごらんよ,と。


最後の『ミッドナイト・レディオ』は,素晴らしかった。途中,舞台から客席へおりて,唄いながら上手ブロック側の通路をそのまま7,8列目あたりまで。大阪では観たコトがなかった光景に,驚き,感動した。もっと客席の奥の奥まで届けたい,という衝動だったのだろうか。ミカミさんの強い気持ちが歌から伝わり,涙が溢れた。思わず立ち上がった。こんな強いコトバをもらって,何がお返しできるだろう?何も返すコトはできない。だから,一生懸命,聞いた。


カーテンコールのミカミさんは,鳴り止まない拍手にこたえて,何度もステージに登場し,口をきゅっと結んだ力強い笑顔で,何度も何度も客席に向かってガッツポーズを見せた。カッコよかった!まるで何ラウンドも戦い抜いて,フラフラだけどまだしっかりと二本の足で地面を踏みしめて立っている,チャンピオン・ボクサーみたいに。汗まみれの顔と身体,思わずミカミさんの名前を叫んだ。舞台に届いても届かなくても,叫ばずにはいられなかった。客席の拍手と大歓声は,嵐のようだった。

アンコールは,『TEAR ME DOWN』。もちろん,「ヘドウィグ」を脱ぎ捨てた「ミカミヒロシ」で。間奏でメンバー紹介。大きな拍手。イツハクを演じたエミさんの肩を,ぎゅっと抱くようにして紹介したのが,印象的だった。エミさんのイツハクは,不器用で繊細で,それでいて,いつもヘドウィグのそばに佇んでいるようで,少し哀しくて,胸が痛んだ。特別の存在感があった。


アンコール曲のあと,誰もいなくなった舞台にいつものように,次々とスライドでのメッセージ。そして,これぞまさしく,千秋楽仕様。まるで映画の字幕のように,次々とキャスト・スタッフの名を連ねたエンドロールが!!気づいた瞬間,歓声があがり,字幕が流れる間,ずっと拍手は続いた。

そして最後に「WE LOVE HEDWIG AND THE ANGRY INCH FOREVER」のメッセージ!!これがこの舞台造りにたずさわってくださった全ての人たちの気持ち。そしてヘドウィグに会いたくて会いたくて,劇場に通ったワタシたち観客の気持ち・・・最後までなんて温かい舞台なんだろう。乾きかけた涙が,また・・・。その場から立ち去りがたく,多くの人が,ただ空っぽの舞台とスクリーンを見ながら,拍手をし続け,立ち尽くしていた。ワタシも。決して,またミカミさん達を舞台に引っ張り出そう,という気持ちではなく,ただただ,嬉しくてシアワセで,感謝の気持ちが止まらなかったから。拍手するしか,それを表現できなかったから。

そして,「本日の公演はすべて終了いたしました!」と,劇場のスタッフさんたちに追い出された(笑)さっさと撤収作業したいものね!


感無量の素晴らしい千秋楽だった。本当は,2列目という近さで,『ミッドナイト・レディオ』のメッセージをしっかりともらった,あの大阪公演の千秋楽で,ワタシの『ヘドウィグ・・・』は終わっていたのかもしれない。それでも,やはり,今日,ここへ来るコトができてよかった。全てをやり遂げたミカミさんの,頼もしい笑顔と勇姿を見るコトができた。同じく「アングリー・インチ」のメンバーの,カーテンコールでの満面の笑顔も。

大阪の千秋楽の舞台が終わったあとは,ただ淋しくて切なさだけが残っていたが,今夜,精一杯「存在」して,そして永久に消えたヘドウィグを見届けられたような気がする。だから,今度こそ,ホントにもう二度と会えないけど,淋しさよりも,妙に清清しい。とても個人的な感覚だけれど,大阪千秋楽で,持って行かれたままだった「魂」を,今夜ちゃんとミカミさんから,返してもらったカンジがする。ミカミさんの体温が移り,少しだけ温かくなったそれを。だから,とても満たされている。ずっと「喪失感」のようなもので切なくて腑抜けていたが,今はがみなぎっている。上手く言えないけれど。淋しいけれど,淋しくない。


最後に何よりも,あの愛しい『ヘドウィグ』を生み出してくれたミカミさんに,心からの感謝とお疲れサマの言葉を。どんな生みの苦しみがあり,舞台に立ち続けて演じ続けるコトにどんな闘いがあったのか,ワタシたちは想像するしかないけれど。。。今感じているのは,ミカミヒロシと同じ時代に生きていてヨカッタ!っていうコト。ミカミさんの『ヘドウィグ』にちゃんと出会うコトができてヨカッタ!っていうコト・・・それだけ。胸がいっぱいだ。

もう一度だけ,アリガトウ,ミカミさん。そして・・・バイバイ,ヘドウィグ!!貴女のコトを,とても愛したよ。



劇場の外で,ネットで知りあったお友だちと記念撮影。「終わっちゃったねぇ」と言いながらも,みんな楽しそう。こんな舞台を観たあとの気持ちは,1人で抱えるには大きすぎるけど,何も言わなくても通じ合える人たちが,そこにたくさんいてくれて,ヨカッタ。

と,感傷にひたってばかりもおられず,日帰るワタシは,さっさと普通の顔に戻らねば!というわけで,こそこそと近くの化粧室で着替えて化粧を落とし,新幹線に乗るべく,品川駅へ。お友だち3人と一緒に帰れたが,帰りの新幹線は混み混みで,結局,バラバラの車輌の席に分かれた。

胸は一杯だけど,腹は減る,というわけで,乗車前に買った「特選とんかつ弁当」を,混み混みの喫煙車輌で煙にいぶされながら(なかなかキツイ),モリモリ食べる。ますますパワーがみなぎるワ!そこへ,今夜,とても近くの席で観ていたお友だちから携帯メール。カーテンコールでの,ミカミさんのとてもデリケートな様子を聞かされ,トンカツを頬張りながら,また少しだけ泣いた。


帰宅は,12時前。長い1日だった。すべてのみなさま,お疲れサマ。もちろんワタシもネ。



☆ZEPP東京千秋楽のネタなどについて☆(覚えているだけ)

「オリジン・オブ・ラブ」のあと,「アンタたち~わかったの?ちょっと早口だったわね,でも歌だから仕方ないのよ・・・」(客席下手側に向かって)「ちょっとアンタ!遅れてきたでしょう!・・・アンタみたいなコには,どうせわかんないわよ。最後までねっ!・・・いたたまれなくなったら帰っていいのよっ!」←確認できなかったけど,本当に遅れてきたお客さんでしょうか?わ,ワタシなら・・・永久に立ち直れない(笑)

何かのあと「中途ハ・ン・パな笑いねぇ~!!笑うなら笑う!」←すごい怖い(笑)

客席に向かって「アハハハ~(と真似をして)そこのお兄ちゃん!いいカンジよ,いいカンジ!!もっと来てっっ!!カモォ~~ン!!(巻き舌で)」

「トミーの話を聞きにきたんでしょっ!」(パラパラと拍手)「何拍手してんのよっ!早いのよ!」「いい役者はねぇ,一度自分の中に納めてから出すもんよ!・・・トミーの話を聞きにきたんでしょっ!」(・・・パラパラと拍手)「あああぁ~もうっ!!違うっっ!!(`へ´)」「話が進まないじゃないのっっ」←こ,怖かったです。

「自分の巣穴にお戻りよ!」と投げた「こなきマント」が,またまた遠心力?で,すごく近い足元に。バンドの人たちをふと見たら,下を向いて笑ってた。

音楽ネタ。相変わらずリアクション薄し。「しーーーん!!」「あぁ,もうっ!すっ飛ばすっっ!!」と超スルーでした。

♪ワタシは赤ちゃん~♪で,音頭のように手拍子をする客席に。「いいっ!いらないっ!」もう一度,初めから唄い出し,なおも手拍子をする客席に。「いらないったらっ!!しつこいねっ!!(`ヘ´) 」←怖い~「お嬢」と呼ばせていただきたいぐらい,ワガママ気まま。

フェ○ネタを今夜は正面を向いて。。。「今日は正面よっっ!!」と出血大サービス!千秋楽仕様??

『シュガー・ダディ』の前,ルーサー(エミさん)がズボンのチャックを下ろしたところあたりで,ものすごく変な効果音が。。。ミカミ・ヘドウィグは振り返って,「あははぁ,変なこうかおん~~~」

「入国管理局!」ドンガラガッシャ~ンのところで,シュラトコが踏んづけたギターが,ベコベコに。あれはネタですか?マジですか?「ヤフオクで売ろうかな・・・」とヘド。

鏡で客席を照らして,「オヤジ,オヤジ・・・ちょっと今日はオヤジ,大漁節じゃないのぉ!」とすごく嬉しそう。「あとで楽しみにしてなさぁい。3日間限定で夢に出させてあげるから・・・(ハッとして)出させて,って,ワタシの夢に出させてどうすんのよねぇ!?ワタシが出てあげるから!」

「飴ちゃんオバちゃん!」東京にも来ていましたか・・・

今日のパイナップルリング。お尻からズラッと繋がって垂れ下がったパイナップル。。。「いやぁ~~汚い~~繋がって出てるぅぅ~~」「・・・話に戻れないぃぃ~」←戻れないかとマジに不安になりましたが,ちゃんとトミーの話に戻りました。ドキドキした・・・

ブラは濃いピンク。トマトがなんだか大きくなってました!

なんといっても,千秋楽のスペシャルヒットは,客席にいたルーサー・ダディでしょう!客席に下りてきたヘドウィグ,舞台に戻ったあと,メンバーに「あぁ~ビックリしたぁ・・・ルーサーがいるのよ,客席に(と指差して)。アンタたち,知ってた?ちゃぁんと軍服着てね,座ってんのよぉ。。。でねぇ,ワタシにグミベアーくれるって・・・(と呆然とした顔で,もらったグミベアーを見せる)最近のオヤジはやるわぁ・・・でも,ステキよ!」ホント~にビックリした顔をしていたヘドちゃん。ホントに(@_@)したんでしょう。。。

今夜の生贄(カーウォッシュ)は,どうやら若い男性のよう。「ちょっとアンタ,座んなさいよ!!」とキツイ口調のヘド様の音声のみが届きました。舞台にあがったあと,ルーサーを褒めちぎったあとで,「それに比べて,あっちのお兄ちゃん,『やめてくださぁい・・・やめてくださぁい・・・』って!ヘド様に失礼じゃないの!みんな,やって欲しいのよ!」

『天国への階段』のくだりでも,「この曲知ってる?ちょっと,ルーサー,答えて!」と話しかけ,正解だったらしく「そうよ~~♪」と嬉しそう。

その後も,何かの時に「ルーサーもス・テ・キだけどネ!」と,熱い投げキッスを。いやぁ,羨ましい☆大変楽しく盛り上がりました!



☆今度こそ,ウィッグは封印。ウィッグ様,お世話になりました(笑)マタイツカ,ドコカデ☆

d0062023_206549.jpg ☆涙涙の大阪千秋楽☆ 
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☆さらに涙涙涙の
東京千秋楽☆

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by rompop | 2005-07-16 20:24 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『孤独な鳥の条件』。

 
      孤独な鳥の条件五つある


      第一に 孤独な鳥は 最も高いところを飛ぶ

      第二に 孤独な鳥は 同伴者にわずらわされず
           その同類にさえも わずらわされない

      第三に 孤独な鳥は 嘴(くちばし)を空に向ける

      第四に 孤独な鳥は はっきりした色をもたない

      第五に 孤独な鳥は 非常にやさしくうたう

               ~中世スペインの詩人サン・ファン・デ・ラ・クルスの詩~


 ワタシの大好きな詩。素晴らしいファイトで,日々闘っている『役者・ミカミヒロシ』に敬意をこめて。
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by rompop | 2005-07-15 01:30 | 三上博史&『ヘドウィグ』

千秋楽,前夜。

朝食 ロースハムを載せてこんがり焼いたトースト,麦茶。

やっと金曜日。『ヘドウィグ・・・』大阪千秋楽の余韻が濃厚な,長い一週間だった。そして明日は,東京!


つけまつ毛は,結局「オシャカ」になってしまったので,新しいモノを買う。もともと安いモノだが『マツキヨ』で10%オフになっていた。あとは,化粧チップをいくつか。

夕食 鯛とゴボウの煮つけ,玉ねぎの味噌汁,ブロッコリーとトマト。

とても心配していたチケットだが,今日の早い時間に宅急便で無事に届いていた。これでもう,ダイジョウブ。左ブロックで観るのは初めてだ。

明日の準備。なるべく荷物を少なく,と苦心したが,やはりバッグはずっしりと重く,紙袋を1つ追加した。メイクが不安だったので,少しだけ練習。まぁ,こういうのは,一朝一夕では無理だな。

明日はブロンドのボブ・ウィッグに,ネットで購入したばかりの,真っ赤なミニのチャイナドレス。多分,全然ニューヨーカーには見えないけれど(笑)。毒舌の友人Mに「ミニのチャイナを買った」と言ったら,「はァ??アンタがいったい何者になりたいのか,さっぱりわからなくなった」と言われた。でもイイの。着てみたかったのだから。でも単に「キテレツ」な人になるだろう,確かな予感。

新幹線の中で気分を高めるために,「ヘドウィグ」のライブアルバムのMDも忘れずに。

明日は,本当に最後の最後。ファイナル・ステージ。しっかりと眼も心も開いて,「ヘドウィグ」の最後の姿を,精一杯,見届けたいと思う。

・・・・・行ってまいりマス。
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by rompop | 2005-07-15 00:25 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』☆大阪千秋楽。


昨夜は,某サイトの掲示板にカキコミをしたあと,こっちの更新をしていたら,午前4時前になった。布団に入ったが,神経がすっかり尖ってしまって,眠りが浅かったのか,7時頃,目が覚める。

目の下にクマができている。自分が舞台に立っているわけでもないのに,少しずつ体重が減って,肌が荒れてゆく,摩訶不思議な『ヘドウィグ』参戦の日々。


さて。今日は,友だちのM子さんを同伴だ。彼女は,ミカミさんの舞台も,『ヘドウィグ』も知らないが,この日に備えて,映画のビデオを「TUTAYA」でレンタルして予習してくれたそう。

待ち合わせの12時に,梅田駅に。彼女なりに少し気合を入れて,控えめな「つけまつ毛」をつけている。その心意気がイイ感じ。

阪急三番街の『五右衛門』で,スパゲティを食べる。海老とイカのクリームパスタと,トマトソースのパスタのハーフ&ハーフ。コンソメスープ。デザートはキャラメルプリン。

お腹は空いていたが,ワタシはこれから観る大阪千秋楽の舞台を思うと,胸がいっぱいで,あまり食べられなかった。こうして,また体重が落ちる。

2時前,ネットのお友達が借りているホテルの部屋にお邪魔して,「仕込み」をさせてもらう。この4日間,あちこちのトイレやパウダールームを転々として,この「仕込み」の場所探しに疲れ果てた。今日は初めて,人目を気にせず,メイクに集中するコトができた。相変わらず,「つけまつ毛」が駄々をこねまくって,泣きそうになったけれど。左目だけで,5~6回はやり直しただろうか。濃いピンクのタンクに,黒フリルのミニスカート,ピンクの柄スパッツ。ウィッグはブロンドのボブ。


今日は,大阪千秋楽。ウィッグ率,非常に高し。楽しい。劇場のロビーでのとある若いカップルの会話。彼氏のほうが「派手な人が多くって,なんか楽しいよなぁ」と彼女に話しかけているのが洩れ聞こえてきて,激しく嬉しかった。イイ子だね,彼氏。それにしても同じ舞台に何度も来ると,なんとなくリピーターの顔を覚えてしまう。この舞台は,本当に麻薬のように中毒になる。


16時開演。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』大阪千秋楽。


客席はいつにも増して,熱い。ヘドウィグ登場のシーンから,やはり客席は興奮のるつぼ。
そして,ミカミ・ヘドウィグは,今夜も1曲目からアクセル全開だ。

今日の座席は2列目のほぼ中央。今までで一番バランスの取れた良い席だ。舞台のすべてがバランスよく見渡せる。

大好きな『THE ORIGIN OF LOVE』,もっともっと永遠に何回も聴きたい。でも,これで聴き納め。原曲自体が素晴らしい曲なのだが,それを一度体内に入れて,「ミカミ・ヘドウィグ」の味と匂いと体温のある言葉と声で,新しくワタシたちに差し出してみせる,その高度なテクニックに感服。まるで「劇中劇」,いや,短い秀逸な短編映画を観せられたような気持ちになる。ヘドウィグが見せてくれた壮大な愛の神話に,揺さぶられる。

それにしても,今夜のヘドウィグは,いつにも増してパワフルで,愛らしく,饒舌で絶好調。

そんなヘドウィグの愛らしさがMAXになる,『WIG IN A BOX』。紫の小さなクッションを,ぽぉんと客席へキックする,まっすぐに伸びたヘドウィグの脚のラインが,とても可愛くて茶目っ気がある。最初は少し淋しく,でもちょっぴり健気で,とても元気の出る曲。

♪オンナのコはお気楽。オンナだもの,どうやってもOK♪という歌詞のところで,ワタシはいつも,胸がきゅっとなる。オンナじゃないのに,可愛いオンナのコになりたくて,いつも一生懸命努力をしている人たちのコトを,考えるからだ。そういう人は,多分,世の中にたくさんいる。そんな人たちが見たら,きっと泣いちゃうんじゃないかな。

ワタシの泣きツボでもある,あのトミーとの日々を語る場面での「シアワセだった・・・あの頃のワタシたち・・・」という台詞。今夜は,とりわけ,しみじみと切なかった。うんと大切だったのに,失くなってしまったモノ,二度と帰らないモノを愛しむ想いが溢れていた。そう呟いたあと,さっと涙をぬぐって微笑んでみせた,ヘドウィグの悲しいくらいに優しい表情。

できるコトなら,舞台に駆け上がって,ぎゅうっと抱き締めてあげたいとさえ思った。ミカミヒロシは,なんてリアルに切ない表現をするのだろう。胸が詰まって涙がにじみ,ワタシは時々,これが「芝居」だというコトを忘れそうになる。

そして,トミー・ノーシスの『汚れた街』から,ヘドウィグの唄う,ラストの『ミッドナイト・レディオ』へ。いつも圧巻だが,とりわけ今夜の,全身全霊をこめた唄には鳥肌が立つ。ワタシの心の一番奥深い場所へ,まっすぐに突き刺さる・・・ヘドウィグ(ミカミ)の声に,コトバに,音に,想いに・・・強く,優しく,抱きしめられた。

言葉が出ない。。。言葉なんかでは表現できない。ついに,彼方へ連れて行かれた。そして,ヘドウィグの,ミカミさんの,全身全霊のメッセージ,ワタシも今のワタシ全部で受け取った!

ドラマティックな5日間の夢が終り,『ヘドウィグ』は消えた。ワタシのハートに,熱い足跡と華麗な残像だけを残して。今は,ちょっとだけ泣きたい気分。でも,すごく,シアワセだった。・・・アリガトウ,ヘドウィグ。アリガトウ,ミカミさん。



☆舞台を観たコトがある人にしかわからない,大阪千秋楽のネタなどについて☆

『シュガー・ダディ』。茶目っ気たっぷりに客席後方へかけあがり,しばし「オッちゃん」を物色。「どうしよっかなぁぁ~?」と言ったあと,カーウォッシュ。どうやら若いお兄ちゃんだった模様。舞台に戻ってから,「3日間夢に出たげる。寝れないよ」「でも20代でこんな目にあったら,トラウマになっちゃうね」「可哀相ね~」

またまた,水分補給の瓶が3本もステージの前っつらに。「ちょっとぉ~どうしてこんなにあるわけ~?ビーバーのようにワタシが集めちゃったのぉ??」とヘドちゃん,自分で片付けていました。「ビーバーのように」が,すごく可愛くて笑えましたゾ☆

『天国の階段』の旋律に。「この曲,そこのオッちゃんしか知らないわヨ。オッちゃん,何て曲か教えてやってよ」「『天国の階段~』(客席から女性の声)」ヘドちゃんすかさず,「オバちゃんは黙ってなさいよっっ!!ワタシはオッちゃんに聞いてんのっっっっ!!!」

汗で,額のパールが,少し下方へ?「アンタたちが何て言ってるか知ってるワよ。『昌夫ちゃん』(=千昌夫)って言ってるんでしょ!違いますぅ。これはワタシのパ・-・ルですぅぅぅ」。。。もうちょっと,眉の上あたりまでずり落ちてきたら,すごくヤバイ感じです(笑)

ブラはピンク。ピンクとか透明のほうが,中のトマトがよく見えてイイと思います。黒だとあんまり見えないから。見えなくて急にトマトが出てきても,面白いけど。

今日は頻繁にヘドちゃんの『アホ面』が見られました。※『アホ面』=坂田トシオ師匠のように,顔をでろ~んと上下に伸ばして,白目をむいた顔。あぁ,ミカミさん・・・嬉しいような嬉しくないような(爆)

拡大鏡で客席を照らして,「ア!オバちゃん!!飴ちゃんちょうだい♪」・・・今夜も健在でした。※大阪のオバちゃんは,いつもバッグに「飴ちゃん」(←しかもチャン付け)を入れていて,「ほれ,飴ちゃんあげよ」と誰彼なしに配る・・・といわれている。

思い切り飛ばした・・・はずの毛皮「こなき」が,いやに近い位置に着地。「ほら,さっさと片付けて!今日は近いでしょ」

イツハクとの馴れ初めを語る場面。「このオムツに・・・(またやっちゃった??)このオツムに」の時,いやにベシベシ,イツハクの頭をはたいていました。「イっちゃん,マジで少し痛いんちゃう?」って思いました。

「顔拓」の場面で,タオルを顔に押し当てているヘドちゃんを,肩越しにのぞいているイツハクが,ほんのりとニヤついていたのが,すごい可愛い!

下手くそなリズムセッションに乗せられて。♪はぁぁぁ~~♪の唸りは今日もめいっぱいキバッってました。1度でいいから,もっと先まで聴いてみたいかも(笑)

ジャセックのパインはどんどん数が増えて,ついに,首飾りに。「・・・腐るよ」とヘドウィグ,呆れ顔。
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by rompop | 2005-07-09 12:27 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』☆4日目。

朝食はアサリの味噌汁(昨夜の残り)と白菜の漬物でお茶漬け。

今日は着替えとウィッグを持って,出社。定時に出るコトができるか,朝からドキドキする。

4日連続,「お先に失礼します」と,そそくさと事務所を出る。キツイな。

ビルの前からタクシーに乗り込む。今日は,阪急三番街の地下にあるパウダールームを使うつもり。今まで使用していた劇場に隣接しているホテルのパウダールームは,無人で快適だが,そろそろマズイ雰囲気がする。悪いコトをしているわけではないが,出入りする時,ホテルスタッフがマジマジと見るので,そろそろ何か言われそうだ。そりゃそうだろう。隣接するホテルは,大阪でも5本指に入る高級ホテル。夕方になると,でかい紙袋を持った女が中へ入り,30分以上してからケバい金髪にミニスカートで現れたら,いくらなんでも怪しすぎる。

しかし,予想に反して,こちらのパウダールームも混雑していた。ちょうどバーゲンをやっているので余計かもしれない。幸い,1つ空いていたので,すかさず確保。しかし,椅子が足りなくて,立ったまま,化粧を始める。三面鏡のついたエリアは6つあるが,軽く仕切りが付いているだけで,後ろの人の顔が丸見えだ。ちょっと「場違い」だな。

6時10分,友人Mが「よう」とやってきた。ワタシがつけまつ毛に苦心しているのを黙って見ている。でも,彼女が横にいてくれて,少しだけ助かった。今日は,2日目と同じ,オレンジのタンクに黒のフリルのスカート,白×黒の柄スパッツ。ブロンドのボブのウィッグ。6時40分,完了。ここから劇場まで,5分ほど歩かなければならない。劇場の中は,もう慣れたが,昼日中の町を歩くのはキツイな。

「アンタ,ワタシと並んで歩いて平気なん?」と聞くと,友人Mは「別に」。肝の座ったオンナが「連れ」で助かった。

今日の座席は中央ブロックの左通路側。2列目だ。嬉しい,舞台がよく見えそう。

7時開演。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』4日目。

今日のミカミ・ヘドウィグは,とてもパワフルで,すごく「飛ばして」いる。それでいて,軽みがあって可愛らしく,とても楽しかった。いつも,あまり受けない音楽ネタ(音楽ど素人にはちょっと難しい・・・)も,客の反応を待つまでもなく,「あん!もう飛ばす!!」と,うっちゃってしまうサマが,逆に可笑しくて,ホッとする。

さすがに2列目は,顔の表情の些細な動きまで,よく見える。それでも,今日はなんだか,とても美しく見えるのは,ワタシの気のせい?濃いピンクのシャドウと,銀色のラメ,それに小粒のパールのコントラスト。芸術的だ。

どうしたわけか,今夜は頻繁に「客」をいじる。それでも,落とし所をよく知っていて,安心して笑えるように,ちゃんと着地する。その客が居心地が悪くなるようなコトは,決してしない。ミカミさんは,きっと,優しいだけでなく,下品なところが少しもない人なのだろう。

『シュガー・ダディ』。カーウォッシュを終えたミカミ・ヘドウィグが,通路を戻ってきた。そしてワタシのすぐ横,軽く手を伸ばせば届くぐらいの至近距離に,立ち止まる。濃いメイクをした顔が,はっきりと見えた。キレイな笑顔。あぁ,シアワセ。昇天。

そして,トミーとの思い出を語る場面。「シアワセだった・・・あの頃のワタシたち・・・」の台詞は,今夜もかなりキタ。指先で涙を,さっとぬぐう仕草。でも,笑っている。泣き笑い。悲しいから泣く,嬉しいから笑う。きっと,そんなにシンプルではないのだろう,ヘドウィグの人生は。

『笑ってないと,泣いちゃいそうだから』『泣かないと,笑っちゃいそうだから』

心に残る台詞だ。でも,どちらも多分,真実。。。


☆舞台を観たコトがある人にしかわからない,4日目のネタなどについて☆

最前列なのに遅刻してしまった紳士に向かって,「そこのおっちゃんは,遅刻してくるし!」といきなりの個人攻撃。(「すいません」と小声で男性)「すいません,じゃないわよ?」とさらに。だいぶ経ってからも電話が鳴る場面では,「遅刻したうえに,携帯も切ってないし!」と,たっぷりいじられている。

10列目ぐらいに座っていた女性を鏡で照らして「あ!オバちゃんだ。オバちゃん,飴ちゃん頂戴?」・・・「大阪のオバちゃん」は,「飴」にも「ちゃん」をつける,という定説。う~ん,これは地元ネタ??カーウォッシュのあと,「飴のおばちゃんは,真ん中に座ってたから行けなかったワ」・・・って,端っこだったら,「オバちゃん」でもOKなの???(嬉)

どこだか忘れてしまったけど,急にこぶしを効かせてしまったあと,「いやぁ,うなっちゃったワ~」と自分で受けていました。←「おっちゃん」みたいな声でした。

あと,今日はなんだか「ゲップ」が多かったヘドちゃん。そこはかとなく「おっちゃん」くさかった・・・面白いけど。。。面白いんだけどね(T^T)

「潮干狩り」は1回だけ。もう飽きちゃった??

「今,コートニー・ラブに売り込もうとしてるところ。コートニー・ラ・ブ・よっっ!」と力んだあと,「・・・どこまでわかってんのかしら(つぶやき)」←はい,ワタシも含めて,わかっていない人が大多数かと・・・

「タバコを吸うわよ。アンタたちはダメよ!!」のあと,「でもそこのオバちゃん,ワタシがタバコ吸うと咳するのよね」と,いきなりの個人攻撃。ちょうどワタシのまん前の席(最前列)に座っていた女性が,ヘドウィグが最初にタバコを吸った時,本当に軽くむせていたんです。客席の動きをホントに敏感に見ていますね。ちょっと(@_@)。でも,「咳するなら外へ出なさいよ!」って言ったあと,すぐに「ウソウソウソ。気にしなくていいからネ?」って慌てて言ったのが,なんかすご~く,愛を感じました。ミカミさん,優しいなぁ。きっと一瞬,オバちゃんが困った顔をしたんでしょう。

「え?ちょっとあそこにも遅刻したお姉ちゃんが!」振り返ると,本当に客席の一番後ろの扉が開いて閉まったところでした。「え?なに?オシッコ行っちゃったの?信じらんな~い」とヘドちゃん。

気づいたら,水分補給の水?の瓶が,中央ステージの前っつらに2本。「ちょっとなんでこんなに並んでるの?危ないじゃないの~」と1本片付けていましたが。。。ヘドちゃん,自分で置いたのでは?

ヘドウィグの顔拓。「先着一名さまに・・・」(手を挙げる客に)「あげないわよっ」

中央ステージに腰をかけ,ウィッグの毛先を左肩の前に持ってこようとして。毛先が衣装にひっかかり,モタモタする。「おっかしいわねぇ,いつもはシシマイみたいにサッとくるのにぃ」

毛皮のくだり。呼び止めたのが「おばさん」でなく「キレイなお姉さん」と言ってしまったヘドちゃんは,仕方なく,その後の会話をちょっと若めの「お姉さん」の声音でやらざるを得ませんでした。呼び止められた自分のコトは,いつもの「美しいお嬢さん」ではなく,「そこのマダム」に瞬時に変えていました。さ,さすが・・・(@_@)

今日のブラは透明でございました。(日替わりだ!)

帰りは,道路を渡った高架下の「かっぱ横丁」にある『アジアン・キッチン』でご飯。この店はかなり昔からあるので,ちょっと懐かしい。なかなか美味しい店だ。

11時40分,帰宅。あぁ,明日で終わっちゃう。淋しい。。。
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by rompop | 2005-07-08 03:02 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』☆3日目。

朝食は,卵を1コフライパンで焼き,半熟状をご飯にかけて。麦茶。

なんだかとても疲れている。今日は,中休みというコトで,ウィッグも着替えも無しにした。5日ともガンバロウと思っていたが,自分が無理をしては楽しいモノも楽しくなくなってしまう。

というわけで,軽めのバッグで出勤。



今日は,時間がある。少しだけ何か食べてゆこう。茶屋町のドラマシティの手前,道路沿いにあるたこ焼きの『茶琥屋』(チャコヤ)。たこ焼きなら早いだろうと思ったのだが,結構客は多く,15分ぐらい待った。オーダーしたのは,10個セットで,スタンダードのソースと,柚子醤油味を,ハーフ&ハーフで。外はカリッとして,中はトロトロ。蛸も大きくて,すごく美味しかった。「明太マヨ」は30円UPだったが,これも美味しそう。オンナの子1人でも全然平気な可愛いお店。オススメ☆

・・・悠長に食べていたら,開演の15分前になってしまった。あわてて,ウーロン茶を飲み干して劇場へ。ううむ・・・10個入りは結構キタなぁ。『ヘドウィグ』は満腹で観る舞台じゃないと思うが,あとの祭り。こんなに満腹で,ワタシ,1発目からノレルかしらん?!

今日の座席は3列目の37番。うんと上手端だ。昨日とまったく同じ位置の2列後ろなので,同じような角度であまり新鮮さはない。それでも,2列下がっただけで,舞台下手のソファのあたりも,かろうじて見える。ヨカッタ!今日はまた,ウィッグ率が激しく低い。会場を見渡しても,たった1人のオンナの子しか確認できなかった。居心地が悪くないかしら?でも,とっても目立つ綺麗なブロンドのストレートロングだから,きっとステージからも良く見えるはずだ。ワタシがミカミさんなら,きっと嬉しい。

7時開演。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』3日目。

今日も客席は満員御礼。中央のあたり,普通は通路であるところに,ずらりと補助椅子が並べられている。その満員の客席の中,今日も「ヘドウィグ」は,華々しく登場。登場の瞬間から,大きな拍手と歓声。初めて見た人は,急に自分の席の近くにヘドウィグが現れたら,ビックリ仰天するだろう。昨年は,ワタシも息が止まりそうに驚いたから。

1曲目から,前のほうの座席はほぼスタンディング。しかし,今日はなんだか少しだけ,声がかすれているようだ。相変わらずパワフルな歌声ではあるが,いつものように声に伸びと艶がない。喉の調子があまり良くなさそう。歌い終えたあとも,いつもより激しくハァハァと言っているような気がする。今日はコンディションが良くないのかもしれない。

115分,激しい歌と膨大な台詞が続く舞台は,始まったばかり。

芝居の前半は,歌や台詞を聞きながら,「あぁ,やっぱり喉が少し辛そうだな」とそんなコトばかり気になった。台詞を吐く声音も,ほんの少しハスキーなカンジがする。けれど,決して耳障りではない。

下手舞台前のソファのあたりで,トミーとの思い出を語るシーンだったろうか。一瞬だけど,その少しかすれた声音がとても優しく心地よく響いて聞こえた。あぁ,いいな,今夜のヘドウィグ。昨夜(2日目)は,スピード感が印象的だったけれど,今日のヘドウィグは,その声音のせいか,優しげで切ないカンジがする。

そして,自分の股間をトミーに触れさせる,あの悲劇的な場面から『とびきりの死体』へ。急激に加速度を増すように,ミカミ・ヘドウィグは,凄絶に壊れていった。上手舞台のソファの上をのたうち,頭を下にして床に転がり落ちる。客席に降り,最前列の席の前を,横切る。まるで泥酔したオトコのように,広げた両足でヨロヨロと地面を踏みしめながら。ウィッグがはぎ取られた頭は,ただただ,無惨。裸の胸に不自然なふくらみのある黒のブラジャーだけが引っかかっている。

客席から下手舞台に這い上がり,前のめりになってごろりと転がる。ブラジャーから赤いトマトが1個,ころんと転がり落ちる。仁王立ちになり,胸からつかみだした生暖かいだろうトマトに噛みつく。潰れた赤い果肉が,ヘドウィグの口から吐瀉物のようにしたたり落ちる。その目はぽっかりと空いて,どこを見ているのか。その異様な姿は,化け物のようだ。

これがさっきまで,肩をそびやかし,顎をつんと上げ,「女王様然」としていたヘドウィグ?猥雑なお喋りに毒舌に,空(くう)を向いてカラカラとしょっちゅう笑っている,それでも全然憎めない,繊細なハートを持ったヘドウィグ?あんなに綺麗に脚を組み,細い指には,同じく細いシガレットをはさみ,優しい瞳でトミーに向かって唄っていたのに。

壊れてしまったヘドウィグが,醜く,惨めであればあるほど,観客は衝撃を受け,哀しみに包まれる。この姿もまた,ヘドウィグの真の姿なのだから。。。可哀相に,可哀相に!。。。でも誰も彼女を救ってやるコトはできない。

トミー・ノーシスの姿で歌う『WICKED LITTLE TOWN』,そしてラストの『ミッドナイト・レディオ』は圧巻。前半の喉の不調はワタシだけの幻だったのかしらん?太くて声量たっぷりの伸びのある声。今夜も,熱い熱い魂がしっかりこもっていた。

総括して,今日の舞台,前半は喉の調子が気になり不安を感じたが,気のせいか,メンバーとのジョーク的な絡みが多く(一方的にヘドウィグがいじっていたけど),後半~終盤にかけては,歌に芝居に,より圧倒的なパワーを感じるコトができ,ちょっと面白いモノだった。トータルで言えば,もちろん大満足!本当に舞台って・・・生き物ですネ。

☆ワタシの好きなヘドウィグ☆

トミーに向かって『WICKED LITTLE TOWN』を歌ったあと,優しく投げキッスをする,その仕草。何度観てもステキ。

『オリジン・オブ・ラブ』の最後の英語の歌詞のところの振り付け・・・両足を広げて手で脚を叩くというか,ほら,その,なんていうか・・・(笑)←言えない。

『WIG IN A BOX』の最後,♪チュチュチュ,チュチュチュル・・・♪のところで,イツハクやバンドの全員と肩や腰を振って,同じステップを踏むヘドウィグ☆


☆舞台を観たコトがある人にしかわからない,3日目のネタなどについて☆

客がシンとした時の「潮干狩り~さ~~」は今日は3回。「なぁに?また潮干狩り??」っていう捨て台詞も含めて。

バンド紹介の時,今日はパイナップルが2個で,眼鏡状態に。ヘドウィグ,振り返ってそれを見たとたん,「ぃやぁぁぁぁ!」と驚いたあと,「わぁ~。ドールだぁ~」とつぶやく。←この意味,わかりません(泣)

「こなきマント」を片づけさせられる時,イツハクが思い切りコード?につまずく。「や~い!あははははぁ~!!!」とヘドウィグ,いじめっ子のように大喜び。

今日のシュガーダディは,スーツ姿のお兄さん。もうエジキになるしかないような好ポジションの座席でした。舞台に帰ってきたヘドウィグはイツハクに「今日はお兄ちゃんだった」「あのね,なんかスーツ着てたの」「そいでね,なんか坊ちゃん刈りみたいな頭だったよ」と,可愛く報告していました。

ヘドウィグの顔拓。「これ,売ろうかしら。。。どう思う?(客席に)」拍手がパラパラ。「ねぇ。『ザクロ』より売れそうだものねぇ・・・」ホントに売るつもりちゃうやろな!って雰囲気でした(笑)

マブダチのヒロシ・ミカ~ミのCD『ザクロ』・・・「どうせアンタたち,買わないんでしょ!」(客席から「買う~~」の声)「『買う~??』せめて『買った!』ぐらい言いなさいよっっ!!」

全体的に微妙~な客席の反応に。「0,3秒遅いっっ!」「もういいわよっ。反応は人それぞれだ・か・ら!」

「どうせトミーの話が聞きたいんでしょ!」(拍手パラパラ)「ナニ拍手なんてしてんのよっっ!!(`ヘ´)その通りでしょっ!!・・・・ぁ。その通りだから拍手してんのよねぇ・・・」(客席クスクス)←ヘドちゃん,なんか墓穴掘ってしまい,逆ギレして「わかったわよ,話すわよっ。そのかわり長くなるわよっ。すごく長いわよっ。アンタたち終電間に合わないからねっっ(`ヘ´) 」

何度目かのカーテンコール。舞台に出てきたミカミさん,舞台に落ちていた,千切れた衣装の残骸を「まるで洗濯物をたたむお母さん」のように,舞台に膝をついておもむろに畳み,小脇に抱えてお辞儀をして去りました。←思わず,「お疲れさんでしたぁ!」と言いたくなりました(笑)

舞台のスライド,最後には『Very thanks Osaka!今夜は七夕~アンタたちも早く片割れ見つけるのよ!』と銀髪ヘドちゃんのお顔。←今から見つけてたら,七夕終わっちゃいます!!(滝涙)
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by rompop | 2005-07-07 17:05 | 三上博史&『ヘドウィグ』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』☆2日目。

両腕とふくらはぎに,微かな筋肉痛。

5時半。定時に出るコトができた。ビルの前からタクシーに乗る。愛想のない一言も喋らない運転手さん。しかし,初乗り料金500円だったためか,劇場までの料金は750円。昨日の半額ぐらいだ。どういうコト!?

昨日と同じパウダールームで着替えと化粧だけして,ウィッグを持って,別の化粧室へ移動。どうも,パウダールームに入るとき,ホテルのスタッフにじろじろ見られたのが気になって。ホテルの7階の化粧室でウィッグをつけていると,入ってきた普通の親子連れに,ギョッとされた。早く完了して,さっさと劇場へ行こう。今日は,オレンジ色のタンクトップに,黒のフリルのミニスカート,白黒の柄スパッツ。ウィッグは,シナモンゴールドのシャギーの入ったセミロング。

6時半過ぎ,劇場ロビーへ。ポスター(500円)と,携帯ストラップ(シルバー・1000円)と,ターコイズのタンクトップ(2000円)を購入。ライブアルバムのジャケット写真がとても好きなので,これがポスターだったら,もっと嬉しかったな。荷物をコインロッカーへ放り込み,座席へ。あぁ,今日は昨日よりもウィッグ率が高い。少し安心。

今日は嬉しい最前列だが,上手側の一番端の席だった。舞台がちゃんと見えるかしらん?スピーカーの真ん前。鼓膜が破けるかも(笑)

7時開演。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』2日目。

今日はなんだか最初からすごくイイ感じ。客席の雰囲気も良く,なにより,ヘドウィグの演技にもボリュームもスピード感もあって,上手く言えないが,いろいろなコトがいいタイミングで,ちゃんと「かみ合ってる」という気がした。もしかしたら,今日は,すごい所まで連れて行ってくれるのではないだろうか,という予感がする。

上手側の端,もうほとんど真横に近い角度で,舞台のヘドウィグ,その一挙手一投足をみつめる。とても新鮮な角度だ。立ち上がっても,前も右横も空いているので,エリアが広い。後ろの人を気にするコトなく,結構,自由に暴れられる。立つ時は,後ろの人に悪いので,少しでも背が低くなるよう,ヒールのサンダルを脱いで裸足になっているが,これが結構,安定感があって飛んだり踊ったりしやすい。

この座席,下手舞台の袖の中まで見える代わりに,下手舞台前のソファにヘドウィグが座ると,もうなにも見えない。だから,そういう場面では舞台上にいるバンドメンバーが,タバコを吸ったり,飲み物を飲んだりしている様子や,キーボードの前にイツハクがうなだれて腰掛けている様を,見上げるように見ていた。エミさんのイツハクは,いつ見てもすっかり「オトコ」なので,目が合うと結構ドキッとする。初めて見た時は,原作を知らなかったから,ラストシーンで女性の姿になるまでは,小柄な男性の役者だと思いこんでいた。声がすごく異質で魅力がある。

芝居の最中,しゃべりながら目の前にヘドウィグが来た時,スカートとブーツの切れ目のあたりの太ももの表面に,血管が浮き出ているのを見た。贅肉のない脚。ミカミヒロシの身体は,どこに触れても,とても硬そうだ。

舞台に腰掛け,チャーミングに脚を組んで唄う『WICKED LITTLE TOWN』。その端正な美しい横顔のラインに惚れ惚れする。額から,鼻筋,そして顎にかけての美しい線。何かの拍子に時々,エクボ未満に,少し頬がくぼむのも,たまらない。薄い唇も魅力的だ。彼の顔は,きっと神様が,特別丁寧に心をこめて,創ったに違いない。

『WIG IN A BOX』。可愛いから大好きな曲。思い切り手拍子。唄いながら,ヘドウィグが上手前のオーブンのセットまでやってきた。目が合った!キャ~少し微笑んでくれた!!・・・ような気がする(笑)いいや,嬉しいからそういうコトにしておく。

最初に感じたとおり,今夜は,物語が舞台の上でうねるように展開していく。可愛いトミーと2人で,好きなだけ音楽を生み出すコトのできた幸福な時代。その頃のトミーの話をする彼女の,上気したような嬉しげな様。このあとの悲劇を知ってはいても,つい,こちらの頬も緩む。少しだけ潤んだような遠い目をして「シアワセだった・・・あの頃のワタシたち」と,まるで自分に語りかけるようなヘドウィグの台詞に,涙が出る。

「正面に向き直り,私はトミーの手を導いた・・・・・ここに。」のくだりでは,客席は水を打ったように静まりかえる。愛している人に,本当の自分を見て欲しい,と思うのは当たり前のコトなのに。可哀相なヘドウィグ。それから終盤にかけてのミカミの演技,その息をのむような凄まじさに,打ちのめされる。

『ミッドナイト・レディオ』には,今夜も圧倒される。客席の後ろの後ろに向かって,せいいっぱい腕を伸ばし,身体じゅうの力を振り絞るように歌う。まるで,1人でも多くの人に手を触れようとするかのように。1人でも多くの人に力を与えようとするかのように。

夕べ,初日の舞台を観た後,客席と舞台の間の空気がどうとか,いらぬコトに考えを巡らした。

ワタシはただ,物語の初めから,『ヘドウィグ』をあまりに好意的に熱狂的に迎え入れるコトで,役者・ミカミヒロシが異端のキャラクターを演じにくくなるのでは,と恐れただけ。だが,それは取り越し苦労。ただの杞憂。まったくもって,僭越(せんえつ)な話だと思い知った。

もちろん,本人のコンディションや精神状態によって,演技は左右されるだろう。けれど,客席がどうあれ,ミカミ・ヘドウィグは,客を力一杯ねじふせ,その技量と情念で,物語に巻き込み,きっと彼方へ連れて行ってくれる。

そう,思う。

何を遠慮するコトもなく,思う存分,熱狂しよう。だって,ヘドウィグが大好きなんだもの。映画にだって,ヘドウィグが大好きなファンがたくさん出てくるではないか(ちょっと不気味なオンナのコがいたっけ)。「ヘドウィグ」のライブを観にやってきた「観客」を演じるなら,そうだ,ワタシはアレがイイや。

カーテンコールは今夜も4,5回。昨日も今日も,ミカミさんは,客席に向かって何度も「アリガトウ,ごめん」という風にジェスチャーをして,はにかむような笑顔を見せる。「アンコールはできないよ,ゴメン」という意味なのかな。時間の都合とか,体調とか,気持ちとか,いろんな都合があるだろうから,アンコールは無理にしてくれなくてもイイ。関西人は面白いコトや楽しいコトに対しては,すごく貪欲だから,きっと何度も何度もアンコールの拍手をするだろうけれど。ミカミさんとメンバーが,やりたい!と強く思った時に,やってくれたら,それで嬉しい。

劇場外の化粧室で,ウィッグを取り,化粧をさっと落として帰宅。ウィッグを取ったあとの頭は,いつも,とても無惨だ。

夕食は,冷麺。メロン。とても疲れた。


☆舞台を観たコトがある人にしかわからない,2日目のネタなどについて☆

今日は「おっちゃんがいっぱい」と嬉しそう。「あそこにもおっちゃん♪そこにもおっちゃん♪おっちゃん,おっちゃん♪」カーウォッシュされたオジさまは,ヘドちゃんのキスの洗礼のあと,「うわ,どうしよう」という風に顔を手で覆って笑っておられました。ありゃあ今夜は眠れないネ。

イツハクに拡大鏡を見せられて「んあああ~~!!」と叫んで後ずさりしたヘドウィグの背中がマイクスタンドに激突。マイクスタンドが,がっしゃんと倒れたあと,「ピンチ!ど,どうすんのかな??イっちゃんが片づけるしかないの??」と思ったら,一拍あいて「♪どんがらがっしゃ~~ん(*^o^*)」とヘドちゃん。可愛い!!

音楽ネタで受けなかった時,客が引いていく様を「サーーーーーッ」「潮干狩り~」とお茶目に。

今日はウィッグがちょっとぐらついていたのか,前半,しょっちゅう頭頂部の連結部分(笑)に手が・・・すごく心配しちゃいました。「オリジン・オブ・ラブ」で,後ろから走ってきて飛ぶところでは,さりげなく手を添えて。無事,ウィッグ交換の場面になった時は,安心いたしました。

今日のサブちゃんは,♪は~るばる♪だけで無事ストップしました(笑)昨日は「きたゼ」まで唄っちゃったから,ホントにヤバかったのかも(爆)
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by rompop | 2005-07-06 15:00 | 三上博史&『ヘドウィグ』