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『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。

10時半頃,起きて,スーパーへ買い出し。あひるご飯は,母作成の豚肉でダシを取った温かいつけ汁で,素麺を2束。

3時頃,フレンチトーストを1枚。4時に家を出る。

台風接近中とのコトだが,雨は未だ降らず。ヨカッタ。台風で公演が中止にでもなったら,大変なコトだった。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』大阪追加公演。

会場は梅田ドラマシティ。開演は,5時半。前売り券は完売のはずだが,当日券を求める人の列。そうか,後ろの席でも良ければ,こういう手もあったのだ。

通路にも補助席が出ており,会場は超満員で,熱気に溢れている。28,000円で手に入れた今日の座席は,10列目のど真ん中。舞台にセッティングされたスタンドマイクが,真ん前にある。あそこでミカミ(三上博史)が歌うのか,と思っただけで,たまらない嬉しさがこみあげる。

左脇は,若い女性の2人連れ。右には,若い女性が1人。おそらく,この人も,3万円近く出して,オークションでこの席を手に入れたはず。座席はバラ売りされていたが,確か,2枚連番になっていた。話しかけようかと思ったが,失礼かもしれないので,止めた。

舞台後方には,ドラムやキーボードなどがセッティングされている。舞台前方,上手側には,ソファ。ガスレンジ。ヘドウィグが育った,旧・東ベルリンの家(?)を表現している。下手側には,派手なカバーのソファに,赤いドレスを着せたトルソー。カラフルなメイクボックスなど。ヘドウィグの現在の部屋(あるいは,アメリカに渡ったあと暮らした,トレーラーハウス?)を現しているようだ。

5時半。バンドのメンバーが舞台に現れ,灯りが落ちる。開演。

イツハク役のエミ・エレオノーラが,暗闇の中,マイクスタンドに立つ。「レディス・アンド・ジェントルマン。お前たちが気に入っても,気に入らなくても。。。ヘドウィグ!」

上手側の客席扉から,ミカミ扮するヘドウィグが登場。ダークな色合いの,アシンメトリーに膨らんだミニスカートの衣装。上半身は,微妙な色合いの,フィットした薄手もの。黒い大きなオブジェのようなものが,肩についている。足にフィットした,黒いロングブーツ。ブーツというより,黒い布がデコラティブに太股まで巻きついている,と言った感。片足は,布が膝下までしかなく,筋肉質の太股が露わになっている。10センチほどのピンヒールを履いたふくらはぎは,筋肉が盛り上がり,余分な脂肪など一欠片もない。アスリートのような身体,と誰かが表現していたが,身体そのものが,役者としての,彼のストイックさを表していると思う。

銀色の派手な長髪のウィッグをつけているが,登場の時は,バリ風の仮面のようなイラストのついた,布を被って顔を隠している。客席に登場した瞬間から,大きな拍手と大歓声。今日は,リピーターが多いようだ。衣装に触ろうとする女性客。それを振り切るように,ヘドウィグは,身体を勢いよく半回転させ,客席後方に向かって,布を掲げてポーズを取り,見栄をきる。「ヘドウィグ!!」の掛け声。客席は湧く。今日の客はみな,ミカミ・ヘドウィグの再来を待ち構えていたようだ。

いつもは客席内の通路を通って,舞台に上がるコトになっているが,通路だったところにも,補助椅子が並べられ,ギチギチに客が座っている。さて,どこを通るのかと思ったら,強引に臨時席の客の膝の前をぐいぐいと通って,舞台に上がった。

舞台中央は,ヘドウィグのステージ。床は木ではなく,金属でできているようだ。彼がマイクスタンドをひきずると,耳障りな金属音がする。無言で,マイクスタンドを乱暴に立て,顔を隠した布を勢いよく剥ぎとる。眉の上まで塗り込められた,グリーンのラメのアイシャドウ,唇は,紫色にギラギラ光っている。客席に向かって,挑発的にニヤリ,と笑う。いちだんと大きな歓声。派手でまがまがしい,強烈な魅力を持った,ドラァグクィーン・ヘドウィグがそこにいた。

MCもなく,いきなり,1曲目。激しい曲調の『TEAR ME DOWN』。「うち壊せ」というタイトルだ。

席についた時から,「やっぱり立つと,後ろの人が見えないし,迷惑かなぁ」と,イジイジ考えていたが,曲が始まった瞬間,身体が自然に飛びあがり,スタンディングしてしまった。前列のファンは,ほとんど立ち上がっているが,10列目ともなると,立ち上がる人はほとんどいない。わずかに,2列前の女性が2人ほど立っただけだ。それでも,座ってなどいられない。しかし,一瞬遅れて,両脇の女性が,立ち上がった。次第に,ワタシの前あたりの人達も,周りの様子をうかがいながら,立ちはじめ,1曲目が終わる頃には,会場は総立ち状態。思い切り飛び跳ね,両手を頭上に上げて,踊る。座席に座った時,動悸が激しく,息切れがした。情けない。

この芝居は,ヘドウィグ&アングリーインチのライブのステージ中,ヘドウィグが彼(彼女)のライブを見に来た観客に,歌の合間のMCで,今までの人生を語る,という形式になっている。歌う曲は,グラムロックを十数曲。ミカミは,もう,ヘドウィグという「性転換手術に失敗したゲイのロック歌手」になりきっており,どこまでが台詞でどこからがアドリブなのか,ほとんどわからない。あるいは,ヘドウィグというキャラを通してのアドリブか。客席の小さな反応も逃さず,アドリブですかさず応酬する。冒頭から,観客は,そのケバケバしくて無茶苦茶なキャラクターに,呆気にとられ,釘付けになる。

ヘドウィグの物語。

旧東ベルリンに住む少年・ハンセル(ヘドウィグ)は,幼少の頃,父親に犯される。父親は出ていき母親と二人で暮らすハンセルは,ロックが大好きで,狭い家の中で,ガスレンジの中にラジオを持ち込んで,夜な夜な古いロック音楽を聞いている。そんなある日,母親がハンセルに語って聞かせた「愛の起源」の話。その昔,人間は,2人の人間が背中合わせにくっついた存在だったが,人間の力を恐れた神によって,背中を引き裂かれた。そして人間は,永久に自分の片割れを失い,不完全なまま,生きるコトになる。いつか,その別れ別れになった,自分の片割れに再び出会うコトを夢みながら。

『オリジン・オブ・ラブ』(愛の起源)。母親が語ったでたらめな,そして哀しい神話を,ヘドウィグが物語を演じるように,歌い,語る。ミカミの歌の力は素晴らしい。壮大で崇高な切ない愛の話を,とことん聞かせる。客席はシンと静まりかえる。

青年になったハンセルは,ベルリンの壁を超えて,大好きなロックの国,アメリカを夢見る。ある日,壁の近くで裸で日光浴をしていたハンセルは,アメリカのルーサー軍曹と出会う。美貌の青年ハンセルに一目惚れをしたルーサーは,「甘いお菓子をやろう」と,ハンセルを手なづける。

そのルーサーとの出会いを歌った歌。ポップで可愛い,しかし,歌詞の内容はとことんイヤらしい,『シュガー・ダディ』。この歌の合間に,ヘドウィグは客席に降りてきて,目をつけておいた男性客にからむ。ワタシの3列ぐらい後ろの座席に,2人連れの若い男性がいた。ミカミ・ヘドウィグは,嬉しそうにそのうちの1人の上にまたがって,彼が名づけたところの「マーキング」。嬉しそうにニヤッと笑う,ミカミの顔が間近で見られて,得した気分。それだけでは気が済まず,さらに後ろの通路側に座っていた,カップルの片割れの,大人しそうな男性の上に乗り,抱きつくだけではなく,ついに唇にキス。

客席は大騒ぎ。当の男性は,真面目そうな人で,少し顔を赤らめ,本当に困惑した顔をしていた。少し気の毒。

リピーターが多かったのか,ヘドウィグが通路に下りてきても,マナーの悪い客は少なかった。会場によっては,衣装を引っ張る人などが多くて,通路に降りてくるのを止めた回もあったそう。ヘドウィグはとてもいい香りの香水をつけているらしいが,香りまではワタシの席には届かなかった。

ルーサーと結婚して,アメリカへゆくために,性転換手術を受けさせられるハンセル。しかし,その手術は大失敗。股間にペニスが1インチだけ残ってしまった。『アングリイー・インチ(怒りの1インチ)』は,この手術の失敗を怒りをこめて歌った曲。激しい歌だ。「6インチあったものが,5インチ減って,1インチ残っちまった!」と,絶叫するように歌う。

アメリカに渡ったあと,この1インチが原因か,まもなくルーサーは去り,母親の名を名乗ったヘドウィグは,1人になってしまう。貧しいトレーラーハウスの中で,自分の顔を鏡で見ては嘆き,結婚祝いに母親から送られたウィッグ(かつら)を被って,生まれ変わろう,と,自分を奮い立たせるように歌う,『ウィッグ・イン・ザ・ボックス』。とてもキュートで可愛い曲だ。この歌の最中に,舞台のヘドウィグは,ウィッグを取り替える。ウィッグを変える間,観客は,字幕に映った歌詞を繰り返し歌わされる。最初は,恥ずかしくて声が出せなかったが,2回目の今日は大丈夫。ちゃんと歌える。

なんとか元気を取り戻したヘドウィグは,メンバーをかき集めて,バンドを作り,歌い始める。しかし,人気は出ず,風俗系のアルバイトをして,生活費を稼ぐ毎日。そんなある日,ベビーシッターに出かけた家で,17歳のトミーと出会う。歳の離れたトミーは,ヘドウィグを慕い,ヘドウィグは彼に,ロックのすべてを教える。2人でなら,素敵な曲がいくらでも作れた。2人のデュオは人気が出て,ヘドウィグは,トミーと音楽に専念できるようになる。「トミーこそ自分の無くした片割れだ」と信じるヘドウィグにとって,一番幸せな時。

ここで,自分が生まれて初めて作った,という『汚れた街』をヘドウィグは歌う。優しくスローなバラードだ。

しかし,ある日ヘドウィグの股間の1インチを知ったトミーは,恐れをなして,ヘドウィグの元を逃げ出してしまう。そして,やがてトミーは,ヘドウィグの作った歌『汚れた街』と,2人で作った全ての楽曲を盗んで,アイドルのロック・スターになってしまった。

舞台に立っているヘドウィグは,実はロックスターのトミー・ノーシスをストーカーのように追い続け,彼のコンサート・スタジアムの近くにあるレストランを探し出しては,巡業ツアーを続けている。今はその,冴えない店でのライブのステージ中,というわけだ。観客は,ヘドウィグの歌を聴くためではなく,ただレストランに食事に来ただけの客だ,というコトだ。舞台の最中,何度となく,舞台後方の扉が開けられる。扉の向こうでは,トミー・ノーシスのコンサートが行われている。目もくらむようなきらびやかなスポットライトの照明,盛大な拍手と歓声が津波のように聞こえる。それを聞いては,面白くなさそうに扉を叩きつけて閉める,ヘドウィグ。

トミーとの甘い思い出から,一転,トミーに捨てられた悲しさに再び飲み込まれたヘドウィグは,歌えなくなり,ステージを降りてしまう。途方にくれたバンドメンバーは,ヘドウィグの代わりに歌を歌う。ヘドウィグは,ウィッグを外し,無惨な頭をさらけ出す。そして,涙で化粧のはげた顔で,自分の人生を呪うように歌う。『ヘドウィグの嘆き』から『とびきりの死体』。

「私の身体は醜いつぎはぎ」と叫ぶように歌うヘドウィグは,次第に常軌を逸していき,過度に装飾された衣装を破り,舞台をのたうち回る。転げ回るヘドウィグが可哀相で,痛々しい。ステージだけが激しく,客席はしんと静まりかえっている。衣装を破り,赤いブラジャーの中からとりだしたのは,真っ赤なトマト。そのトマトを,自分の裸の胸に叩きつける。トマトの果肉が客席まで飛び散る(前列には,あらかじめ,ビニールシートが配られている)。ヘドウィグは,舞台後方の扉を開け,観客の前から逃げるように去ってしまう。

暗闇の中,大きな拍手と歓声が客席を飲み込まんばかりに膨れあがっていく。舞台に灯りが入ると,そこは,トミー・ノーシスのコンサート会場。扉を開けて現れたのは,黒いパンツ1枚の半裸で,黒い髪をした,ミカミ。紛れもなくトミーだ。「彼女に聞いてもらいたい,思い出の歌です」と彼が歌うのは,いつかヘドウィグが彼に歌って聞かせた,思い出の『汚れた街』。額には,その昔,ヘドウィグが銀色のラメをつけた指で書いてやった,十字架。

再び灯りが着くと,そこはもとの,レストランのライブステージ。しかし,中央に立っているのは,紛れもなくトミーの姿をした,しかしこれは,ヘドウィグだ。素肌の上にガウンを羽織ったヘドウィグは,『ミッドナイト・レディオ(真夜中のラジオ)』を歌い始める。「信じて欲しい きみは完全だと」「それぞれの 歌がある 落ちこぼれも 負け犬も」「大丈夫だから 手を取り合って そばにいるから」強いメッセージを秘めた曲だ。

このラストシーンの自由な解釈は,観客に委ねられる。ウィッグや衣装,すべての装飾を剥ぎ取って,生まれたままの姿になったヘドウィグは,憎みながらも求め続けた,トミーでもある。失われた「片割れ」は,すでに自分の中に存在した。そして,誰かと2人で「完全」になるのではなく,人間は,淋しい存在であるが,それでも1人で,もともと「完全」な存在なのだ,とワタシは感じた。そして,ヘドウィグは,最後にそれを知ったのだ。

何かのインタビューで,「ヘドウィグの姿を借りて,お客さんを励ましたい」と,ミカミは言っていた。力いっぱい歌う『ミッドナイト・レディオ』は,本当に,役者三上博史が魂を込めた歌。メッセージは届いた。おそらく,客席の1人1人,全員に。

舞台が終わり,客席は総立ち,拍手は鳴りやまず。ミカミは,もうすっかり素の表情に戻り,タバコをくわえたまま,舞台に登場した。深くお辞儀。それでも,観客は帰らない。カーテンコールは続き,4回目に,ミカミは,バンドメンバーを伴って現れた。全員で,並んでお辞儀。やはりアンコール曲は,無いらしいな,と思った途端,客席から「アンコール!」の合唱。関西人は,絶対に「得」をしないと,帰ろうとはしないのか。ずいぶん長い間,メンバーとヒソヒソと相談し,1曲目の『TEAR ME DOWN』を歌ってくれた。歌い終わると,ミカミは会場を見渡して,満面の笑顔。「素晴らしいお客さん。嬉しいねぇ。ではでは,また」と,タバコをくわえ,手を上げて去っていった。

終演は8時前だった。空腹だが,胸はいっぱいだ。まっすぐ家に帰ろう。

帰宅。残り物で,夕ご飯を食べる。三上博史のファンサイトのBBSに,勇気を出して今日の感想を書きこんでみた。クタクタに疲れた日曜日。でも,シアワセだった。
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by rompop | 2004-06-20 13:43 | 三上博史&『ヘドウィグ』

負けず嫌い。

9時過ぎに目覚ましが鳴る。ああ,昨日は身体が疲れていたらしく,久しぶりに,熟睡できた。人間の身体って,とてもわかりやすい。

スーパーのチラシを広げ,何を買ってくるか,母に相談。10時半頃,出かける。特価の,「ナス4本入り」は,影も形もなかった。「もう無くなっちゃったんですか?」と,店員に尋ねる。売り切れるのが早過ぎる。負けず嫌いのワタシは,こんな風に出遅れるのが,大嫌い。がっくりして,カートを押して店内を回っていると,さきほどの店員が,「お客さん!」と走ってくる。手にはナスの袋。「お客さんでしたよね,ナス。裏に一袋だけ,残っていましたから」と,手渡してくれた。「わぁ,アリガトウ」と,とたんにハッピーになる。

今日はアイスクリームが安い。カップのアイスを5個,カゴに入れる。母に頼まれた「ホウ酸団子」も,最後の一袋をゲットした。なかなか,いい感じだ。

トイレットペーパーも安かった。一袋買って,自転車の後ろの荷台に,紐でしっかり固定して,グラグラとしながら,自転車をこいで帰る。つぶしてはいけない,イカの天ぷら,卵のパック,おぼろ豆腐。道端の穴ぼこや,小石に気をつけて。

あひるご飯は,トーストに,賞味期限の怪しいベーコンとレタスを挟んで。マヨネーズをたっぷり。コーヒー牛乳。イカの天ぷら。

撮りためたビデオを,ごろごろしながら,眺める。久しぶりにのんびりした気分。

4時,米をとぎ,夕食の支度をする。母も,だいぶ元気になり,2人で台所に立てるようになった。

夕飯を食べようと階下へ降りると,母がまた,「少し具合が悪い」と布団に寝ている。いっきに暗くなる。しかし,話をよく聞いていると,朝から父が,ゴミ捨ての曜日を何度も何度も母に尋ねたり,先ほどは,「第1月曜日」が何日か,というコトで,散々もめたらしい。6月の7日は,第1月曜日なのだが,父の理屈では,カレンダーを見ると,7日の週は第2週になっている。だから,7日は「第2月曜日」だと言うのだ。

カレンダーを指差しながら,「確かにカレンダーを見ると,7日は第2週にあるけど,6月に何回月曜日があって,その何番目の月曜日か,ということなんやから,7日は,6月に入って第1回目の月曜日。だから,第1月曜日なんや」と,説明する。「わかったか?」と聞くと,「わかった」と言うが,本当に納得したかどうかは,怪しい。先ほどは,同じ説明をした母に,「納得できない。ママはおかしいんじゃないか」と,散々,言ったらしい。

燃えるゴミ,リサイクルごみ,大型ごみなど,それぞれに出す曜日が違う。父は,母の代わりにゴミをきちんと出そうと,その曜日のコトだけで,頭がいっぱいなのだ。それで何度も何度も,「夜のうちに出してはいけないのか」などと,同じコトを繰り返し,母に尋ねる。

「ゴミのコトは,ワタシがやるから。パパは,一切,ゴミのことは気にしなくていいから」と,強い口調で言ってしまった。父は「はい」と,うなだれた。

父はおかしい。以前から物忘れや,言動に怪しいところがあったが,このところ,ますますおかしい。どうすればイイのだろうか。軽い脳梗塞があるので,病院の脳神経外科には,以前から通っている。しかし,アルツハイマーなどの外来は,また別なのではないだろうか。別の病院へ連れていったほうが,良いのだろうか。しかし,そういう所へ連れて行くコト自体,父にショックを与え,症状を悪化させるコトはないのだろうか。

母は,父がこのまま,おかしくなってしまうのでは,と不安で,そのコトを考えると,頭がぼうっとして,気分が悪くなったらしい。どうすれば良いのか,ワタシにもよくわからない。ワタシの脳の血管もおかしくなりそうだ。

「救心」を飲んで横になっている母を見ながら,砂を噛むような思いで,夕食を食べる。ニラと豚肉の醤油炒め,ゴーヤとツナのマヨネーズ和え。

父は,機嫌を損ねたのか,布団に入って,ぷいと向こうを向き,文庫本を一心に読んでいる。「おやすみ」と言ったとき,返事をしなかった。
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by rompop | 2004-06-06 13:10