2007・9・3 転院日,決まる。

リハビリ病院への転院手続の件で,なんだかんだで,朝9時に病院へ出向く羽目に。これも,主治医が頼りないせい。

とりあえず,8時に起きて,バナナとミルクだけお腹に入れて,病院へ。

主治医が見あたらなかったので,昨夜からよく事情をわかっている看護師さんに,主治医に問い合せをしてもらう。


こんな時間に病室にきたのは,初めてかな。9時過ぎに病室に入ると,父はちょっと驚いていたが,急に,「そうそう。ママが行方不明で大変なんだ」と言う。「夢ちがう?さっき,家にいたよ」と言っても,「夢かなぁ。。。心配だなぁ」と不信そうな顔。それは不安な夢を見たもんだ。

看護師さんがやってきて,「10時半からリハビリありますからね」と言うと,たちまち,父の顔がこわばる。この病院の父の担当の療法士さんは,若い女性だけど,結構きつくて,スパルタなのだ。まぁ,優しくばかりしていては,リハビリにはならないのだろうけど。ともかく,「リハビリ」と言われると,顔が変わる。これはもう,パブロフの犬だな・・・・・


ベッド脇には洗濯モノの山。ううむ・・・持ち帰って洗濯してもいいが,暇だから,コインランドリーで洗ってしまおうか。洗って乾かすと300円かかるけどね。

そうしてる間に,別の看護師さんが,「身体を拭いて,お着替えしましょうね」とやってくる。また洗濯物が増える。やっぱし,まとめて一気に洗うコトに決定。

今朝の父は,36,9℃。ちょっと高めだな。。。「午後から熱が上がるかも」と看護師さん。ううむ。


洗濯物を回しだしたところで,父のリハビリ開始。あとから1階のリハビリ室へ行ってみる。なんだか・・・思ったよりも,結構ヘビーなコトさせているなぁ。バーの間に立たせて,歩かせようとしている。。。

30分ぐらいみっちりリハビリをされて,父は解放された。車椅子を押して病室へ戻りながら,「しんどかったか?」と聞くと,「しんどいねぇ」と父。車椅子を押すと,1ヶ月半ぐらい洗っていない父の頭は,さすがに匂う。

部屋へ戻る前に,公衆電話があったので,家に電話をして母の声を聞かせるコトにした。突然かけたので,母もビックリしていたが,父はほとんど自分からは話さずに,「うん」とか「いや,大丈夫」とか返事しながら,嬉しそうな横顔で,一生懸命,母の声を聞いていた。

最初に,「ママが行方不明になったから,心配なんだって」とワタシが言ってから父にかわったので,受話器の向こうから,母の笑い声と「大丈夫です。安心してください」と,母が言っているのが漏れ聞こえてきた。


すぐに電話は切ったが,「どう?安心したやろう?」というと,父は笑いながら,「安心した」と言った。

ふかふかの洗濯物を棚にしまう。長袖のシャツが1枚混ざっている。半袖を着せて欲しくて,長袖は隠すように置いていたのに・・・これじゃ,暑いはずだよ・・・


昼前,看護師さんがやってきて,「転院はあさっての午前10時に決まりましたから」と言われる。今朝,朝いちで主治医がベッド調整を依頼してくれたらしいのだが,これまた早いなぁ。先週,これをちゃんとやってくれていたら,週末には転院できていただろうに。それを期待して,残りの夏休み,ぎりぎりまで待って,今日1日取っていたのに。。。あさっては,もう,他の人が休みを取ってしまったから,休むコトはできないだろう。転院の日は,父がまた,不穏にならないように,休みをとって,なるべく長い時間つきそいたかったのに。。。

まぁ,済んだコトはしかたがない。なんだか,いろんなコトがうまく回らなかった,というだけのコトだ。


昼食の配膳が済んで,だいぶ経っても,父の栄養は来なかった。父のお腹がぐうぐう鳴るのが聞こえる。

ふいに,「あぁ,美味しいモノが食べたいなぁ」と父が大声で言った。出た・・・久々だ・・・(汗)。「・・・ううん・・・」と生返事をしていると,「焼きうどん。それか,UFOでもいいから,焼きそば」と,また言う。

「パパ,やっぱり当分は無理やで。せっかくむせなくて,ちゃんと栄養が身体に入るようになったんやから・・・」と言っても,父はもう,ちょっと前のコトを忘れてしまっているのだ。どんどん食事が,細かくなり,どろどろのミキサー食になったコトも,それすら咽せて,咳き込んで,苦しい思いをして食べたコトも。それでも肺炎になって,高熱が続いたりしたコトも。

たしかに,今は,食べないから咽せないし,痰もでない。喉も肺もゼロゼロ言っていない。治ったから,もう大丈夫,と思うのだろう。思っても不思議じゃないと思う。

「どうにかならないのかな」と,父は言った。どうにかならないのかな。返事ができなかった。


とりあえず,空腹だと余計に食べ物のことを考える。お腹から看護師さんが注入してくれた時は,ホッとした。でも,父には,やはり,ちゃんと自分の身体の状態を把握してもらうべきなのだろうな。でも,それは・・・なんだかとても・・・・難しいコトだな。


注入のあと,父が目を閉じている時,いちおう,転院のコトを言っておこうと思い,「あさっての朝,リハビリ病院へ戻るからね」と言った。「僕ひとりで?」と聞くので,「いや,○○(弟)が朝きて,車椅子で連れていくから大丈夫。パパはなんも心配いらん」と言う。弟は何度も転院を1人でやってくれているので,ワタシよりもよほど慣れていると思う。ただ,父が落ち着いた(と思ったら),さっさと帰ってきてしまうけれど。。。

それでも父は不安なようで,「そもそも,ここには,なんで来たのだっけ?」などと聞く。「だから・・・口から食べるのが危なくなったから,お腹に口をつくる手術のために・・・」「え??手術??」「いや,手術といっても,胃カメラみたいなので・・・」「ふぅん・・・」


短期記憶が怪しいのは,認知症の症状だと思うけれど,ホント,大丈夫かなぁ。。。今までの流れが,父のなかでは,細切れになってしまっているようだ。そりゃ,不安だろうと思う。認知症っていうのは・・・ほんとに,絶えず不安のなかにいるようなものなんだろうな。ワタシは・・・どうすりゃいいんだろう。


今日はさすがに疲れた。もっと居てやりたいのは山々だけど,自分の身体を守るのは,自分しかない。ってコトで,2時に帰るコトにした。父は,午後から37℃ちょっと熱があがってきて,「なんとなくしんどい」と,大人しくなった。心配だけど・・・・しかたない。ここは,病院だもの,と言い聞かせて,病室を出る。
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by rompop | 2007-09-03 17:02 | ホスピタル


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