2007・7・25 堂々巡り。

あまり眠れなかった。

朝,電車のなかで猛烈に腹が痛くなり,中途半端な駅で途中下車。ホームにあるトイレに飛びこむ。。。。無惨なクラッシュ。しくしく,痛い。ワタシは胃腸が弱いので,精神的なコトがすぐに胃腸にやってくるのだ。


あれこれと考えている。いくら考えても,答えは簡単に出ない。現実的ではないコトがわかっていても,父の残りの人生を簡単に決めてしまうコトなど。。。


しかたがないので,いろんなコトをシュミレーションして,図にしてみた。父を家に連れて帰った場合の1日のシュミレーション。自分一人でやらねばならないコトと,サービスを駆使してクリアできるコト。

父が具合が良い時と,体調が思わしくない時を想定して,隣室で生活するだろう母親に,どういう時にどういう負荷がかかるか,いちいち書きだしてみた。

それから,ワタシ自身の労力やストレスも想定してみた。


まったく現実感を持たないままのシュミレーションだから,実際になってみると,全然違うのかもしれない。もっと簡単かもしれないし,もっと過酷かもしれない。

でも,1つだけハッキリした。父がたとえ具合がよく,穏やかに過ごせたとしても,母には少なからず,負荷がかかる。そう狭くはない,といっても,たかが一軒の家の中だ。同居している家族に何も影響が出ないわけはない。

そして,もしも父の具合が悪くなった時,ワタシに疲労がたまって体調をくずした時。。。書き出した母の負荷は,とんでもないコトになった。


わかったような,わからないような,作業だった。答えは出ない。


ワタシには,母も父も大事で,必要だ。どちらにも,できるだけ穏やかに長く生きて欲しい。父も母も,守りたい。

ただ,「母を守る」というコトは具体的にどういうことなのかわかるのだが,「父を守る」というコトが,なにはなくとも家に連れて帰ってやるコトなのか,寝たきりを早めるコトを覚悟で,涙をのんで「看護のプロ」に任せるコトなのか,それがわからなくなっている。


夜,いつもの時間に父の病室へ。

父は,今日は55分で5品を食べた。ワタシが着いたときは,にこっと素晴らしい笑顔を見せてくれたが,帰る頃には,疲れたのか,どうしたのか,機嫌が悪くなっていた。

多分,疲れてしまって早く寝たいのに,ワタシがいつまでも歯間ピックで「磨き残し」をほじくっていたり,「最低30分は寝れないよ」と言ったりするのが,腹立たしいのだろう。やっと横になったら,すぐに目を閉じてしまった。淋しくなった。

やっぱり,今のままの父には,老健の集団生活は難しいのかな,と思う。

老健といったって,元気な人ばかりではないだろうが,知らない人ばかりのいる食堂で,舞い上がってキョロキョロしながら,一生懸命に,でも咽せながら,ミキサー食を1時間かけて食べている父の姿が,目に浮かんでくる。だいたい,1時間,ゆっくりと食べさせてくれるのかな。。。

「。。。やっぱり無理だ」と思ってしまう。

いや,そもそも,入所待ちの老健は,父の「誤嚥性肺炎」のコトをまだ知らない。「食事介助に必要な人手が足りない」とか何とかいって,入所判定が取り消される可能性は大だ。


帰宅。

母は今日は調子が良く,2階に続く階段の拭き掃除までしたそう。「あまり無理しないでよ」と釘をさす。調子に乗るからなぁ。。。

夕食を食べながら,30分ぐらい,父の様子や,ほかの「困った」患者さんのコトなどを,面白おかしく話す。母は多分,1日のうち,この時しか,笑わないのじゃないかなぁ。

9時50分ぐらいになると,ワタシは時計を気にして,「もうそろそろ寝る準備したら」という。「アンタと喋っていると,あっという間に時間が経つなぁ」と,母は歯を磨きに洗面所へ行く。

だらだらとお喋りをしていると,「いい加減に寝ないと,血圧知らんぞ!」と,ワタシも母も,弟に怒鳴られるからだ。まぁ,現に,寝不足だと,たちまち血圧に変動が出てしまうのだが。


ワタシも弟も,この半年以上,父のコトが最優先で,気持ちも体も余裕がなく,母のコトは置き去りだった。ふと気づけば,母はいつも,どんよりとした顔をして,弱々しい声を出している。日中,母の様子を見ている弟は,「ストレスに対するキャパが,めっきり小さくなった」と言っていた。

はぁ,とため息をついたり,「なんの役にも立たない年寄りだから,死んだ方がマシ」なんて,時々,哀しくなるコトを言う。


母。。。。もしかして,軽く「ウツ」になっているのかもしれないな,と初めて思った。
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by rompop | 2007-07-26 16:59 | ホスピタル


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