2007・7・16 電話。

風邪は完全に抜けてしまったようなカンジ。「あ,治ったかな」って突然,思ったから。ただ,頭痛が。。。なんだろうな。肩こりから来ているのかもしれない。偏頭痛に効く,強力な薬を持っているのだが,飲み合わせがわからないので,用心してやめておく。代わりに,肩こり用のビタミン剤を飲んだ。

頭痛って。。。なんとも言えず,イヤな気分になる。なにかの本には,「頭が痛くなるようなコトがあると,本当に頭が痛くなる」と書いてあったっけ。

今日は,良い天気だ。少し洗濯をした。

夕方から出かけるのは,気が重い。でも,父の顔を思い浮かべると,ちょっとでも早く行ってやりたい,と思う。どっちも,ワタシの本当の気持ち。


3時過ぎに家を出た。体は軽いので,商店街を歩いて,果物屋でオレンジを買ってゆく。4時過ぎに病院に着いた。

今日は,ちょっとだけでも,父を車椅子に座らせようという算段だ。


病室に入ると,父はぽっかりと目を開けて「あれぇ,ずいぶん早いねぇ」と笑顔になる。やっぱり,ウトウトしていたようだ。まぁ,新聞を読む気にもならず,テレビも見たくなくて,自由に歩き回れないとなれば,あとは寝るしかないか・・・起きていろ,というほうが,酷なのかもしれないなぁ。せめて,もうちょっと社交的で,人とお喋りするのが好きな父だったらなぁ。


「ちょっとだけ,車椅子に座ってみよう,ね?ね?」と,子供をだまくらかすようにして,父を車椅子に乗せる。「起きるのしんどいなぁ」というが,「寝てばっかじゃ,ますますしんどくなる!」と言って。

「1階へ行ってみる?」「行ったって,しかたないしなぁ」「でも,ここにずっといても,仕方ないやろう?ちょっとだけ,ね?ね?」と誘って,連れ出す。


確かに1階ロビーは,がらんと寒くて,ほかに行くところのない患者さんや見舞客が,ぽつぽつとお喋りをしながら,ソファにてんでに座っているだけだ。自販機はあるけれど,父にはあまり用がない。トロミをつければ問題はないだろうけれど,寒がりの父は,冷たいジュースなど飲みたがらない。温かいカフェオレでもあればなぁ・・・

1階ロビーのガラス窓の近くに車椅子を止め,外を眺めた。今の病室は窓際ではなく,薄暗いし,外の景色なんて見るコトができないのだ。よく知っているはずの景色を,父は黙って眺めている。

ふと,「ママに電話する??」と言うと,「するする」と言う。「絶対,動かないでよ」と言って,ダッシュで病室まで財布を取りに戻る。


本当は,今日の午後,母は久しぶりに面会に来る予定だった。もう,1ヶ月半ぐらい,父と母は会っていない。なのに,朝から買い物に出かけたり,洗濯をしたりしたら,なんだか母の体調は悪くなってしまったらしい。

「やっぱり今日,やめとくわ」と母が言うので,ワタシはものすごくガッカリした。父がさぞ,喜ぶだろうな,と密かに喜んでいたから。


母は,居間にいたらしく,すぐに電話に出た。ほとんど母が話しかけていたが,父はニコニコと嬉しそうな顔で返事をしていた。ワタシは父の後ろに立ち,斜め上から父の様子をうかがっていた。母の声は受話器から筒抜けで聞こえてくる。耳が遠い母は,喋るときも,つい大声になるようだ。

「今日,行こうと思ってたんやけどなぁ,やっぱり胸がしんどなってしもうてなぁ,ごめんな」と母が言うのに,「別にしんどかったら無理せんでええよ」と父が答えているのだが,言葉が不明瞭な父と,難聴気味の母の会話は,なかなか難しい。父の返事が,どうもわからないようで,「え?え?」と何度も聞き返すので,受話器をとりあげ,「しんどかったら無理せんでもええ,ってさ」と,通訳。

あとは,父方の親戚である○子伯母さんに,父のコトを知らせた話などをしていたようだが,「○子さんはもう,何歳になったの?」などと,父はとても普通に会話をしていた。「○子さんって,誰?」などと言ったらどうしようかと思っていたが。


最後に父が受話器を渡すので替わると,「パパの声聞いて,なんや安心したわ。もっと元気ないかと思ってたから」と母。確かに,今の父は,元気そうだな。頭もクリアだし,とても普通の父だ。父も母も満足そうで,電話をさせた甲斐があった。ワタシも満足。。。


6時から,夕食開始。ところが,元気そう,というのはまた別問題なのか,父はあいかわらず,結構むせた。辛いなぁ。。。65分で完食。


寝る前,靴下を脱がして足の爪を点検していたところ,イヤなものを発見。右足の指の「また」が,めちゃくちゃ「じゅくじゅく」しているのだ。これは。。。父の水虫が再発したのでは???

寒がりの父は,昼間はもちろん,夜間もずっと靴下をはいている。マズイなぁ。。。


それに加え,オムツを替えていた看護師さんが,父のお尻が少し赤くなっているのに気づく。「床ずれですか!!」と慌てるが,まだそこまではいっていないらしい。ただ,このまま放っておくと,間違いなくそうなる。

とりあえず,父のベッドマットを,床ずれができにくい,少しクッションの効いたエアマットに,交換してもらった。

痩せている父は,お尻にも肉がない。おまけに,真上を向いて寝るのが癖だ。「なるべく自分で横向いたりして,体の向きを変えてね!」と言い聞かせて帰る。


最大の心配は,もちろん「誤嚥」と,「再度の肺炎」なのだが。。。かといって,水虫も床ずれも,あなどれない。大事ばかりではなく,小事もクリアしていかねば。。。
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by rompop | 2007-07-16 19:22 | ホスピタル


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