2007・7・2 転院・・・そして。

朝食は,切り干し大根の煮物(昨夜の残り)とご飯。


父がリハビリ病院へ戻る日だ。6月2日に緊急入院したからまる1ヶ月,肺炎で入院したコトになる。1ヶ月の間に,2回肺炎になった。

嚥下障害がある限り,『誤嚥性肺炎』は父にとって,一度治ったからもう大丈夫,ではなく,油断すれば何度でも繰り返すのだ,という現実をたたきつけられた1ヶ月。。。


それでも今はなんとか落ち着いて,リハビリ病院へ戻れるのだから,前向きな方向に進んでいるといって間違いない。けれど同時に,とても不安でもある。病院に入院していれば,なにかがあったとき,すぐに対処してもらえると思うから。リハビリ病院にいられる期間も,あと1ヶ月だ。その後,どこかへ移る時には,もっと大きな不安があるだろう。

本当に,どんな病気を持った高齢者も,安心して,ずっと長くいられる場所がないものだろうか。。。それはいわゆる,「老人病院」のようなところになるのだろうか。でも父は,まだ寝たきりではないし,認知症もそうひどくはない。かと言って,ほとんどのコトが一人ではできない。なんだか,退院という嬉しいはずの日なのに,これから先のコトを考えると,出口がないような気分になってしまう。

いけないなぁ。。。先のコトはわからないのだから,今日一日,父がなんとか元気で過ごしてくれるコトを,もっともっと感謝しなければ。


今日の大阪は,雨のち曇り。。。父が移動するのは午後早い時間だから,なんとか雨が降らないように祈る。さいわい,曇り空だけど,雨はまぬがれたみたい。リハビリ病院はすぐ隣だけど,それでも雨がひどいと,弟も大変だし,父も少しは濡れてしまうから。


というわけで,今夜から,1ヶ月ぶりに,また元のリハビリ病院へ通うコトになる。なんだか,ワタシまで少しドキドキする。父はどうだろうか。なんとか同じ3階に戻れるようお願いして,それは叶ったのだが,病室も前とは違うし,1ヶ月の間に患者さんの顔ぶれも変わっているだろう。また緊張して,集中力を欠いて食事の時にむせはしないだろうか。。。。


昼食は,冷麺,いなり寿司。


6時半ごろ,リハビリ病院へ着いた。3階のダイニングルームは夕食の真っ最中。

見覚えのある看護助手さんが,ワタシの顔を見るとホッとしたように駆け寄ってきた。見ると,父はまだ,食事に手をつけていない。

話を聞くと,6時に配膳され,机の前に座らせてもらったものの,「まだ食べたらダメ」「食べるのはここじゃない」と言い張り,看護助手さんを困らせたとか。最後には声を荒げて興奮したらしい。

。。。どうやら,前の病院では「ワタシが来るまで食べないで待ってるねんで」と言い聞かせていたので,こちらでもそうだと思っていたようだ。こちらでは,集団で食事をするし,消灯時間も早いため,ある程度,ペースをあわせる必要がある。だから,看護助手さんにお任せするしかない,と思っていた。

しかし。それはあくまでもこちらの考えであって,父には判別のつかないコトだった。きちんと,「こっちではみんなと一緒に食べ始めてね」と言っておくべきだった。

しかも,父は1ヶ月前までここにいたコトを思い出せないようなのだ。また急に環境が変わったので,少し混乱しているのか,ぼうっとした顔をしている。「肺炎になるまで,ここにずっといたんやで?」と言っても「。。。覚えてないなぁ」と言う。ううむ。

ワタシが到着するまで,さぞ不安だったろうと思う。ダイニングルームには,15人ぐらいの患者さんがテーブルを囲んでいて,看護師さんや看護助手さんが3~4人はウロウロしている。CDカセットからは,懐メロが流れている。人がたくさんいる時の「わーん」というざわめきが絶えずある。

「ワタシがくるまで食べちゃダメ」というワタシはいつまでも来ないし,看護助手さんは,「○○さん,さぁ,食べよう」と何度も何度も言う。。。


事情を説明したあと,軽く口の運動をさせてから,食事をスタートさせた。しかし,どうしたものか,今夜は最初からかなり状態が悪い。2口食べては咽せ,咳をして落ち着いた,と思っても,食べればまた咽せる。

まるで,肺炎になる直前の状態のようだ。4品あるうちの果物ゼリーだけを先に食べさせた。ミキサー食よりはゼリー食のほうが,食べやすいと思ったからだ。

そして,おかゆを5~6口。

1時間以上かかって,これが限界だった。低栄養になってしまう,と思ったが,今は,咽せて気管に入ってしまうほうが怖ろしかった。


初日だからしかたがないか。。。明日からは少し落ち着くだろうか。

「食べる前に少し興奮してしまったからなぁ・・・」と看護助手さん。原因はわからない。でも,環境が変わったこと,興奮したこと,集中できなかったこと,いろいろあるのだろう。久しぶりに鼻水をたらして咳き込む父を見て,泣きたくなった。。。


病室は以前の病室の隣。三人の相部屋だが,なんだか薄暗くて,開放感のない部屋だ。でも贅沢は言えない。

歯磨きをさせたあと,父をベッドに移してもらい,夜用のオムツに。ここでは,夜はオムツをかなり頑丈に何枚もあてる。これからの季節,暑いだろうな。でも,夜中の尿量が多い父だから,仕方ない。。。ここにはここのやり方があるようだし。

まったく新しいベッドで,父は落ち着かないようだったが,なぜここにいるのか,よく説明して聞かせる。「わかった」とは言っていたが,慣れるまで少し混乱するかもしれない。父にしたら,「まったく新しい違う場所」にまた連れて来られたように感じているのだろう。


8時20分ぐらいに病院を出る。

夕食は,サバのきずし,ヒジキの煮物,ゴボウとコンニャクの煮物。


転院手続きと,リハビリ病院での主治医との面談などを全部やってくれた弟は,目を真っ赤にして,疲れ切っていた。父の状態を話すと,「なんでや」とショックを受けている。前の病院での昼食は快調で,リハビリ病院へ来てからも,父は落ち着いていたらしい。

もしかしたら,夕方から夜にかけて,不穏な状態になる人が多いというから,父もそうなのかな。。。

ただ1つ。主治医の面談で,ここにいられる期限はあと90日,と言われたらしい。あと1ヶ月しか猶予がないと思っていたのだが,一度,肺炎で入院して戻ったので,あらたにカウントされるとのコト。

もしも,本当なら,これだけは神の救い。。。
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by rompop | 2007-07-02 16:41 | ホスピタル


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