2007・7・6 待ちぼうけ。

d0062023_13163644.jpg朝食は,豆腐とワカメの味噌汁かけご飯。


昨夜から,ずっと後悔している。自分の気の弱さに。父のためなら何でもできる気でいるのに,肝心なところで腰がひけてしまって。。。


とりあえず,少しでも早く病院へ行って,食事の見守りをしよう,と,いつもと同じ電車に乗って病院へ向かう。運良く座れたが,窓の外を流れる景色を見ていたら,胃がムカムカしてきた。つくづく,人間の身体って,気持ちと繋がっているんだな。。。


病院に着いたが,食事中の患者さん達の中に,父の姿はなかった。あれ???

あわてて病室へ入ると,ベッド脇で父が車椅子に座り,イヤホンでテレビを見ているではないか。

「パパ!?まだ食べてないの??」と聞くと,父はイヤホンを外して笑顔になり,「お姉ちゃんが来るのを待っていようと思って」と言う。


。。。。。昨夜,いちおう,「明日はワタシがこなくても,6時になったら食べててね。途中で来るから」と,何度も言い聞かせたのだ。「わかった」と言っていたのに。。。。。


事情のよくわからない看護師さんがやってきて,「食べましょうって,言ったんですけどね。娘さん来るまで待つって言われるもので。。。」とのコト。というコトは,STのセンセイに嚥下体操をやってもらった5時から,父はずっと車椅子で待っていたわけだ。1時間半。

ひぇぇぇ,と思って,あわてて父を廊下に連れ出し,廊下の隅のほうにテーブルをセッティング。エプロンをつけて,食事の用意。看護助手さんたちも,あれこれと手伝ってくれた。


早く食べさせなきゃ,と思いながらも,その看護師さんに事情を聞かれたので,昨夜の成り行きと,それを父が理解していなくてワタシを待っていたコトを話す。

ホントは担当の看護師に話をしなければ意味がないのだが,あいにく,今日は非番らしい。今夜の看護師さんは,初めてお話する人だったが,包容力のあるキャラに,ついつい,今日一日考え続けていた想いを話してしまった。

病院側の都合もわかるが,食事の最初からちゃんと見守りがしたいのだ,と。また肺炎を繰り返すことだけは,どうしても避けたいのだ,と。

話しながら,つい,涙が出てしまった。その看護師さんは,「ご家族のお気持ちはよくわかりました。担当の看護師にちゃんと伝えますから」と言ってくれた。


話せただけで,少し胸のつかえが取れた気がした。だれにも話さずに,昨夜から1人で考え続けていたから,苦しかったのだ。


涙をふいて,父のところへ。ゴメンよ,待たせた上にさらに時間をロスしてしまった。


夕食の膳はだいぶ冷めていた。今日はなんだか,少し美味しそうなメニュウだ。シチューの上には時間が経ったので,膜が張っている。そのシチューに,一口ほどスプーンですくいかけて,戻した跡がある。父は食べようか迷って,やはりスプーンを置いたのだろう。なんだか,切なくなった。


最初は順調に食べていた父だが,やはり,待ちすぎて疲れが出たのか,むせ始めた。結局,50分経ったところで,父の疲労度を推し量り,膳を引き上げることにした。これ以上は,もう無理だ。口に入れても,ちゃんと飲みこめないに違いない。


6割しか食べられなかった。なのに,父は,車椅子に座っている疲れと,咳こんだ疲れで,疲労困憊だ。まったく,泣きたくなってしまった。


それでも歯磨きをさせ,30分は起こしておいて,それからベッドへ。横になった父は,もう,口を聞く元気もないようで,すぐに寝かけてしまった。8時半。「もう,帰るからね。明日は夕方にちゃんと来るからね」と言っても,少し笑って薄目をあけただけだった。


帰宅。

夕食は,マカロニとハムソーセージとキャベツのケチャップ炒め,玉ねぎの味噌汁,トマト。


弟と情報交換するために,ワタシたちは病院から帰ったら,交互に手帖に書込みをしている。ワタシの記述を読んだ母が,「どうして食べる意志はあるのに,50分で6割でひきあげるの?」と聞いてくる。疲れが出ると嚥下状態が悪くなって,むせて誤嚥するからだ,と説明しても,納得がいかない様子。「栄養が足りなくなって,ますます痩せてしまうのになぁ」と言われ,返す言葉もなし。。。。。
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by rompop | 2007-07-06 13:16 | ホスピタル


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