2007・6・28 諍(いさか)い。

寝苦しい夜だった。あまりに暑くて寝られないので,窓を少し開けて寝た。明け方,腕が冷たくなって目が覚めた。風邪をひくところだった,危ない危ない。

朝食 バナナと黒ごま黄粉入りホットミルク。

眠い。。。。。

昼食 とろろ月見そば,ヒジキの煮物,梅干しのおにぎり,インスタント味噌汁。


介護食の講習会の内容について問い合せ。うちの父のレベルの嚥下食の実習があるのかどうか,それを確かめる。

当然だが,先日の講習会で顔をあわせた,栄養管理課の人が電話に出た。正直,電話口に出られた瞬間,「う・・・」と思ったが,彼女が企画しているのだから,しかたがない。

いろいろなレベルの人向けの献立などを作るらしいが,市販品の味見などをしたりもするようで,「○○さんにも役立つ情報があると思いますよ」と言われたので,いちおう,予約をした。7月7日の土曜日,2時から3時半まで。ちょうど父の昼食のあと,立ち寄れる時間帯だ。どんなコトでも,知らないよりは知っているほうがイイに決まっている。出来るか出来ないかは別にして。いや,「出来ない」では済まされない場面が,これからあるかもしれないし。



今日の父は,なんだか元気がない。車椅子に移って食事しようか,と言っても,「いや,ベッドでいいや」と言う。面倒くさがっているのかと思って,看護師さんに頼んで,半ば無理矢理,車椅子に乗せてもらったが,「しんどい。ベッドに戻る」と言い張る。

しかたなく,もう一度頼んで,ベッドに。体調イマイチなのかなぁ。。。と気にしながら,食事スタート。50分経過したが,まだ1品しか食べ終えていない。なのにまたも,「トイレ」という。

また看護師さんにお願いして,車椅子に乗せて,トイレへ。15分ぐらい座っていたが,出たのはオシッコだけ。。。

部屋に戻り,「もう,このまま車椅子で残りを食べよう」と提案しても,「ベッドに戻る」と言い張る。食事の最中に,何度も移乗を繰り返すのはしんどいだけなのに。。。。。案の定,看護師さんが抱えこんで立たせた瞬間,胸が圧迫されたのか,「うぅぅ」と声をあげる。ベッドにちゃんと座らせるため,いったんベッドをフラットにしたが,「食べたモノが逆流するのでは?」と不安になる。

やっと,もとの体勢になったが,父はもう疲れてしまった。時間もかなりオーバー。食べたのは,おかずの1品だけ。。。。。


「もうお終いにしよう」と,薬を飲ませたあとに,「やっぱりもったいないから,少し食べよう」と言い出し,2口ぐらい食べる。が,やっぱり珍しくむせたので,「もう,いいから」と,皿を引き揚げた。


思い通りにちゃんといかない父の食事に,イライラする。胃が痛くなる。結局,夕食では栄養がちゃんと取れず,疲れて,咳きこんだだけだった。


「今日の○○さん,なんか元気ないね」と看護師さん。やはり,少し体調がすぐれなかったのかな。。。血圧も熱も正常でも,そんな日もあるのかもしれない。

そして,父は,「昼間に○○(弟)が,えらそうにアレコレ言うので腹がたつ」などと言い出す。「難しいことをなんでも簡単に。。。」と。

どうやら,ワタシが簡単に「車椅子のほうが楽やろう」と座らせたがるのも,気に入らなかったらしい。「(移乗は)簡単じゃなく,自分にはしんどいのに」と。ワタシへの怒りプラス,弟の日頃の物言い。要するに,父はワタシたちにもストレスを溜めているわけだ。

それから,「隣の(ベッドの)じいさんが嫌いなんだ」と言い出す。あわてて「そんなコト言ったらだめ!」と止めたが。。。父はもともと,こういうところがある。人の好き嫌いが多い。そして,人前でそれを口に出すようになったのは,多分,認知症のせいなのだが。。。

確かに,となりの患者さんは,絶えずゼロゼロと痰をからませ,辛いのか「アー」「ウー」と,絶え間なく声をあげている。でも,父よりも若いのに病状は重く,点滴やチューブが外せない気の毒な人なのだ。


車椅子に乗せて食べさせると,よりその患者さんのベッドに近づく。もちろん,仕切りのカーテンは,父が食べるコトに集中するために閉めさせてもらっている。その患者さんは「胃ろう」の方なので,父が食べているのが見えると申し訳ない,とも思うし。

どうやら,車椅子自体よりも,その患者さんの近くで食べるのがイヤだ,というコトらしい。まったく。。。。。困ったコトだ。

「ここは重病の人が多いんだから,しかたないやろう。個室じゃないんだから,人が気になるのは我慢せなアカン。リハビリ病院に戻ったら,また大勢の人と一緒に食べなアカンねんで。部屋だって前とは違うし,どんな人と同じかわからへんやろう?我慢せなアカンねん」と言い聞かせる。まったく。。。。。子供じゃあるまいし。。。。



昼間に弟が父になにか言ったのかと思い,父をベッドで休ませている間に,公衆電話から家に電話をした。

特に何があったわけでもないが,話しているうちに,やっぱりこの物言いは,ワタシでも頭にくるよな,と思う。

父はワタシには気ままをいうが,弟に愚痴をこぼしたり,いらだちをぶつけるコトは,まず無い。そんなコトがあれば,「冷静に諭すから」と弟は言う。「だってそんなコト,言われる筋合いないやろう。誰のためにしんどい目をしてると思ってるねん」と。

これだ。この「(父のために)やってやっている」という考え。上からの目線での物言い。これが彼の基本姿勢だ。ワタシとは根本的に違う。

ワタシだって,父にあたられると,辛い。イライラするし,腹も立つ。「誰のために。。。」と思うコトもある。でも次の瞬間に,「一番可哀相で辛いのは,父なんだ」と思い直す。自分一人で歩けなくなった,自分一人でトイレにも行けなくなった,そして,多分,もう体は元通りにはならないだろう,というコトを知っている父なのだ。半年以上,ベッドの上で,家にも帰れるのかどうかもわからない。。。

だから,「筋合い」なんて発想,ワタシにはどこからも出てこない。こいつは。。。冷たい奴だ。


「その物言いがそうなんやろうな」とつい言うと,「そんなら,もう,病院行くのやめようかな」と言い出す。めちゃくちゃ険悪な状態になった。

こいつ。。。本当にワタシと同じ血が流れているのかな?


弟とワタシの会話がわかるはずはないのに,病室に戻ると,父が複雑な顔をしていた。なんか感じたのかな。。。ゴメンな,と思いながら,ベッドを少し倒し,布団を直してそそくさと帰る。もう,9時になってしまった。。。



帰宅。

夕食は,上鮭弁当。はっきり言って食欲はない。


弟は電話をガチャンと切るなり,部屋へ上がってしまったらしく,母が心配していた。父の今夜の様子や,電話で言われたコトなどをコソコソと話す。母は「しかたないなぁ・・・」とため息。


夜遅くなってから,ワタシが隣の部屋で立てる物音や,ドアの開け閉めの音がうるさくて眠れない,と,弟がキレる。生活リズムが違うのだから,こういうのはお互い様なのに。彼が10時に寝て6時に起きるとか,それは勝手だけど,ワタシは帰宅するのが9時になるのだから,多少の音はしかたないじゃないか,と思う。でも,こういうの,いくら言ってもムダなんだな。彼の頭は,もう,自分の主張で一杯なのだ。

ワタシたちの言い合いを止めにきた母親の体調が,また悪くなる。母が一方的にワタシの肩を持つのが,また面白くなかっただろうが,弟は母の体調を考えて,それ以上,なにも言わなかった。ワタシの顔をにらみつけていたが。


「アホちゃうか,こいつ」と,ムカムカしながら,寝た。もうホントに,父と母を見送ったら,兄弟の縁を切ろうかと真剣に考えている。考え方のなにもかもが,彼とは折り合わない。全財産持って,沖縄にでも行って,一人で暮らそうかなぁ,と思っている。
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by rompop | 2007-06-24 22:17 | ホスピタル


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