007・6・19 今日は,笑顔。。。

朝食は,永谷園の鮭茶漬け。

昨夜,寝る前にテレビを観ながら,「リッツ」をたくさん食べた。美味しかったのだが,朝,起きたら胃が最悪。。。自業自得。


午後から曇り空。雨も降り出した。なんだか,見上げるだけで憂鬱になりそうな空だ。


病院へ。昼間,弟が「食事はお姉ちゃんが来るまで待っとき」と父に言っておいたらしく,父はベッドを起こされた状態で,ワタシが来るのを待っていた。

父はこの頃,すっかりこの環境にも落ち着いたのか,頭もわりあいクリアでしっかりしている。少し前のように,混乱したり,訳がわからなくなったりはしない。しかし,頭がクリアというコトは,同時に,自分の状況もある程度理解できるためか,「怒り」や「不安」にかわって,「憂鬱感」や「あきらめ」が出てきたようだ。いったいどちらが,父にとっては幸せなのだろう。。。


というわけで,父は昼間言われたコトをちゃんと理解して,大人しくワタシを待っていた。


昨日は,ワタシも父の不機嫌に左右されて不機嫌になってしまったので,今日はなるべくにこやかにしていよう,と決めて来た。

「お待たせ~」と笑顔で病室へ入り,「今日の具合はどぉお?」などと,少しお喋りをした。そのあと,大きく口を開け閉めしたり,舌を出したり引っ込めたり,の舌の準備体操。ワタシも父の顔の前に自分の顔を近づけ,一緒に舌を出したり引っ込めたりするので,父もすっかりあきらめたのか,真面目にちゃんとやってくれる。でも,見栄っ張りの江戸っ子気質の父は,舌を出しながらも,はす向かいのベッドにいる患者さんのほうをチラチラ見ている。

食事をする時も,父は一番入り口に近いベッドにいるので,開け放した入り口のドアの向こうの廊下を通る患者さんや見舞いの人たちの視線を,いつも気にしている。廊下を通る人は,扉が開いているものだから,必ず通りすがりにチラッと中を見るのだ。といっても,別に深い意味はない。ただの人間の心理だ。ワタシだって,入り口が開いている病室は,なにげなくチラッと中を見てしまうから。見たところで,別にコレといった感情はないのだが。

でも父は,必ず「自分」を見られている,と思うらしい。「まぬけな顔をした患者がベッドにいるなぁ,ときっと思われている」と言うので,そんな風に思う父にかえって驚いた。「入院している人はみんな患者なんだから,そんなスキッとした人はいないよ。誰もそんなこと,思わないって」と言ったが,「いやぁ・・・そうだろうか」と言う。

それで,気が散るといけないので,食事中は入り口の側のカーテンを,ベッドの半ばまで引くコトにした。こうすると,父からは廊下が見えなくなるので。いつまでも自意識が強いのも,辛いものだなぁ。。。と思う。


ベッドの傾斜を調整して,食事をスタート。時々,「ゆっくりね」「まだ口に入ってるよ」と声をかけるぐらいで,大丈夫だった。父は時々忘れそうになるが,それでも慎重にスプーンを口に運ぶ。

途中で2度ほど咳こんだ。痰を出させようとしたが,うまくいかなかった。


食事中に,主治医のMドクター。昼間,弟に話したのと同じ話をワタシにもしてくださった。弟に話したのなら,別にそれでいいのだが,生真面目にワタシにも報告してくださるので,ありがたく,聞く。

月曜の検査結果,あとほんの少し,肺に影があり,血液検査もあと一歩,というところ。そこで,今日から3日間,点滴に替えて錠剤で「抗生剤」を投与する。「点滴はやっぱり。。。痛いですからね」とのコト。木曜にもう一度,レントゲンと血液検査をして,多分それで抗生剤は切っても良いでしょう。早急に,リハビリ病院への転院手続を考えます,とのコトだ。

これでうまく,完全に治まってくれますように。

昼間,ベッド上でのリハビリもしてくれているようだ。「リハビリもがんばってくれているようです。でも,やはり,リハビリ自体も環境も,あちらのほうが好ましいと思いますから」とのコト。確かにそうだなぁ。あちらは,リハビリもちゃんとしているし,なによりも「生活の中でのリハビリ」というコトで,なるべく自分で動いたり,離床時間を長くするなど,工夫してくれているから。

言語療法士のセンセイも,こちらの病院はホントにおざなりなカンジがする。食事再開のあと,2~3度様子をみにきてくれたが,弟やワタシが「誤嚥が起こらないためには,どうしたらいいですか?」と,ものすごく食い下がって質問して,やっと,「舌の体操とか,いいかもしれませんねぇ」とやり方を教えてくれたぐらいなのだ。めきめき回復期にある人なら別だろうが,父のように高齢で,嚥下状態も悪くなっていくであろう患者のコトには,あまり真剣になってくれないのかもしれない。言語療法に関しては,リハビリ病院でも,ある程度のコトはしてくれたが,それでも結構早い段階から,「胃ろう」の話をされた。安全で,確実ですから。。。と。


父に食事をさせている途中,一番奥のベッドの患者さんのところに,外科のドクターがやってきた。長く肺炎らしく,ずっと点滴をしている患者さん。静かな部屋だから,話は全部聞こえる。「胃ろう」造設の話をしにこられたようだ。でも,本人はよくわからないようで,「それは簡単にできるんかいの?」と質問されていた。ドクターは「また来ます」と帰っていったが,ワタシは背中で聞いていて,自分の胃がきゅぅぅと痛くなった。辛い話だなぁ。

入れ違いに,娘さんらしきオバさんがやってきた。ドクターとはもう,話をされているのかなぁ。「ヨーグルト買ってきたよ,食べてみるか?」と言い,「いらん!」とどなり返されていた。


1時間10分で,父の食事は静かに完了。食後に薬を飲ませる。便を柔らかくする薬,抗生剤など錠剤が4つ。ビオフェルミンの顆粒が1袋。喉が狭くなっているのか,錠剤1つも慎重に飲まないと引っかかる。

薬のあとは,痰を出やすくするための吸入。あまり蒸気がちゃんと出ないなぁと思いつつやらせていたが,どうやら器具を上下逆さまにしていたらしい。5分間はムダにしてしまった。パパよ,ごめん。でも,看護師さんもちゃんと教えてくれないんだもんなぁ・・・

吸入のあと,歯磨き。父はもう,疲れ切っているが,それでも寝る前の歯磨きは大事だから,「もっと丁寧に磨いて」と無理矢理させる。

歯磨きのあと,ベッドを倒して痰の吸引。これは看護師さんにやってもらう。鼻からチューブを突っ込まれた父の顔は,とても辛そうで,これは何度見てもイヤだなぁ。ワタシはやったコトがないからわからないが,「鼻がすごく痛い」そうだ。


8時半になってしまった。ナースコールを枕元において,靴下を脱がせ,帰る。今日は,ちゃんと笑顔で握手をして帰ってきた。


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帰宅。

夕食は,クリームシチュー,豆腐とワカメの味噌汁,トマト。


母とお喋り。疲れているが,帰宅後,父の報告を兼ねて母と喋るコトが唯一の息抜きになっている。弟とは,用事がなければ喋らない。すぐにケンカになりかけるので,メモ帳を介して連絡事項を伝えあい,生活リズムが違うコトもあって,あとはほとんど顔をあわさない。実は今朝も,出勤してから公衆電話で30分,家にいる弟とやりあったのだった。。。
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by rompop | 2007-06-17 20:32 | ホスピタル


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