2007・5・10 凹む。

久々に雨。気温もぐっと下がって,昨日より-11℃だって。急に気温が下がると,パパが風邪ひかないかと心配だ。。。今日は大浴場での入浴の日。


弟から電話があり,昨夜の食事メニュウの件,今朝,夜勤明けの看護師さんに話しておいた,とのコト。助かった。結局,朝と昼が高カロリー食メニュウで,夜は従来通りのモノに。

さて。そうなると,夕食はやはり,しっかり見守りが必要になる。集中力がとぎれないように,また慌てて口に運んでむせないように。ワタシの負担は,減らない。

定時に事務所を出て,勢いこんで病院へ。6時半過ぎについた。

ところが,父はもう,食べ終えていて,テーブルには3つぐらいの器が。高カロリー食メニュウだったよう。

栄養科の父の担当の人(若い女性)が,ワタシを待ちかまえていたようで,挨拶をするとすぐにメニュウの説明に入った。

長々と説明されたが,結局,「3食すべて高カロリー食のほうがイイと思う」というコトのようだ。今夜の夕食も,自分の判断でそうさせてもらった,とのコト。また,「コストはかかりますが,3食になっても,自費でいただくのは1食分で構いませんので」とも。

ううむ。。。理解するのに,ちょっと時間がかかった。

確かに,1回の食事に90分,いやそれ以上かかるようでは,父の体力の消耗も激しい。そのうえで,全部食べられないとなると,摂取できるカロリーは少なすぎる。体重もどんどん減っている。それはその通りだ。

でも,家族の希望としては,ミキサー食をちゃんと食べられるようになり,やがては刻み食ぐらいにはUPしていって欲しいと思う。そのためにも,1食ぐらいは,今までのもので試させて欲しい,と告げた。

彼女がいうには,父は,食べる意欲も食欲もある。自分でスプーンで食べるコトもできる。でも,「安全に」「確実に」栄養をきちんと取れるか,というと,それは難しい,と。たとえ,むせていなくて傍目にはわからなくても,父の喉には,残留物が残りやすい。それが,寝ている間に気管や肺へと流れていく。嚥下に問題のある高齢者に多い,「誤嚥性肺炎」を起こすリスクは,常にある。安全に確実に栄養をとろうとするならば,こういう高カロリー食を利用するしかないのだ,と。

また,今のようにミキサー食でもむせている嚥下障害の状態が,今後,改善する望みは薄いです,とも。だんだんに症状が進んで食べられなくなっている,というよりも,最初から,普通食や刻み食では無理があったのだと思う,と。

凹んだ。

主治医からは1ヶ月前の時点で「おそらく,普通の食事は無理でしょう」と言われている。それでも,家族は,なんとか食べられるようになっていくのでは,と根拠のない希望を持っていた。それを叩きのめされたカンジ。

もちろん,これらの会話は父の前でだ。父にはどこまで理解できているのかわからない。話しながら彼女は,慣れた手つきで父に「お茶ゼリー」をスプーンで食べさせる。ツバメのヒナのように,彼女のスプーンの速度にあわせて,おとなしく口を開ける父の姿は,認めたくないモノだった。

結局,ワタシが暗い顔で黙りこんでしまい,「もちろんご家族やご本人さんの希望に,なるべく添いたいと思っているので,では,朝と昼は新しいメニュウで,夜はいままでのメニュウに,高カロリーのものを半量だけ入れさせてもらいます」というコトで,話が決まった。ワタシが持参している「ラブレ」も,液体はリスクが高い,とのことで,止められてしまった。ヨーグルトかなにかのほうが良いと思う,とのコト。


8時。ベッドに寝た父に,いつものように「おやすみ」と手を振って病室を出る。同室のNさんも,すっかり痩せこけて元気がないので,「Nさんもおやすみ」と言うと,嬉しそうに手を振っていた。2人しかいない病室なのだから,これからはNさんにも,「おやすみ」を言ってあげようと思った。


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by rompop | 2007-05-10 14:50 | ホスピタル


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