2007・5・9 ② 食事が,変わる。

少し遅くなり病院へついたら,父はまだテーブルに。お茶ゼリーを最後に食べるだけになっていた。今日も,どんなメニュウか見ることができなかった。

夜勤の看護師さんから,高カロリー食メニューをもう少し増やしてもいいかどうか,聞かれる。父の栄養状態を考えると,3食すべてのほうがイイ,と栄養士が言っているらしいと聞き,じゃあ3食全部で,とお願いする。

ただし,普通の食事とはやはり違って,すごく甘いとのコト。それから,自費になるので,1食300円ほどかかるらしい。1日で900円。1ヶ月だと30000円近くUPすることになる。でも,どんどん体重が減っているのが辛いので,自分の判断でお願いした。父は,同じような味の食事が続くのは,少し辛いかもしれないが・・・・・


高カロリー食を食べ終えた父はすぐに,「トイレ」と言い出した。間もなく,自力でたくさんの便が。看護師さんが「いいウンコがたくさん出ましたよ!」と声をかけてくれるので,見に行くと,父が得意そうに,便器の中を指さしている。しかたなく,見る。ううむ・・・たくさん,溢れていた・・・「これから家帰ってご飯食べるんやけど・・・」とつぶやくと,看護師さんが大笑い。

「すっきりしたか??」と父に聞くと,「すっきりした~」と爽やかな笑顔。ううん,嬉しい。

看護師さんの話では,甘いモノは便通によいので,高カロリー食の甘みが,さっそく効いたんでしょう。とのコト。そういえば,便秘にはキャラメルが良いと教えてもらったコトがあったなぁ。父は嚥下障害があるので,キャラメルは危険だから食べさせられなかったけど。。。

歯磨きをさせる。なんだか,今日の父の頭はあまりクリアでないようだ。歯ブラシに歯磨き粉をつけるのを忘れて磨いている。何度,「パパ,歯磨き粉つけよう」と言っても,すぐにはわからないようだった。

トイレのおかげで,今日も結局,8時前になってしまい,オムツを替えて横にしてもらうと,父はすぐに寝る体勢に入ってしまった。さきほどの看護師さんが,食事の話をする際に,父の前で何度も「施設へ行ったら」と口にしたので,気になっていた。なにかフォローしたほうがイイのかと思いながらも,結局,何も言えず。聞こえているはずなのに,父はどうして,何もワタシに聞かないのだろう?


帰宅。


d0062023_21155675.jpg



食事のメニューのコトで,さっそく弟ともめる。

どうやら,昼間には,昼の担当の看護師さんから同じ話をもちかけられ,「とりあえず1食から試しに」とお願いした,という。夜の看護師さんは,「弟さんは「そちらにお任せします」と言われました」と言っていた。まただ。この病院は,とにかく話が「伝言ゲーム」のように,途中で微妙に変わってしまう。

「携帯持ってるんだから,すぐに家に電話して聞いてくれたらイイのに」と責められる。看護師さんからの話を丸飲みしたワタシも,馬鹿だった。


1つの問題に対しても,家族3人では微妙に意見が違う。意見,というよりも,考え方の角度だ。

ワタシは,コストよりも,単調な味よりも,父の健康(栄養)状態を優先した。どんどん痩せて体力が落ちるのが怖い。

もともと,水で倍量にしたお粥すら,この頃は7割ぐらいしか食べていない。完食したとしても,ほかの患者さんよりも,摂取カロリーが少ないのだ。栄養管理の人が「できれば3食全部のほうが好ましい」というなら,そのほうが父の身体のためにはイイ,と判断した。月30000円ぐらいのコストなんて,屁でもない,と。


弟は,コストの事もあるが,なにより,高カロリー食は施設では対応できない,というのに引っかかった。病院にいる間はいいが,それに慣れてしまったら,そのあとはどうするのか?そして,3食すべてそれにしてしまったら,今のミキサー食を食べる時間や,食べられる量,むせの具合など,進歩しているのか衰退しているのか,それすらわからなくなってしまう,という。

時間がかからなくて,むせもしないなら,「介助」や「声かけ」の必要もないし,看護師さんにとっては,都合がいいから,そりゃ勧めるだろうけど・・・とも。


母は,ただ,「同じ味の甘いものが3食全部なんて,とにかく可哀相」と。母は自分に置き換えて考えるから,栄養とか嚥下がどう,とかよりも,とにかく「食べる楽しみが皆無」なんて生きてる甲斐がない,と思うのだろう。


あれこれもめたが,やっぱり3食全部というのは,マズイと思い直した。今は無理でも,ミキサー食をむせずに安全に,できれば刻み食やおかゆがちゃんと食べられるようになって欲しい,というのが家族の希望なのだから。もっと欲を言えば,ゆっくりでもいいから,普通のご飯を食べられたら。。。そのためにも,1食は,普通のミキサー食を残しておかなければ。明日また,看護師さんに話をして再度,変更してもらうコトに。

なんだか,弟の言うことが,いつでも後から考えると「もっとも」なのが,腹が立つな。

今日の主治医との面談では,父のリハビリを含む状況は,先月とさして変わりなかった。つまり,進歩も衰退もしていない,というコト。熱が出たコトなどもあったけれど,体調不良や下痢のために,父がリハビリを嫌がり,リハビリルームへ行かずにベッドでの運動で済まそうとする傾向があるらしい,と指摘された。

療法士のセンセイも,本人が「しんどい」と言えば,それを尊重して,リハビリを軽くしてしまうからなぁ。もちろん,「本当に体調が悪いときは,無理しないで正直に言うように」とは言ってあるが,怠け心が出ているのかもしれない,と思うと,悲しくなる。


なにより悲しいのは,こんな時に,「家へ帰ってくるのをみんな待っているんだから,もっとリハビリ頑張って!」と父を励ませない自分だ。


そして,金曜日に消化器内科の受診予約を入れた,とのコト。

いくつかあるうちの腫瘍マーカーが,高値で引っかかったため。主に,胃や膵臓(すいぞう)など,消化器系の腫瘍マーカーだ。転院時にも同じ部位のマーカーに引っかかり,胃カメラやエコーなど,いくつも検査をしたが,ついにわからず仕舞いだった。

今回は,さらに,値が跳ね上がっている。転院時の約2倍。基準値の3倍の値だという。。。絶対に,なにかある,と思う。とりあえず,どこに何があるのか,何が悪いのか,つきとめるしかない。

父には,また,辛い検査をいくつか我慢させなければならない。自分が検査を受ける時よりも辛くて,気が滅入る。
[PR]
by rompop | 2007-05-09 23:26 | ホスピタル


<< 2007・5・10 凹む。 2007・5・9 ① ハッピィ... >>