2007・4・22 老健めぐり・3日目。

3日目となるとさすがに疲労の色が濃い。昨日までに終了した6箇所は,いずれも決め手に欠けるし,今日回る予定の2箇所は,家からはかなり遠く,最初からあまり優先順位が上のほうではないのだ。それでも,いちおう全部見にいかなくては。

8時半に家を出る。アポイントは10時と1時。

最後に立ち寄ったのは,今月オープンしたばかりの施設だ。まわりは,田園ばかりでかなりの田舎。淋しいとも,のどかとも,どっちとも言える風景。全室個室で,10名が1つの集団となり,日常すべての行動を家族のように共にする。最近,老人ホームなどで流行ってきている「ユニット型」というやつらしい。

予定者数の三分の一ぐらいしか部屋が埋まっていないため,審査もゆるく,すぐにでも入居できそうな雰囲気だった。まだ入居者のいないフロアをぐるりと見せてもらう。

個室はかなり広く,部屋にベッドと収納棚,広い洗面台とトイレまで完備されている。子宮筋腫の手術でワタシが入院したコトのある,S医院の個室のよう。ベッドはかなり低く,床には衝撃を吸収する柔らかいリノリウムが敷かれている。認知症の人も,個室で生活しているというが,やはり,転倒などは避けられないので,少しでも安全なように配慮しているとのコト。

フロアの中央には,大型テレビなどのある共有スペースと,普通の家庭のようなシステムキッチン,そして,落ち着いた木製の大きなダイニングテーブルと椅子が並べられている。この椅子は,わざわざ北欧デザインのものを発注したそうで,車椅子の人も,食事のときは,この椅子に座って食事をするそうだ。

風呂場も見せてもらったが,普通の家庭用の浴槽だった。車椅子の人も,介助をしてこの風呂に入るという。「なるべく普通の生活を」との考えらしいが,どうなのかな。。。やはり父には少し無理かな。個室は落ち着くだろうけれど,淋しいような気もする。プライバシーは確保できるし,いいのかもしれないが,部屋にトイレがあったって,父は1人で用を足せるわけじゃないし。。。もう,何がなんだかわからなくなってきた。

入所者が少ないわけは,やはり値段だ。ざっと計算して,ひと月で20万円ほどかかるらしい。テレビも持ち込むコトができるが,電気代を1日50円いただきます,という。弟は,「金儲け主義が鼻につく。すぐ潰れるんちゃうか」と,気に入らない様子。でも,リハビリ室はキレイで充実しているし,すぐにでも入れそうなのは魅力だ。何処にも受け入れがなかった場合の,最後の切り札かな。。。


ヘトヘトで頭はごちゃごちゃだったが,ワタシは帰りに病院へ。父はベッドにいた。体調を尋ねると,問題ないそう。ヨカッタ。「昨日は○○(弟)も来なかったし,ひげ剃りの充電がキレたので困った」と父。2人とも来ない日は,初めてだったから。。。

新聞を買っていったので,「あとで読んだら」とベッド脇に置いておく。「ママは車椅子を買ったのか?」と聞かれ,「ママは歩けるよ!」と仰天するが,どうやら買い物用の車輪のついたカゴのコトをいっていたのだった。少し前にワタシが話したコトを父はちゃんと覚えていたようだ。母も足が辛くなってきたので,乳母車のように押すタイプのものを買ったほうがいいかもね,と話した気がする。

ゆっくりとしたかったが,弟と話をしなくてはならないので,1時間で帰る。オレンジとはっさくを買いこんで急いで帰宅。

ああでもない,こうでもない,と話し合いながら,8つの中から,とりあえず半分を選んだ。選んだ,というよりも,どうしても外せない嫌なところをそれぞれ上げて,消去法で消していったのだが。

家族の都合を考えれば,なによりも近い場所にあるほうがよい。でも,1日の大半を父は1人でここで過ごすのだ。なら,父にとって,少しでも快適なほうがよい。しかし,ただ快適そうでも,リハビリが期待できないようなところは,どうだろう?

父のためには,何が一番大事なのだろう?ワタシたちや母が,たくさん来てくれるコトだろうか?部屋が落ち着けるコトだろうか?レクリエーションの充実は,父にとって,どうなのだろうか?吉と出るか,凶と出るか。それはまだ,誰にも,おそらく父にもわからない。。。決められなくても,決めて動き出さねばならない。自分の就職先を決めるよりも,辛くて難しい。

介護保険の認定のための面接が火曜日に入った。病室に調査員がやってくる。同席しなくてはヤバイだろう。
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by rompop | 2007-04-22 19:33 | ホスピタル


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