2006・4・18 エネルギー。

昨夜,ふと思ったコト。父は,自分のコトなのだから,いろんなコトをもっと,知る権利があるのではないか。病気のコトも,後遺症のコトも,ワタシたちはいまだに,はっきり父には告げていない。父が驚き,失望するのが怖くて,すっかり時期を逸してしまったのだが,それでも,父は知る権利があるのではないか,と思ったら,たまらなくなった。こちらの病院へ移る時に,もっとはっきり,説明するべきだった。先延ばしにして,結局,最後にまとめて伝えるほうが,残酷なのではないか。


定時に事務所を出て,病院へ。4月も半ばを過ぎたというのに,冷たい雨。どうしてこんなに,いつまで寒いのかな。

なんだか疲れている。何をしても息切れがするし,歩きながらも,大きなため息が思わず出る。JRで病院のある駅についたが,すぐに改札へは行けずに,ホームのベンチにしばらく腰をかけて深呼吸。改札を出たところのコンビニで,バナナ味のゼリー飲料を買って飲む。バナナ2本分のエネルギーとか。

今日の夕食は,途中でなんどかむせたらしく,結構食べるのが辛そうだった。途中で「もうイイや」とあきらめかけるので,「食べたほうが体力がつく」だの「残してお腹がすいても,明日の朝まで何も食べられへんで」だの言って,最後まで食べさせる。食欲が無いのではなくて,咳き込んで体力を消耗するので,車椅子に座っているのが辛いのだ。座布団をもう1枚,背中に当てたりして工夫する。

看護師さんから,「ひと口につき,2回,飲み込んでください」とアドバイス。療法士のセンセイからの伝達だろう。1回の飲み込みでは,父の場合,綺麗に食道へは落ちていかないようだ。人ごとのような顔をしている父に,「パパ,わかった?一口に2回飲み込んでって」とリフレインする。それからも,つい,早く食べ終えようと,ぱっぱとスプーンを運ぶ父の手を止めて,「まだ口に残ってる!一口に2回!」と注意する。そのたびに,「わかった」とスプーンを置くのだが,明日になったら忘れるのではなかろうか。。。父はもう,普通食は食べられないのかなぁ。

新しい患者さんが,増えている。「胃ろう」をつけたお爺さんが1人。これも,辛いのだろうな。点滴で栄養剤を胃にあけた穴にチューブで落としていく。栄養剤がなくなったあと,水を足し,それがなくなっても,しばらくは寝るコトはできないらしい。「胃ろう」をつけた人は今の病棟には2人おられる。もう1人のお婆さんも,いつも,起きているのが辛くて,車椅子の上で疲れて眠ってしまう。息子さんが面会に来ると,「家に帰りたい」と訴えている。息子さんは,「こんなじゃ,家へ帰れないやろう」と悲しそうだ。

父が興味深そうに,新しいお爺さんをじっと観察している。「胃ろう」がわかっているのかな。むせても,辛くても,ミキサー食は不味くても,口から食べられるのは,まだ幸福なコトなのだ。

6時からの父の夕食は,7時40分に終わった。全部,食べた。「完食,すごいじゃん」と褒める。

看護師さんにベッドに横にしてもらい,ワタシは8時前に帰るコトにした。疲れていたから。でも,父がベッドにちゃんと入るまで,あと5分ぐらい。。。と,あとで少し後悔。

病院からの帰り道は,不思議なのだが,ため息も出ない。父の体調がそう悪くない時の帰り道は,なんだかエネルギー補給されたような気になる時すらある。父のためとか言いながら,やはりワタシ自身が,毎日父に会いたいのだな,と思う。一番しんどいと思うのは,仕事から病院へ向かう時だ。

帰宅。

今日も母の入浴の介助をしてやるつもりでいたが,「今日は寒いからやめておく」という。寒いのもあるが,ワタシに介助させるのが申し訳ないのだろう。遠慮しなくてもイイ,と言ったが,またにする,という。

就寝前,だんだん腰の具合も良くなってきたのか,めくれた掛け布団をかがんで手で直すのが面倒だったのか,母が右足の先で,ちょいと布団を直したのを目撃。「すべって転んだらどうすんの!」と,激怒。母はホントに,しょっちゅう横着なコトをしては,痛い目にあっている。今度尻餅をついたり,背中や腰を強打したら,再起不能やで!としこたま怒ったが,「ホントに申し訳ない」と母は,なんだか笑っていたし。もう,いい加減にして欲しい。
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by rompop | 2007-04-19 11:15 | ホスピタル


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