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2007・4・11 熱。

ソラナックスを0,5錠にしてみた。朝の泥のような眠気は少しだけマシ。

母は,普通の年寄りらしく,不眠気味なので,睡眠薬やら安定剤やら,いろいろ処方してもらっている。ソラナックスはごく軽い安定剤で,母は全然効かないので,ほかの睡眠薬を飲んでいるらしい。ワタシが「0,5錠で十分だ」というと,あらためて薬の効き目に慣れてしまった怖さを感じたよう。

仕事では同じように,ガンガンにパソコンを使っているが,首や肩のこり,頭痛が,急にマシになった。もしかしたら,身体をゆるめて,ちゃんと眠っているからだろうか。

6時に事務所を出て,病院へ。3階へついたら,いつも父が食事をしている,みんなのテーブルから少し離れた小さなテーブルは空っぽ。イヤな予感。。。

部屋に入ると,父が車椅子に座り,看護師さんにジャージの上着を着せてもらっているところ。ふと見ると,ベッドの横に点滴台がある。

どうやら父は,今日は朝から熱を出したらしい。一番ひどい時は,38度2分。それで,抗生剤と水分補給の点滴をしてもらったようだ。主治医に熱があって辛いことを伝えたかったようだが,うまく伝えられず,トイレ介助をした看護助手さんが気づいてくれたそう。どうして,ちゃんと伝えられなかったのかな。。。やはり,問題解決能力の低下。。。父は夕食を食べる気にならず,やっと7時前になって,「少し食べてみようかな」と言い出したので,その準備をしているところらしい。

まだ熱はあるらしい。なんだろう?肺炎がなによりも怖いので,熱は御法度だ。ただの風邪ならイイけど。

看護師さんが冷めてしまった夕食を,レンジでチンしてくれた。「食べられても半分ぐらいにしてください」と言われる。父は,好きなご飯を1杯全部と,おかずを3口ぐらいずつ,デザートのムースをかなり,そしてお茶ゼリーとラブレを全部飲んだ。マグカップに入れてあったお茶も,「水分は大事だから」と全部飲ませた。

熱があるのに,食べなければならないのは,気の毒だった。でも,食べられるというコトは,良いコトだ。看護師さんたちが,「○○さん,食べられてヨカッタねぇ」と,口々に喜んでくださる。

途中でトイレへ行き,オシッコを少し。いつもの薬を飲んで,少し早めに寝かせてもらう。

歳を取るというのは,病にかかるというのは,切なくて辛いコトだ。でも,ワタシもいつか必ず,同じ道をたどるのだ。そして,ワタシの老後は,今の父よりも,おそらくもっと淋しくて孤独なものだろう。

帰る前に,看護師さんがワタシを気遣って,父の熱と血圧,酸素量などを計ってくれた。熱は37度6分。血圧は105-66。酸素量はマックス100で,96もあった。これは,肺が綺麗に空気を換気している,というコトらしい。肺炎などを起こすと,たちまち酸素量の数値がさがってしまう。熱のせいか,脈拍が少し多め。

「夜中に何度も見に来ますし,当直の先生にも診てもらいますから,大丈夫ですよ」と,親切な看護師さんが,ワタシを励ますように言ってくれる。ワタシが暗い顔をして,いつまでもベッド脇にいるから。父も,点滴のせいか,少しだけ楽になったようで,「帰るからな,な」と布団の上からぽんぽんと叩くと,笑顔を見せた。辛い。


母の具合は,少し落ち着いてきたのか,あまり痛みを訴えないようになったと思う。あと少し,安静にして様子を見て,再度受診することになっている。こちらも,治ってくれればイイが。

弟は一度も階下へ降りてこない。昨夜は,夕食に作ったカレーの味を,しつこく母にたずね,母が正直に「美味しくない」と言ったものだから,ものすごく怒って腐ってしまったらしい。どっちもどっちだと思うが。。。家では使ったコトのない,安いカレールゥを使ったためだが,ワタシが食べても「あれ?ちょっと失敗したのかな」と感じた。でも,「半分残ったルゥは,もう捨てたら」というのは,母の言い過ぎ。
by rompop | 2007-04-12 15:38 | ホスピタル


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