2007・4・3 ぶちキレそうな,日。

病院に着いたら,父はもう,歯磨きを終えていた。トイレへ行くというので着いていって,便座に座らせる。紙おむつをおろす時,父のお尻にへばりついていたので,引っ張ると,便が少しついて固まっていた。看護師さんが気づかずに,そのまままた履かせるとイヤなので,外しておく。

今日の父は,あまり咳もせず,熱もなく,「具合はどうですか」と聞くと「具合は普通」という。どうやら,そう悪くもなさそうだ。それでも,口数が少なくて,何かを問いかけても,しばらく,ぼんやりとワタシを見返しているコトが多くて,少し気になる。

トイレからの帰り道,父の車椅子のスピードは怖ろしく遅いので,もっと腕を後ろにひいて,車輪を大きく回すように,アドバイス。手を添えて,何度もやらせてみた。腕の筋力も落ちているし,もともと身体が固いし,無理だろうな・・・と思っていたが,今夜の父は,すんなりと出来た。コツが少しつかめたかな。明日になれば忘れるかもしれないから,しょっちゅう,同じコトを言ってみようと思う。

ベッド脇に車椅子の父と並んで,ワタシはパイプ椅子に座り,ぽつぽつと喋っていた。必死で話しかけるのだが,反応は鈍い。というか,同じような毎日の繰り返しでは,父もワタシに話したいコトなど,あまり無いのかもしれない。

それでも,7時半頃,「ニュースを見る」と父が言い出すので,喜々としてスイッチを入れ,父に老眼鏡とイヤフォンを渡す。ニュースはもう終わりかけで,ツバメが民家の軒下に巣作りをしている映像が映る。「ほぉぉ」と父。「そういえば,昨日は黄砂が出たね」と言うので,またもビックリ。「なんで知ってるの??」「だってテレビに出ていたから」と,父は笑った。

ニュースが終わったので,「野球やってるよ」と,プロ野球中継を見せる。父はわりあい,野球が好きなので,しばらく熱心に見ていた。

7時45分ごろ,夜勤の看護師さんが,「・・・そろそろ上着だけでも着替えを」と言いに来た。もう!消灯時間は9時なのに。。。でも,同室の人は2人とも,もう布団に入って高いびき。時計を見た父は「あぁ,もう結構な時間だね」と,イヤフォンを外した。

8時過ぎ,父の就寝の準備が整ったので,帰るコトに。「ママ,どう?」と聞かれたので,正直に「ギックリ腰じゃなくって,圧迫骨折だった」という。父の顔が曇る。本当は母はそんなコト言っていないけど,「だからしばらくは見舞いに来れないから,ゴメンな,って。パパによろしくって,言ってたよ」と,嘘をいう。父は少し笑って「こっちは気にしてもらわんでもいいよ」と言う。母はもう,今の自分の状況にいっぱいいっぱいで,父のコトを考える余地などない。

急にまた冷えこんだ夜道を歩いて,駅まで。
[PR]
by rompop | 2007-04-04 10:29 | ホスピタル


<< 2007・4・4 またもや。。。 2007・4・2 乱暴な,人。 >>