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2007・1・18 元気が,出てきた。

そういえば一昨日だったか,父が,「ザラメの甘いおかきが食べたいなぁ」と言い出した。「今度くるとき,持ってきてくれんか」と言われたが,嚥下(えんげ)障害があって,食事も「刻み食」の患者に,おかきは,マズイだろう。。。こっそり食べさせて,なんかオカシナ事になったら,ワタシが医者から怒られる。「パパ,おかきは,まだちょっと無理やわ」というと,すごくガッカリしていた。

父は,自分の身体の状態を,今ひとつ理解していないように思える。けれど,ちょっとしたコトでも,知りたがる父が,自分の今の病名や病状について,何ひとつワタシたちには質問しない。この間,母と一緒に来たとき,ワタシは用事があって外出し,少しの時間,母と父を二人にした。母は,「もしパパに聞かれたら何て言おう」とビビッていたが,どうやら何も聞かれなかったらしい。

ワタシも父のショックを考えて,「脳内出血」「後遺症」「障害」「麻痺」などの単語は,一切口にしていない。必要なときは,オブラートに包んだ,極力,前向きな言い方をしてきた。父が自分の身体に起こったコトをそのまま知って,「そんなコトなら,もうダメかもしれない」と思うコトが,なによりも怖いのだ。

でも,これでイイのだろうか?ちゃんと理解して,そしてリハビリに取り組んだほうが,父のためになるのではないだろうか。この頃,ずっとそのコトばかり,考えている。同じ体験をした(今もしている)お友だちにメールをしてみた。すぐに返事をくれた。今もまだ,考えている。。。。


今日も6時半過ぎに病院へ。父は顔色もよく,元気があり,食事もよく食べる。腹具合も特に問題なく,はっきりとよく喋ってくれる。隣のベッドのオジサンは,ますます容態が悪化している模様。そんな病室内の空気が伝わるのか,父は,なるべく長く,ワタシにいて欲しそうにする。

「8時になったから,面会は終り。もう帰ってもエエか?」と聞くと,「キリがないから,帰ってくれていい」とのコト。また明日来るから,と手を振って病室を出る。

いつもは病院帰りは,ぐったりと疲れているのに,今夜は父が元気だったせいか,ワタシの気持ちもずいぶんと明るい。元気が出てきたぐらいだ。いつもこんなだとイイのに。。。


夕食は,カラスがれいの煮付け,さつまいも甘煮,五目煮豆,ほうれん草と豆腐の味噌汁。


11時半,就寝。
by rompop | 2007-01-18 16:09 | ホスピタル


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