2007・1・16 服。

風邪はいつの間にか,抜けていったよう。


いしいしんじ著『トリツカレ男』,読了。なんたるラヴ・ストーリー。泣いた。いしいしんじさんは,大好きな料理家・高山なおみさんの日記で知って,それで読むようになった。なんていうか,好きな人の勧めてくれる本って,当たりが多いな。好きな人の「好きな人」や「好きなモノ」というのは,ぜんぶ「匂い」で繋がっている気がする。そういえば,高山なおみさんは,原マスミ氏(ワタシが20年以上,敬愛し続けているミュージシャン)繋がりでもあった。


今日も,JR経由で病院へ。6時半前に着いた。父は夕食を食べている最中。器をのぞくと,ごはんを少し残しているが,あとは綺麗に食べ尽くしている。パジャマの上着もちゃんと替えてもらってある。

食後に聞くと,昨夜の下剤が効いて,11時頃にとてもたくさん出たらしい。リハビリの途中に出たらしいが・・・看護士さんたちが,あとの始末が大変だったろうと同情する。父は,「リハビリのセンセイはマスクしているし,リハビリ室の窓も開いてるから(匂いには)気づかない」と言っていたが・・・気づくって!(笑)

でも,お腹がすっきりしたせいか,具合もよく,もりもりと食べて,お茶もよく飲んでいる。こんな父だと,ワタシもすっかり嬉しくなる。

今夜の担当は,コロコロに太った看護士さん。ワタシの失礼な先入観に反して,とてもキビキビと働いている。先日,歯磨きのコトをあれこれ聞いたせいか,食後,すぐに父に歯磨きをさせてくれていた。父は歯磨き粉をつけた歯ブラシで,自分で歯をみがき,コップの水でくちをすすぎ,ちゃんと受け皿に水を吐き出した。介助してやれば,ちゃんとできるのだ。安心。家ではあまり歯をちゃんと磨かない父だから,病院にいるほうが,歯は綺麗かもしれない。「疲れる」と,父は不満げだが。


7時頃,「テレビはなにをやってるかな」と言い出したので,「『遠山の金さん』,見れば??」とチャンネルを合わせてやる。イヤフォンをつけないと,音が聞こえないコトは,また忘れ去っているようだが,もう細かいコトは気にしない。忘れたら,何度でも根気よく教えてやろう。

テレビを見始めたので,「じゃあワタシ,もう帰ろうかな」と帰り支度をはじめると,父はテレビを見るのをやめてしまった。しかたなく,もう少しいるコトにした。どうやら,すぐに帰られると淋しいようだ。

父が喋りたそうだったので,ぽつぽつと話をしながら,7時半までベッド脇のパイプ椅子に座っていた。父は体調も悪くないらしく,主治医のセンセイと今朝話した内容など,喋っている。「ママはどうしてる」とまた聞かれた。前に母が面会にきてから,2週間ぐらい,経つ。

7時半になると,「さあ,もうそろそろ帰らないと」と父が言い出したので,心おきなく帰るコトにした。

病院をあとにしたが,今夜はあまり不安も感じず,少しだけ希望がわいてきた。地元の百貨店がまだ開いていたので,少しだけ服を物色。試着までする元気はなく,冷やかしただけで,あとにした。でも,服を買いたい気分になったのだから,今夜は上等だろう。


帰宅。

夕食は,イカとエビがたくさん入った,海鮮焼きそば,大きな麩の味噌汁。

オムツがほとんど切れそうになっていたので,持っていってもらおうと,弟の顔をふと見ると,ものすごい疲れた顔をしていた。大丈夫かなと思うが,昼間動けるのは彼しかいないから,しかたがない。
[PR]
by rompop | 2007-01-16 16:01 | ホスピタル


<< 2007・1・17 服を買う,... 2007・1・15 ウンコ。 >>