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2006・12・26 また,凹む。

今日を入れて今年もあと3日。だんだん慌ただしくなってきた。

いそいで事務所を出て,いつもの最短コースで病院へ。雨が降っているため,タクシーをつかまえるのに時間がかかった。

6時35分ぐらいに,病室へ着くと,もう食事は終わったあと。「え?もう終わったん?」とガッカリすると,同室のベッドのオジサンが,「わはは」と笑った。

今日の父は,とても元気でよく喋る。どうしたのだろうか。頭も結構クリアなようで,「こないだ見舞い金もらったね。二万?」などと聞く。先日,伯母たちがここへ来たとき,父には見えないように,そっとワタシに金封を渡したのを,しっかり見ていたようだ。このクリアさでは,案外,ワタシたちの細かい表情や言葉から,いろんなコトを推察したり,考えたりしているかもしれない。病人だから,といって,変なごまかしは,かえって父の精神状態のために良くないかもしれない,と思う。

「雨の日はイヤだねえ。ずいぶん降ってるの」などと言う。ワタシが黙っていても,なにかと話しかけてくる。病院の近くに,天神さんがある,と話すと,「退院したら一度歩いてみないと」などと言い,たちまちワタシは嬉しくなる。

オムツのコトは,ワタシが気にしているほど,父は憂鬱には感じていないようだ。「情けないねぇ」と言いながらも,「自分でできないんだから,しかたがない」とも言う。

看護師さんに,「ナースコールを押したら,容器で取ってもらえますか」とお願いしてみた。「早めに言ってもらったら,尿器をもって走ってきます」と言ってくれた。父には,「オシッコやウンコがしたかったら,我慢しないでナースコール押すんやで」と,何度も言い聞かせる。自分の尿意を感じるコトはできるようだが,どれぐらい我慢できるのか,ワタシにはわからないが。我慢できれば,ベッド上で取ってもらうことも,可能だろう。


帰宅。

夕食は,クリームシチュー,カボチャの味噌汁,大根と揚げの煮物。


昼間,弟が主治医の話を聞いてきた。先日から微熱などが出る関係で,血液検査をしたり,腫瘍マーカーを調べたりしていたらしい。少し気になっていた,肺の白い陰は,悪いものではなく,どうやら若い頃の結核のあとのものだと判明。

しかし,4つやった腫瘍マーカーのうち,1つに陽性反応が出た。すい臓などを疑って,腹部エコーもしていただいたが,異常は見つからなかったらしい。今日の午後は,内科の受診をしたという。なにか他に検査をしたのかもしれない。

腫瘍マーカーが反応したということは,なんらかの異常があるというコトだ。結果は,年明けに持ち越された。リハビリ病院への転院の話も,同じく年明けへ。父もワタシたち家族も,「試練」はこれだけでは済まないのかな。

さすがに,少し凹んだ。前向きな父を嬉しく思って帰宅したばかりだったので,余計だ。でも,もしも他に悪いところがあるなら,治していただくしかない。早めに治療をすれば,ことなきを得るモノかもしれない。何かが見つかったとしても,あの日,庭で倒れて病院へかつぎ込まれなければ,もしかしたら,ずっと見つけるコトができなかったモノなのかもしれない。

今日,父が饒舌だったのは,もしかして,いろんな検査をされたり,内科へ連れて行かれたりしたので,なにかを感じ取り,不安だったのかも。


どんな巡り合わせにも,偶然はない。すべては,必然。乗り越えられない苦難は,決して与えられない,となにかの本で読んだ。


母の具合がまた少し良くない。血圧も下がり,好調だったのだが,夜になって,「なんか胸苦しい」と言う。脈がいつもよりも,多いようだ。心配だが,母は,ワタシたちに心配をかけたくないのか,「だいじょうぶ」と言う。
by rompop | 2006-12-26 16:43 | ホスピタル


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