2006・12・24 見舞い客。

9時半頃まで布団にもぐっていた。できるだけ睡眠を取っておこうと思ったが,やっぱりいつもの時間になると目が覚めてしまう。


弟が朝から,階下を掃除している。玄関も綺麗に掃いている。伯母たちは,勝手に押しかけるみたいにやってくるのだから,無理して綺麗にすることないのだ。ワタシはそういう考え方をするが,母や弟はそうではないらしい。母は世間体や体裁をものすごく気にする人なので,弟がかわりに掃除をしてやったのだろう。


時間が早かったが,伯母たちが来る前に,病院へ先に出かけるコトにした。駅前からタクシーに乗らずに,今日は歩いてみた。夜の帰り道はあっという間なのに,行きはなんだか遠いなぁ。

11時半に病室へ着くと,父はぐうぐう寝ていた。顔を見ると,健康そのものにみえる。隣のベッドの人も,ぐうぐう寝ている。

起こすのも何なので,パイプ椅子に腰かけて,文庫本を読む。

12時前。父が目を覚ました。看護師さんに聞くと,今日は微熱はないようだ。昼食の介助を少しする。盛大にこぼすので,布団に落ちた食べ物をすぐに拾う。ご飯を少し残したが,ほかは全部食べた。「美味しいか」と聞くと「美味しくない」とのコト。でも,腹は減るようだ。

1時過ぎ,食事を終えた頃に,伯母といとこが病室にやってきた。父を慰めるつもりでか,知り合いの脳卒中になった人たちのコトを色々喋るので,ヒヤヒヤした。父はまだ,自分の病状をきちんと理解はしていないのだ。一度だけ途中で,「ちょっとそれは」と話をさえぎった。イイ人たちなのだが,デリカシーに欠ける。まぁ,「今は見舞いは遠慮したい」と何度言っても,押しかけてくる人たちだから,当たり前か。

早く帰って欲しいから,椅子を勧めなかった。伯母たちは,ベッド脇で大声で「顔色が良くて安心した」だの「これなら,すぐに退院できる」だの言い,父と握手をして,すっかり安心して帰って行った。年内中に見舞いにちゃんと行って義理を果たし,安心して帰りたいがためにやってきた人たちだから,その目的はしっかり果たせたわけだ。どうぞ安心して,お帰りください。

小さい頃から可愛がってもらった,伯母といとこだ。それでも,自分が人の見舞いに行く時は,本当にタイミングがむずかしいけど,少しでも相手の負担になるような時には,相手の気持ちを大事にして我慢しようと思った。エゴを押し通しては,ありがたさも半減だ。

二人が帰ったあと,そこそこ愛想よくしていた父は,ぐったりと疲れた。病人には,外からやってくる見舞い客のエネルギーは強すぎる。ベッドを倒して,少し寝かせた。


先に「今日,伯母さんたちが来るって」と予告したとき,父は「ありがた迷惑だなぁ」と憂鬱そうな顔をした。そして,「何で入院していることを知っているんだ」とワタシを責めるように質問した。親戚だから,隠しておくことはできない。だから,しかたがないのだが,父はまだ,今の自分の姿を家族以外の誰にも,見られたくなかったに違いない。


3時半ごろになっても,父は相変わらずウトウトしているので,帰るコトにした。ワタシ自身が疲れたせいもある。なにより,ベッドから降りられず,オムツと導尿のチューブをつけっぱなしの父のベッド脇は,強烈な匂いがする。アンモニア臭が鼻をつき,嗅覚はもうほとんど麻痺してしまっているが,脳天まで痛くなってきた。普通の空気を吸わなければ。

帰りに,近くの地元デパートの地下で,うどんを食べる。美味しそうなぶっかけうどんだったが,出汁が辛いだけの代物。ううむ。。。

帰宅。

伯母たちの来訪でも,母は思ったほど疲れておらず,ホッとした。夕食は,伯母たちが持ってきてくれた,手作りの巻き寿司をいただく。あとは,白菜と揚げの煮物,唐揚げ,だし巻き卵など。

田舎で畑をやっている伯母たちは,大根を5本,白菜を2玉,里芋をたくさん持ってきてくれたらしい。弟はそれを忘れていて,スーパーで安かった大根を,得意そうに1本買ってきた。「あぁ,しまった!」と弟。

しばらくは,大根地獄の日々。
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by rompop | 2006-12-25 11:14 | ホスピタル


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