2006・12・14 凹む。

朝食は,あんパンと黒ごま入りのホットミルク,バナナを半分。

階下へ降り,母の寝室のふすまをそっと開けて,様子を見に,枕元まで近寄る。一瞬,息をしていないのでは?とギクッとしたが,かすかな寝息を立てて寝ていた。「とりあえず,生きてる」と思い,部屋を出る。

眠くて,軽く頭痛がする。ワタシも睡眠薬が欲しいぐらいだ。

昼食は,親子丼と澄まし汁。美味しい。良質のタンパク質を取らねば。

急な寒暖の差は,血圧を上昇させ,血管にもダメージを与える。当たり前のコトなのだろうが,あまり意識していなかった。父はもともと,血圧は低いほうだったから,余計に,父の血圧について注意を払ったコトはない。もっと,注意してやるコトができなかったのだろうか,と,あれから何度も考える。考えると,やりきれない思いになる。起こってしまったコトをアレコレ考えても,辛くなるだけだ。それでも,つい,考えてしまう。考えてしまうと,凹む。この悪循環は,どうしようもない。


今日の父は,とても元気がなく,無口であった。用意したリハビリシューズと車椅子が部屋にあったので「歩く練習したの?」と聞いても「いや・・・」と言うだけ。

ベッドを起こしてもらって,座っていたが,はぁはぁとため息ばかりついていて,「暑い」という。看護師が来て,熱や血圧を測定していたが,正常だった。

「たくさん(看護師さんが)通るのに,誰も気にかけてくれない」と,言う。「用事があったら,このナースコールのボタンを押すんやで」と言ったが,ナースコールはベッドの下まで落ちていた。

態勢が安定しないのか,何度も手に力をいれて身体を動かそうとしている。ワタシもベッドを倒して,頭のほうから父のわきの下に両手をいれて,引っ張ってみたりした。それでも,いくらやっても「ああ,これでいい」とは,今日は言わなかった。

はじめて「ママはなんで来ないのか」と言い出し,ぎょっとした。何も言わないので,そこまで注意力がないのかと思っていたが,頭はクリアなようだ。

帰る間際になって,「もう,起きあがるのは無理かもしれんな・・・」と言い出す。きっと今日は,初めて靴を履いて,少し立たせる訓練などをしたのかもしれない。大丈夫なほうの右足すらも,土曜日からずっと寝ているので,力が落ちていて,まったくダメだったのではないだろうか。これは,リハビリの先生に様子を聞くしかないなぁ。
父は初めて,自分の今の身体の状態を,自覚し,実感したのではないだろうか。

8時を過ぎたが,父を置いて帰るのが忍びなかった。「リハビリで練習したら,歩けるようになるから。今は寝たきりで足が弱ってるんだから」としか言えなかった。父は何度も,両手をあげて見せた。ダメなほうの左手は,肘から先が半分ぐらいしか上がらない。それも脇を閉じたままだ。握力は十分,ある。「だいぶ上がるやんか。大丈夫大丈夫」と左手をなでた。「大丈夫なんやから,元気出し!」と言うと,やっと少し笑った。

8時10分頃,病室を出た。ワタシは,どっと凹んでいた。これから本格的に,父は焦燥感や絶望感をくりかえし味わうコトだろう。それを乗り越えて,少しでも歩けるようになれれば良いが。

介護ヘルパーの仕事をしている友だちに,歩きながらメールをした。実践的な介助のコツや,父の心理的なフォローのアドバイスが欲しくて。ヘルパー講座で使用した本を貸してもらえるコトになった。

帰宅。

夕食は,麻婆春雨,めかぶ,キュウリの薄切り。パンを食べたので,ご飯は食べず,おかずだけ食べる。

夕食後,ちょっとしたワタシの失言がもとで,弟と口論になる。母が心配してまた血圧があがるので,お互い途中で腹におさめた。ワタシも失言が多いが,弟も,言葉の端の端までひっかかってくる性質だ。疲れた。

薬局で買った,よく眠れるという栄養ドリンクを1本,お湯割りにして飲む。1000円した。しかも,マズイ。
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by rompop | 2006-12-14 13:26 | ホスピタル


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