2006・12・12 クリア。

昨夜は,自分の部屋で寝たので,ちゃんと眠れた。いくつかおかしな夢を見たが,ぐっすり,に近い睡眠だと思う。

朝食は,チーズパン,豚汁。母からわけてもらった胃薬を飲む。

冷たい雨が降っている。

年末や来月の観劇のために,何枚もチケットを購入している。そのうち,絶対無理だと思った日は,早めに友人に連絡しなくては。楽しみにしていたイベントがいっぱいあるが,緊急事態なのだから,しかたがない。このまま,楽しいイベントに出かけても,楽しめる自信がない。


5時半過ぎに事務所を出て,家へ電話。弟の話では,今日の午後,父はICUから一般病棟の個室へ移されたそう。病院から電話がかかってきて,「今から移します」というので,あわてて病院へ出かけたそうだ。

その疲れが出たのか,母の血圧は高くなり,今,コタツで寝ころんで休んでいるという。母の血圧は,ちょっとした心労で,すごく高くなる。心配だ。


梅田のデパ地下で,おかずの足しになるよう,明太子とジャコなどを買って,病院へ急ぐ。


一般病棟は広く,看護師の数も足りないのか,結構「ほったらかし」だった。父の部屋を探して入ると,父が苦笑しながら「助けてくれ」と言う。ベッドのリクライニングを起こして,半身を起こした状態で座っていたが,身体がかしいで,ななめになり,不自然な体位になっていた。

テーブルには夕食を食べ終えた食器。

「身体のあちこちが痛い」というが,ベッドの操作がわからず,看護師を呼ぶ。父の身体をまっすぐにし,背中に予備の布団を当ててやると,やっと落ち着いた。


今日の午後,主治医と共に,リハビリ担当の看護師がやってきて,簡単な記憶テストなどをしたという。年齢を聞かれて,父は「59歳です」と言ったらしい。住所や名前は正確に言える。しかし,短い単語のいくつかを,長く記憶することができなかったようだ。ベッドの上での,手や足の簡単なリハビリも開始された。足を曲げたり伸ばしたり,手を握ったりゆるめたり。

午後,そんな訓練をしたせいだろうか。今夜の父は,いやにクリアで,「この病院はどこらへんにあるの」と聞いたり,「タクシーでどの道を通ったのか」など,ワタシに色々と質問をした。しかし,今日の午前中までいたICUを,まったく別の病院だと思っていたようだ。

「帰りたいなぁ」「家が一番だなぁ」と初めて言い出した。「僕,立てないかな」と,ベッドの柵を握って,立とうとしたので,慌てた。右足は大丈夫だが,左足の脚力は,ほとんど無いのだ。

「身体がもう少し良くなって,歩けるようにならないと,帰れないよ」と,何度もなだめた。「立てると思うけど」と何度も言うので,「ベッドから勝手に降りようとしたらアカンよ」と,何度も何度も言い聞かせた。ベッドから落ちでもしたら,コトだ。

父は,入院していることはわかっていても,今の自分の身体の状態が,理解できないようだった。


面会時間が終わる,8時前まで病室にいた。「眠い」というので,部屋の電気を消し,布団をかけて,カーテンを閉めて,病室を出た。父はもう,すやすやと半分,眠っていた。


廊下にいた,比較的優しそうな看護師さんに,父のコトをよくお願いした。夜中にちょくちょく,のぞいてやって欲しい,と。ベッドから立とうとしたコトも伝えておいた。

病院の前には,タクシーは一台も止まっていない。呼び出して待つ間に,歩こうと思った。友人たちに携帯メールをしながら,阪急の駅まで20分ほど,早足で歩く。

父の頭が,昨夜よりもずっとクリアで,今日は「ほぼ普通」に近いぐらい,ちゃんと会話ができたので,気持ちも軽かった。もしかしたら,麻痺も,想像よりもずっと軽く済むのではないだろうか,という希望がわいてきた。リハビリも,父はきっと,がんばるに違いない。


8時半過ぎ,帰宅。


夕食は,『王将』の餃子。ゆで餃子にして,ポン酢で食べた。切り干し大根の煮物,味噌汁。


母の血圧は,また夜になって上がった。困ったなぁ。
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by rompop | 2006-12-12 16:38 | ホスピタル


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