2006・12・10 病院へ。

朝食は,チクワの卵とじ,ジャコと大根おろし。弟が作ってくれたので,食欲がないが,食べた。

母とタクシーに乗り,病院へ。主治医の先生の話を聞く。


父の容態は,一夜あけても変わっていなかった。悪くもなっていないが,出血の大きさも同じだ。出血の大きさは2センチほどで,大きいものではないが,場所的に,手術のできない場所だという。運動機能や感覚に関係するあたりなので,麻痺が出ている。

手術ができないので,できることは限られている。薬で出血を止め,血圧のコントロールをするぐらいしかない。「麻痺は残るでしょう」と言われ,目の前が暗くなる。


今はまだ,経過が読めないので,どうなるものとも言えないらしい。しかし,良い方向に行って,リハビリを経たあと,杖をついて歩けるようになるぐらい。あるいは,車椅子の生活。悪い方向だと,認知症も発症して,寝たきり状態。もし,再度大出血するコトがあれば,命の危険があるという。


医師の説明があったあと,父に面会した。父は意識もはっきりしていて,「辛いけどがまんしないと,仕方ないなぁ」と話しかけると,笑っていた。ヒゲが伸びてきているのを,しきりに気にしていた。とても元気そうに見えるのに,もう元通りの父に戻るコトはないのか,と思うと,辛かった。けれど,辛がっていても仕方がない。今ある現実を受け止めて,対処していかなければ。どうなるかわからないなら,せめて希望をもたねば。


父はお腹がすいているらしい。でも,明日の朝まで,食事は無理だそうだ。明日になっても,固形物は無理だろう。うまく物がのみこめるかどうか,それも大きなポイントの1つになります,と医師は言った。点滴で栄養や水分は補給していても,腹は減るのだろうか。ただ,管につながれて,じっと寝ているしかない父が可哀相だった。でも,耐えてもらうしか仕方がないのだ。


10分ぐらいで,部屋を出た。「もう帰るから」というと,父は右手をあげて「バイバイ」をした。母は,あまり父に話しかけられないようだった。


廊下で,主治医が1人になったので,母がさっと封筒を渡した。一度は断ったが,「よろしくお願いします」というと,「では」と受け取られた。これをしたから,どうというコトでもないが,こちらの気持ちの問題だ。


駅前の百貨店まで,ゆっくり歩いた。母が疲れると困るので,何度か途中で休みながら。父のパジャマと下着を買い,昼食のパンと今夜の弁当を買って,駅からタクシーで帰宅。


「・・・大変なコトになったなぁ」と「でも,なるようにしかならないから,あんまり考えんとこう」と,お互い,何度も繰り返しながら。病院にいる父の姿は,なるべく思い浮かべないようにする。今は,どうしようもないのだから。


誠オフィスから,新歌舞伎座のチケットが届いていた。多分,行けなくなるだろう。7ステージ分もチケットを買ったのに。母と叔母と行くはずの日は,2列目のとても良い席だった。残念だけど,今は父のコトが,最優先事項だから。
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by rompop | 2006-12-10 14:30 | ホスピタル


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