2006・2・3 自動人形師『ムットーニ』。

化粧ポーチが古くなっていたので,新しいのを買おう,とアクティ梅田へ。ちなみに,ポーチ類は,軽くて丈夫で可愛いから,『レスポートサック』が好き。

あてもなく,ウロウロして,そろそろ帰ろうと梅田阪急の前を通りかかったら,『ムットーニ展』のウィンドウディスプレイが目に入った。ウソ?なに,これ!腕時計を見て,慌てて7階催しホールへ。

以前から,一度見てみたい,と思っていた「ムットーニ」の機械仕掛けのからくりシアター。

入場料は500円。薄暗い会場には,たくさんの精密な機械仕掛けのからくりシアターの機械がならび,客を待ち構えている。ほとんどのモノが,10分か15分おきに自動的に動き出し,小さな物語を見せる。機械の上に,摩訶不思議な「15分計」や「20分計」があり,これは普通の時計のようで,実は1周が15分や20分になっている。針が「0」に来たときに機械が動き出すので,客はそれをみながら,機械の前に佇んだり,椅子の前に座ったりして,始まりを待つ。

人形や小さな舞台装置がゆっくりと動き,ちょっと懐かしくて怖くて美しい物語が繰り広げられる。なんとも言えない感覚だけが残る。なんだろう?なにかに似ている。一生懸命考えて,はじめて「稲垣タルホ」の本を読んだとき,こんな感覚を感じたなぁ,と思う。

ほんの5分かそこらの小宇宙。スピーカーから流れる声は,もちろん製作者の「ムットーニ」の声だ。すべての製作を,彼が手がけているのだという。

入り口でパンフレットを渡される。そこには会場の地図があり,さまざまな説明がなされている。暗い会場で,それを時折確認しながら,先へ進む。

午後8時から,今日最後の「演奏会」が始まるという。係の人にうながされて,「広場」と名づけられた小さなスペースへ入り,よくわからないままに,始まりを待つ。少し大掛かりな機械が6台ほどずらりと並んでいる。

やがて,黒いスーツをきた小柄な中年男性が登場。係の人の説明で,この人が製作者だとわかる。製作者の「ムットーニ」みずから,1つずつ機械の説明をしてスイッチを入れ,かなり芝居っけたっぷりの流暢な口上で,物語を披露してくれた。これはなんというか,もしかしたら,とてもレアな演出なのでは?彼の声は,ちょっと「ジェットストリーム」の城達也を連想させるような,張りのある低音。

d0062023_166266.jpgチラシの写真にも使われている『摩天楼』は,とりわけ美しかった。男と女がベンチに座っている。背後はニューヨークの摩天楼。青空が刻々と色をかえ,夕暮れに,そして,漆黒の闇に。やがて,摩天楼の向こうには,幻の未来都市が姿を現す。そして,小さなミラーボールが回転し,星空はワタシたちの上にも広がる。流れる音楽は,メロウなジャスだろうか。思わずため息をついてしまうような,独特の世界に誘(いざな)われた。

8時半ごろまで会場にいた。とにかく,感動し,不思議な空気に満たされて,ぼうっとしながら,電車に乗る。すっかり遅くなってしまった。明日の準備もまだしていないのに。

帰宅。今日は節分だ。夕食は母が用意してくれていた,巻き寿司。今年の恵方を向いて座り,「絶対に話しかけないでよ」と言ってから,1本をまるごと,黙って丸かぶり。喋っている途中に口を聞いてはいけないそうな。イワシの塩焼きも1匹。美味しかった。そして最後に,拷問のような「年齢の数だけの豆」を食べる。これだけは,毎年,母に許してもらえず,必死で食べる。




朝食 菓子パン(チョコレートロール),黒ごま黄粉いりホットミルク。
昼食 弁当(鮭の混ぜご飯,ピリ辛ソーセージ,五目豆,キュウリと蟹の酢の物,プチトマト,みかん)。
夕食 節分の巻き寿司,イワシ,かす汁,豆。
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by rompop | 2006-02-05 16:04


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